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2016.6.7
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【メディア掲載】経済学部経済学科 江川 暁夫准教授の論文がチェンマイ大学の紀要に掲載されました
本学の協定大学のひとつであるタイ・チェンマイ大学日本研究センターの紀要『Japonica IV』に、経済学部経済学科 江川 暁夫准教授の論文 ”Effectiveness of Abenomics for Tackling the Economic Problems Caused by the Great East Japan Earthquake”が掲載されました。
この紀要は、チェンマイのビジネス界向けに送付されています。 

以下、 ”Effectiveness of Abenomics for Tackling the Economic Problems Caused by the Great East Japan Earthquake” (英語論文)の要約です。
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東日本大震災は、日本経済に対しても大きなダメージを与えたように思われた。この時期以降、ビジネス界では「六重苦」という言葉が流行し、あたかも震災を機に、日本経済の競争力が落ちたかのようにも思われた。しかしながら、実際には、震災のショックは、公共事業等の効果もあるが短期間で回復した。
問題は、震災によって日本経済の競争力が低下したのではなく、それ以前から存在していた構造的な問題への対処が、民主党政権下であまり着手できず、そうした中で震災を迎えてしまったことにある。では、現政権ではアベノミクスを通じて六重苦が解決したかといえば、電力不足の解決と労働市場改革はまだ不十分である。電力不足の解決は息の長い取組が必要であるとはいえ、労働市場改革は現政権も踏み込めていない。また、そうした改革と並行して震災復興を進めるべきであるが、復興に向けた取組にもなお課題が多い。
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関連リンク: 「チェンマイ大学 人文学部 日本研究センター」サイト
http://cmujpsc.blogspot.jp/2016_06_01_archive.html#5669721422366296907