桃山学院は明治時代にキリスト教宣教師が開いた英学校を起源とします。
その後、1890 年に高等英学校を、1902 年には大阪で初となる私立中学校を開校し、
1959 年には桃山学院大学を開学しました。
そして、2018 年4 月に桃山学院教育大学がスタートし、翌2019 年には桃山学院大学が創立60 周年を迎えます。
大きな節目を前にして、桃山学院大学と桃山学院教育大学の学びや教育の在り方について、
お二人に語っていただきました。
※2018年4月プール学院大学より変更予定(申請中)

「自由と愛の精神」を礎に、自律性と関係性を育む

牧野:私は、学生との話で「自律性と関係性が大切だ」とよく言います。自分が良いと思うことを行うことが「自律性」。そして、人とつながりをつくることが「関係性」です。その2 つのバランスをとることも重要ですが、両方共が消極的では意味がありません。その2つがあってこそ、自分が幸せになり、世の中の人を幸せにできる人になれるからです。これは、本学のキリスト教精神に通じる「自由と愛の精神」でもあります。自由とは、あれができる、これができるというのではなく、自分が良いと思うことをやることであり、愛とは人とつながる力です。

梶田:まさにそうだと思います。情報化やグローバル化の進展などによって社会の変化は複雑で予想困難になります。そのような時代だからこそ、他者と協働しつつ、主体的に課題解決に取り組む力が必要です。現代はどうしても、世の中の動きに影響されやすい。しかし、「我々の世界」( 世の中)を生きる力だけでなく、「我の世界」( その人の独自固有な世界)を生きる力を持つことが、次代を支える人材には大切であると考えています。そして、両者のバランスをとることが大切です。

アクティブ・ラーニングで「やりきる」ことを体験

牧野:今まさに、社会が大きく変わってきています。目先の効率化ではなく、人とのつながりから生まれる価値を重視するようになっていきます。その中で、人とのつながりである「関係性」を育むアクティブ・ラーニングは、非常に大切であると考えています。本学では地場産業と提携するなど、「関係性」を育む様々なプログラムがあり、普段なら出会わないような人と関わる機会を提供しています。さらにアクティブ・ラーニングで大切なことは、「やりきる」力を身につけることです。理系では実験などを通じてやりきる力を身につけますが、文系は必ずしもそうではありません。だからこそ、アクティブ・ラーニングを行う必要があるのです。

梶田:私が策定に関わった学習指導要領の次期改訂においても、アクティブ・ラーニングをひとつの柱としています。ポイントは、いかに体験を積むかということ。教員免許の取得は単位を取れば良いのではなく、教育現場で同じく「やりきる」ことを体験してほしい。教材を工夫したり、教え方を悩んだり、児童に対して「答えを見せるのではなく、理屈を教える苦労」を味わう。それを知ってこそ教員になる資格があると言えるのです。

牧野:それはアクティブ・ラーニングの本質ですね。私のゼミでは障がいのある方を対象とした社会ビジネスを実践しました。社会の役に立ちながら、ビジネスとして成功させる。実践で見えてくる難しさに立ち向かい、「やりきる」ことで強い人間になってもらいたいのです。そうすることで、社会にこびることも無く、理不尽に対しても正しい判断をすることができるようになります。

梶田:企業や団体は、教育大学にとっては実習先の学校や教育施設になりますが、苦労があるのは同じですね。その体験を含めて、アクティブ・ラーニングであると言えるでしょう。問題や課題を解決することが良いのではなく、取り組むプロセス、姿勢が重要であると思います。

両大学の強みを生かし、桃山学院らしい人材を

牧野:本学の大きな強みとして、豊富な国際プログラムがあります。自分が当たり前だと思っていたことが当たり前でない世界があり、様々な世界があることを実感してもらえることが特徴です。もちろん語学も大事なのですが、それを超えたグローバル感覚を身につけ、「自分が何をすべきか」という姿勢を育むことを重視しています。

梶田:日本人が海外へ出るばかりでなく、日本社会で暮らす外国人も増加し、「多文化共生社会」を見据えた教育のグローバル化は一層進むでしょう。地球全体がキャンパスになると思っています。桃山学院大学はそのようなプログラムが本当に豊富です。桃山学院教育大学でも独自のものをつくっていきますが、両大学で連携してできることも考えていきたい。桃大の交換留学生と連携したプログラムなど、教育者をめざす学生にとっては貴重な体験となるでしょう。

牧野:体験を積み重ねることで学ぶというものは、「自由と愛の精神」そのものですね。そういう意味でも、ルーツが同じ両大学の連携はとても大切です。多様な体験学習を通じて人とつながる力を育む桃山学院大学と、自らの価値観をしっかり確立させた教育者を育成する桃山学院教育大学。ぜひお互いの強みを生かし、桃山学院らしい人材の育成を進めていきましょう。

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