〜卒業生教員からのメッセージ

2013年度 「第14回 卒業生教育関係者の集い」

2013年11月17日(日)に教職課程委員会主催による「卒業生教育関係者の集い」が開催されました。2013年度は「ホームカミングデー」当日の午後1時から4時にかけて、聖ペテロ館第4会議室にて行われました。この集いは、教育にかかわる卒業生と教職課程履修学生との貴重な交流の場として年に一度開催されており、今回で14回目です。

本年度の「集い」も大学祭最終日に実施が決まったため、教職課程の授業時に積極的に参加を呼びかけ、出欠を問うアンケート調査を行いました。その結果、15名の履修学生(在学生および科目等履修生)が参集し、卒業生とそのご家族13名、教職員5名を加えて計33名で有意義な一時を過ごすことができました。

第1部の「卒業生による講演」では、岡澤庄真氏(07S 堺市小学校教諭)と中畦翔太氏(05S・09A 大阪府公立高校国語科教諭)に約30分ずつ基調報告をしていただきました。引き続き、卒業生の参加者が自己紹介をしました。第2部「卒業生と教職課程履修学生との懇談」では、卒業生と履修学生が二つのグループに分かれ、それぞれ岡澤氏と中畦氏の司会により活発な議論を行いました。茶菓子をつまみながら賑やかな懇談を行った後で、全体会に移りました。グループごとに選出された学生代表1名が、それぞれのグループ討議の内容についてまとめの報告を行いました。

今回の集いも、参加した履修学生にとっては大変有意義な情報収集の場となったと思います。卒業生からいただいた数々のアドバイスを胸に、これからも教職をめざして努力していってほしいと願っています。




次に、岡澤・中畦両氏の基調報告の概要および参加者からお寄せいただいたメッセージの一部をご紹介します。


岡澤庄真氏

昨今の教員採用試験では、「情熱」「人間性」「知識」が求められています。
・情熱
 私は、教師という仕事をするにあたって、「情熱」が一番大切だと考えています。子どもたちは、何事にも真剣に向き合ってくれる大人を求めています。私たちは、教育への強い情熱を持って挑んでいくべきです。また、教師としてのモチベーションも情熱が支えてくれます。教育現場では、リタイアしてしまう教師も少なくないです。学生の皆さんには「なぜ、教師になりたいのか?」を考え、教育への情熱を高めてもらいたいです。
・人間性
 子どもは、大人の姿を見て成長していきます。そのため、常に子どもたちの近くにいる教師には、「豊かな人間性」が求められます。そして、「豊かな人間性とはこんなものだ!」というものはありません。様々な体験や経験から、自身を磨いていくことが大切です。インターンシップなどで、教育現場に積極的に参加してもらいたいです。また、趣味やバイト、旅行などでの人との関わりからも、多くを学ぶことができます。ぜひ、自分に多くの成長の機会を与えてください。
・知識
 学生の頃の私には、教職に関する知識をつけることは難しかったです。教職現場にいない状態で何を学んでも、実感がわかず、定着しなかったのです。しかし、教職現場では教員が不足しており、即戦力となる知識豊かな人材が求められています。そのため、私と同じように知識の定着に悩んでいる方には、「学ぶ姿勢」を身に着けてもらいたいと思います。何事においても、前向きな姿勢で学んでいってください。あなたのその姿は、誰が見ても輝いて映るでしょう。
 これらのことは、コミュニケーション能力が支えると、私は考えています。その力は、この仕事において必要不可欠であり、常に高めていくべきものです。ぜひ、教師を目指す皆さんには、日頃から人との会話を楽しんでもらいたいです。


中畦翔太氏

教師をめざすみなさんへ

 教職に限らず、仕事をすることはやはり大変なことです。これは教師に限らず「人」を相手にするどの職場においても、その実情は変わらないと思います。そこで一旦「先生」になると決めたならば、どこに所属されようと私は一生、教師としてこれから生きていくのだという「覚悟」をもって、これから先目指して欲しいと思います。
 また、免許を取得されたならば、是非講師登録をして非常勤講師なり、常勤講師なり学校現場に身を置いて、自分が目指す教師像を膨らませていって欲しいと考えます。やはり、知らない物事をイメージするには、その世界に入って「経験」することが最も近道だと考えるからです。そこではともに教諭を目指す仲間ができ、話を聞いてもらえる先輩の先生方が多くおられます。情報交換などを通して、大いに教師としての資質や能力を高める絶好のチャンスを生かしたいものです。
私もみなさんの先輩として、1日でも早く一緒に仕事ができる日を心から楽しみにしています。これからも日々頑張って、自分から新たな世界(教師への道)の実現に向けての挑戦を続けてください。


 

卒業生のコメント
69S

二人の卒業生の話がよかった。また、その後の話し合いも例年以上に充実したものになったと感じた。

86S

久しぶりに参加させて頂きましたが、思ったより熱心な学生さんが多くて、嬉しかったです。

63E

このような企画は、他大学には少ない行事で、毎年1回ですけど、自分自身大切にしたいと思ってます。大学当局に感謝です。今後も続けてください。(私は1回目から全出席させて頂きました)

86S

若者よ、大志より野望を持って下さい。何かどことなく後輩の元気の足りなさが気になります。
考える前にやってみましょうよ!!と思いました。

77B

本日は小・中・高の教員を想定した集いでしたが、学生に対しては非常に良い取り組みであったかと思います。何か私でもお役に立てることがあれば良いのですが・・・また機会があれば、参加させて頂きたいと思います。ありがとうございました。

在学生のコメント
13A

経験豊富な先生方のお話を聞けて、大変良かったです。教員採用試験の話等、具体的にとても使える情報を聞けて、満足しました。こういった集いを開くことは、私達教員を目指すものの刺激となると思いました。

12L

試験に向けてや将来に教師になってから、役立つ内容が沢山あり、参考になりました。

11S

多角的な意見を多く聞くことができ、教師に対する思いが、より強くなりました。

11B

現場の声、さまざまなシチュエーションでの対応等、非常に勉強になることがたくさんありました。

11E

現役教員、学校長の話が聴くことが出来、とても参考になりました。模擬授業試験の対策やポイントをしっかり理解し、活用していこうと思います。

11S

本日は現役の先生方や塾で教えた経験のある方、中には校長経験の先生方もいて、とても貴重なお話が聴けたので勉強になりました。
このお話を参考に、また、今日から頑張りたいと思います。

11J 現場の生の声が聴けてよかったです。
10S もっと早く参加しておけば良かったと思いました。そうすれば、今さら迷うこともなく過ごせていたと痛感しました。今回参加して、自分の中の迷いが無くなり、すっきりしました。

 

 

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