桃山学院史料室


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桃山学院史料室・資料収集方針
   


   

 

桃山学院は1884(明治17)年、英国聖公会宣教協会(CMS)の宣教師たちにより信徒子弟のための学校として創設 され、聖書と英語、そして初等教育を教えました。1890年に設置された高等英学校は「英語を以て実業に就かんと欲す る」若人たちのための中等教育の学校として開校しました。

 その後、教科課程の改革、校名の変更などを経て、1902(明治35)年、大阪で最初の私立中学校として開校し、社会的に評価される学校とな りました。  戦後、新しい教育改革により新制高等学校、中学校が発足し、1959(昭和34)年には大学が開学となりました。しかしその後、 英語学校、中学校の閉鎖と短期大学の開学・閉鎖があり、大学の拡充とは反対に閉鎖が続きました。

 学院史資料の収集について、「90年史」編纂後は組織が解散となったため資料の散逸という状況がありました。従って、「100年史」 編纂にあたっては資料を一から収集することから始めました。「100年史」編纂後、これまでの反省を踏まえ、常設機関として学院年史委員会を設置し、資料の収集と整理、保存、公開を行なってきました。また、『桃山学院年史紀要』も継続刊行しています。 2004年度から「桃山学院史料室」として再出発し、新たに研究員制度を設置します。  本学の場合、1945(昭和20)3月の大阪大空襲により学籍簿以外はほとんど焼失してしまったこともあり、ささやかな記録も本学院年史の編 纂には貴重な記録となります。今後予想される「学院125年史・大学50年史」編纂と学院の文書保存を進めるために、下記にあげた「資料収集方針」 はその基本を示すものです。



 1.本学院の設立母体である英国聖公会および英国聖公会宣教協会(CMS)に関する資
           料を収集する。
 2.日本聖公会、大阪教区および各教区、大阪教区の教会および本学院に関係する教
           会の活動に関する資料を収集する。
 3.本学院の沿革に関する資料を収集する。
 4.本学院に関わる教職員、学生・生徒および関係者の重要な記録を収集する。
 5.本学院の経営、教育、研究活動に関する資料を収集する。
 6.教育史に関する資料を収集する。
 7.大学史・学校史に関する資料を収集する。
 8.本学院の誕生地である川口居留地に関する資料を収集する。
 9.本学院が所在した地域の歴史的、地理的、文化的資料を収集する。
 10.その他、上記関連で次にあげる資料は重点的に収集する。
 ※具体的な内容については下記に記載します。




[資料収集方針の具体的内容]   

1.本学院の設立母体である英国聖公会および英国聖公会宣教協会
       (CMS)に関する資料を収集する。
(1)CMSが刊行する年報、機関誌、年史
(2)英国国教会に関する教会史
(3)CMSの日本伝道に関する著書、論文
(4)本学に関係する宣教師の記録
(5)その他、英国国教会およびCMSに関する資料

2.日本聖公会、大阪教区および各教区、大阪教区の教会および本学
       院に関係する教会の活動に関する資料を収集する。
(1)決議録、略暦、要覧、手帳
(2)日本聖公会史および各教区史・教会史
(3)機関誌
(4)大阪聖アンデレ教会関係資料
(5)その他、日本聖公会に関係する資料
      ※大阪教区の教会および個人から移管する資料については
      1993年10月30日付「覚書」による。

3.本学院の沿革に関する資料を収集する。

4.本学院に関わる教職員、学生・生徒および関係者の重要な記録を収
       集する。
(1)特記すべき教職員、卒業生および関係者に関する記録
(2)教職員、卒業生および関係者の著書
(3)教職員、卒業生および関係者について書かれた著書

5.本学の経営、教育、研究活動に関する資料を収集する。
(1)刊行物
(2)重要な行事の関係文書、記念品など
(3)行政文書で保存年限を過ぎた資料のうち歴史的価値のあるもの
(4)卒業アルバム、写真、ビデオ、絵はがき、各種カード、ポスター、
       チラシ
       ※現用文書および保存年限が過ぎた文書の収集については、
       「文書保存規程」による。   

6.教育史に関する資料を収集する。
(1)教育制度に関する文献・資料
(2)教育史
(3)教育に関する統計書
(4)その他、教育史に関する資料

7.大学史・学校史に関する資料を収集する。
(1)各大学・学校の年史、記念誌、年史紀要、年史広報
(2)戦前、中等学校校友雑誌
(3)戦前、学校絵はがき
(4)その他、高等教育史・中等教育史に関係する文献・資料

8.本学院の誕生地である川口居留地に関する資料を収集する。
(1)川口居留地、その他の居留地の設置に関する文献・資料
(2)川口居留地の写真、地図、錦絵、新聞記事
(3)居留地研究の出版物、論文、研究誌
(4)大阪の近代化、文明開化に関する文献・資料

9.本学院が所在した地域の歴史的、地理的、文化的資料を収集する。
(1)対象地域
 大阪府、大阪市、西区(江戸堀)、天王寺区(筆ヶ崎、桃山)、
    阿倍野区(昭和町)、旧田辺町、住吉区、旧登美丘町、堺市、
    大阪狭山市、和泉市、和歌山県白浜町、奈良県当麻町、
 新居浜市など
(2)郷土史、大阪府・大阪市ほか統計書
(3)地図、絵はがき、写真集、鉄道案内図
(4)その他、地域に関係する資料

10.その他、上記関連で次にあげる資料は重点的に収集する。
(1)柳原吉兵衛・貞治郎関係資料
(2)名出保太郎関係資料
(3)教会合同問題関係資料
(4)英語教育史・英学史関係資料
(5)文書保存、情報公開、史料館(アーカイヴズ)に関する資料
(6)関係企業史
 
 
 

 

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