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2018.9.28お知らせ・イベント

2018年度9月卒業証書・学位記授与式を挙行しました

9月22日(土)、本学チャペルにて、卒業記念礼拝および9月卒業証書・学位記授与式を執り行いました。
磯晴久学院長と牧野丹奈子学長より、門出を祝う言葉が卒業生におくられました。

磯晴久学院長

牧野丹奈子学長

2018年度9月 卒業証書・学位記授与式式辞


皆さん、ご卒業おめでとうございます。ご家族、ご親戚、保護者の皆様、おめでとうございます。桃山学院大学の教職員を代表し、心よりお祝いを申しあげます。

本日、皆さんは大学を卒業し、それぞれの道を歩んでいきます。これからの社会はかつてなかったほど大きく変わるでしょう。まず注目すべきは驚異的なスピードで進む技術革新です。AI、エネルギー、バイオなど。特に近年のAIの進展にはめざましいものがあり、2045年にはAIが総合的に人間の能力を超えるとも言われています。また、若い皆さんには遠い話のように思うでしょうが、今後の社会でも高齢化はますます進みます。100年人生の時代が来ます。まさに自分らしい生き方が問われる時代になってきたということです。

では、このような新しい社会で、豊かな人生を自分らしく生きぬくためには何が必要となるでしょうか。その答えの一つはクリエイティビティ、すなわち創造力だと私は思っています。そこで、今日はクリエイティブな働き方、またクリエイティブな生き方のお話をして、お祝いの言葉に代えさせていただきます。

先ほども言いましたように、AIをはじめとする技術革新は驚異的なスピードで進んでおり、世の中は大きく変わります。間違いなく、仕事も変わります。たとえば単純作業の自動化はますます進むでしょう。無人レジや無人工場など。もう当たり前になるかもしれません。そしてさらに、単純作業だけでなく、専門的な知識を必要とする仕事も、客観的な答えがあるような仕事ならば、AIが行なうようになるでしょう。

しかし、このように仕事がどんどんAIに奪われていくだけではありません。一方で、人間が行なうべき仕事も増えてきます。それはクリエイティブな仕事です。ゼロの状態から1を生み出す仕事です。たとえばやってみながら答えをつくり、答えをつくる過程で新しい問題に気づいてはまたやってみる、そうしながら新しい価値を生み出すような仕事です。業種や規模には関係ありません。すべての現場でクリエイティブな仕事が求められるようになります。このようにこれからは、どれだけ難しくても答えがある仕事はAIが行ない、新しい価値を生み出すクリエイティブな仕事を人間が行なうようになるでしょう。

また、クリエイティブであることは仕事の面だけでなく、人生においても非常に重要となってきます。そのことを示唆したものとして、ロンドンビジネススクールのグラットン氏が書いた「ライフシフト」という本があります。この本は100年人生の生き方・学び方が書かれているという事で、日本でも話題になりました。

今や、高齢化は世界的な問題です。特に日本の場合、2007年生まれの半数が107歳まで生きるとこの本では書かれています。技術革新と同様に高齢化も驚異的なスピードで進んでいるという事です。では皆さんは自分の100年人生をどのように生きたいですか?例えば、会社を退職したとき、気づいたら家族とも友人とも繋がっていない、趣味もない、地域に知り合いもいない。それは寂しい人生ですね。では豊かな100年人生を生き抜くためにはどうすればよいのでしょうか。

100年人生では、人生の3つのステージを行ったり来たりすることが大事とグラットン氏は言います。第一は職場や地域生活などにおける複数の役割をしっかりと果たすステージ、第二は自分で新しいビジネスや活動を立ち上げるステージ、そして第三は次の自分の進路を見つけるために自分探しの旅に出るステージです。従来のような教育・就職・退職といった画一的な生き方ではなく、この3つのステージを行ったり来たりする生き方こそが豊かな100年人生をもたらすというのです。

今日、私が皆さんに伝えたいのは、この3つのステージの内容そのものではありません。ぜひ伝えたいのは、自分の人生のステージを自分でつくっていくことの大切さです。「皆がそれをやっているから」とか、「昔からそういうものだから」とかそういうことではなく、さまざまなことにチャレンジし決めながら自分の人生を自分でクリエイトしていくことの大切さです。

時として、このようなクリエイティブな人生は楽ではないかもしれません。しかし、頑張って自分で人生を切り開く過程において、目に見えない沢山の無形の資産を必ず手に入れることができます。たとえば、生きた知識やスキル、信頼しあえる人間関係、そしてタフな精神力などです。これらのお金で買えない資産は、自分自身をさらにバージョンアップさせることになり、やがて豊かな自分の人生をもたらすことになるでしょう。

これからの社会は大きく変わります。せっかく変化の時代に生きるのですから、このことを後ろ向きに捉えるのではなく前向きに捉えて、仕事も人生も自分自身でクリエイトしていってほしいと思います。 桃山学院大学で学んできた皆さんならばきっとできると信じています。頑張ってください。
 

2018年9月22日
桃山学院大学 学長
牧野丹奈子

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