〜卒業生教員からのメッセージ

2014年度 卒業生教育関係者の集い

2014年11月16日(日)に教職課程委員会主催による「卒業生教育関係者の集い」が開催されました。2014年度は「ホームカミングデー」当日の午後1時から4時にかけて、聖ペテロ館第6・7会議室にて行われました。この集いは、教育にかかわる卒業生と教職課程履修学生との貴重な交流の場として年に一度開催されており、今回で15回目です。

本年度の「集い」も大学祭最終日に実施が決まったため、教職課程の授業時に積極的に参加を呼びかけ、出欠を問うアンケート調査を行いました。その結果、11名の履修学生が参集し、卒業生とそのご家族14名、教職員8名を加えて計33名で有意義な一時を過ごすことができました。

第1部の「卒業生による講演」では、妹尾亜矢子氏(98L 大阪府公立中学校教諭)と若松順也氏(10E 大阪府公立高校教諭)、堀井友昭氏(09E)にお願いしに約20分ずつ基調報告をしていただきました。引き続き、卒業生の参加者が自己紹介をしました。第2部「卒業生と教職課程履修学生との懇談」では、卒業生と履修学生が二つのグループに分かれ、それぞれ妹尾氏・若松氏と堀井氏の司会により活発な議論を行いました。茶菓子をつまみながら賑やかな懇談を行った後で、全体会に移りました。グループごとに選出された代表1名が、それぞれのグループ討議の内容についてまとめの報告を行いました。

今回の集いも、参加した履修学生にとっては大変有意義な情報収集の場となったと思います。卒業生からいただいた数々のアドバイスを胸に、これからも教職をめざして努力していってほしいと願っています。






次に、ご講演者の基調報告の概要および参加者からお寄せいただいたメッセージの一部をご紹介します。


妹尾亜矢子氏

桃山学院大学で教員を目指されるみなさんへ

 この集いを通して、みなさんのお役に立てればと思い、私の経験を元にお話をさせていただきました。参加された学生さんはとても熱心で私の話に耳を傾けて下さいました。本当にありがとうございました。
 私は大学を卒業後、一般企業に就職しました。一般企業で実務を積んだ後、教員に対する憧れを忘れることができず採用試験を受けました。社会人として一番大変だったことは教員採用試験に向けての勉強時間の確保と体力温存です。勤務時間は仕事をしなければいけないので私は出勤前の朝、早く起きて約2時間勉強してから出社していました。また退社後自宅に戻り、食事を終えるとすぐに勉強をしていました。仕事の疲れもあり、夜に勉強をするよりも朝に勉強するほうが効率がよかったと思います。

皆さんは、今大学で小学校、中学校、高校の学校生活の基盤となる「授業」を支える授業力つけるため、さまざまな知識を身に着けておられると思います。私はその授業力ともう一つ身に着けて欲しい力があります。それはみなさんが受け持つ学年、クラスの子供たちにどんなことを伝えたいか、どんな力をつけて卒業していって欲しいかを自分の言葉で語る力です。私は後者の力が乏しかったため、新任の時から今になっても苦労をしています。しかし後者の力は現場で子供たちと触れ合うことで、さらに高めることのできる力ですので今不安になられる必要はありません。ですから正規採用にならなかったとしても教育現場を知るために講師として現場を経験されることをお勧めします。
そして、最後に子供たちと一緒に感動することのできる人になってほしいと思います。そのためにはあなた自身が授業に意欲的に取り組み、また私生活で、ニュースや日々の出来事に常に感動できる人であり続けてください。きっと輝かしい教員生活が待っていると思います。


若松順也氏

桃山学院大学卒業者教育関係者の集いに参加して

この度桃山学院大学教育関係者の集いに参加させていただき、多くの方と非常に有意義な時間を過ごすことができました。まず、桃山学院大学の教育課程を履修する学生たちに、今年採用試験に合格した先輩として話をさせていただきました。まだまだ採用一年目で、後輩たちに語れることは多くはないのですが、実際に教育現場に働いている人間の生の声が少しでも伝わっていれば幸いです。今回の集いを通じて、後に続く後輩たちが教育関係の道に進んでもらえると、卒業生の一人として大変嬉しく思います。
また、今回話をさせていただいたことによって、今年1年の教員としての学校生活を振り返る良い機会となりました。授業や生徒指導、クラブ活動、まだまだ至らないことが多くあった1年ではありましたが、こういった経験を後輩に伝え、参考にしてもらうとともに、今後の私自身の糧にしたいと思います。
 この度この集いに参加させていただき、貴重な経験、お話を聞かせて頂いたので、この恩を出来るだけ多くの学生や生徒に送って行けるような教員になりたいと思いました。ありがとうございました。

 

堀井友昭氏
 教員採用試験に新卒で一発合格というのは簡単なことではありません。過去問を何年分も解いて傾向を分析し、足りないところは勉強で補う。たったこれだけのことですが、4回生になってからこれを始めるというのはもうお話になりません。確実に合格するための実力が欲しいのであれば、早くとも3回生になった段階ではじめるべきです。また講師経験もないまま採用されるということは、現場で様々な困難が待ち受けていることでもあります。先輩教員の方々にアドバイスを頂きつつ、空いた時間でいろいろな仕事を捌き、そのうえ教材研究もこなさなければなりません。しかし、そういった努力の先に、充実感や達成感、何よりも生徒との出会いが待っています。
 私は教員採用試験に2度も不合格になりましたが、くじけそうになる度に、講師時代にお世話になった学校の先生方に助けて頂きました。また生徒と過ごした日々を想うことで、苦しい時間も乗り越えてきました。そんな経験をしてきた私が今、あらためて思うことは、学校とは「最高の出会いの場」であるということです。長い長い教員生活の中で、様々な出会いがあなた方を待っていることでしょう。
 教員採用試験に合格するためには、きれいな努力など必要ありません。自分のためになると思ったことは貪欲に吸収していってください。


 

卒業生のコメント
04J

本日はありがとうございました お世話になった教職関係の先生方に再会できたり教職を目指している学生に出会えたり 非常に有意義な時間を過ごすことができました。大阪の教育をより良くするために一緒にみんなで頑張っていきましょう。また 来年参加させていただきたいと思っています。

06L

毎年参加しています。短い時間でしたが学生さんを中心に盛り上がりました。

63E

卒業生の教育関係者による講演は3人とも適確な内容が多くとても参考になった。

69E

教職を目指して努力している在学生の皆さんを知りうれしく思いました。日々生徒と格闘している3人の実践報告も良かったです。今後とも在学生の応援をしていきたいと思いました。貴重な機会を作っていただきありがとうございました。

 

在学生のコメント
11E

現役教員の方のお話を聞くことができ、実際に教員になったとき 何を意識しなければならないか、考えを深めることができました。

11S

・多面的に「教育」について勉強できました
・ゲスト講師として来年は話すことができるように4月からがんばっていこうと思います。

11B

今回 出席させていただいて たくさん自分のためになるお話を聞くことができました。特にグループワークでの「教育」については「教えること」と「育てる」を互いに合わせることが必要とお話をしていただいて これからの自分が目指す教師像に近づくことができると思いました。

11J

OB・OGの方々が教員一年目で苦労したと感じた体験談と教育実習で担当の先生から課題として指摘された内容に重なる部分があり、また、採用試験の面接で「〜の時どうするか?」と出された課題も実際に現場でありえる事だったのか!っと身が引き締まった。

12E

・卒業生や現役の先生方のとてもリアルなお話を聞くことができ とてもためになった。 
・今回教えて頂いたことを生かして来年の教育実習・教員採用試験に臨みたいと思います。

12J 実際の現場にいる先生や長年携わった方々の話を聞いて、改めてやりがいのある仕事だと思った。

 

 

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