2004年度 環境問題概論授業概要

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講義計画

【講議概要・学習目標】

 環境問題に関するニュースがマスメディアに流れない日はない。ダイオキシン、環境ホルモンといった、人体に悪影響があるとされる人工化学物質の検出、シックハウス症候群やアレルギー、家庭ゴミや産業廃棄物の処理機能の限界、リサイクル、省エネルギー、環境に優しい製品、水や大気の汚染、オゾンホール、地球温暖化。 あふれかえる情報はかえって市民の感覚をマヒさせ、センセーショナリズムと虚無、そして不安に乗じた似非(えせ)科学をはびこらせる。

 今必要とされるのは、上滑りなマスコミの情報に惑わされないための正しい基礎知識と、いたずらに不安を増幅させられないための基本的なものの考え方である。この授業では現在の主要な環境問題についての基礎的な理解を深め、環境意識を高めてもらいつつ、環境に関する情報の洪水の中を泳ぎ抜く力をつけてもらうことを目的とする。

【講議計画】

時事問題も取り入れながら、おおむね以下のようなテーマに沿って進行する(順序は変更の可能性あり)。

 ・あふれるゴミ
 ・汚される地球 −人工化学物質汚染−
   DDT・PCB、ダイオキシン、環境ホルモン
 ・破壊される地球システム
   酸性雨、オゾン層破壊、地球温暖化
 ・砂漠化する大地
 ・水の危機
 ・エネルギー問題

【成績評価の方法】

テーマの区切りごとに課すイン・クラス・レポート(授業時間中に書く短いレポート)や小テスト、および期末試験により判定する(詳細は初回講義にて説明)

【参考書】

遠山益 『人間環境学』 裳華房  2001
石弘之『地球環境報告II』 岩波新書 1998
安井至『市民のための環境学入門』 丸善ライブラリー 1998


講義内容

第1回

イントロダクション

第2回

ゴミ問題1 ゴミの現状

第3回

ゴミ問題2 各種リサイクル法の詳細

第4回

ゴミ問題3 容器包装リサイクル法の問題、リサイクルすればいいのか

第5回

ゴミ問題4 LCA

第6回

ゴミ問題5 不法投棄

第7回

ゴミ問題6 ゴミ輸出 
第1回イン・クラス・レポート「循環型社会って何?という中学生からの質問に答える」

第8回

化学物質汚染1 DDTから始まった

第9回

化学物質汚染2 PCB、ダイオキシン

第10回

化学物質汚染3 環境ホルモン

第11回

化学物質汚染4 ほんとうのリスクは?
第2回イン・クラス・レポート「ダイオキシンは人類の脅威なのか」

第12回

酸性雨

第13回

オゾン層破壊

第14回

環境問題への取り組み例、アサザ・プロジェクトの紹介

11/19(金)

野田知佑氏による環境講演会に振り替え

第15回

地球温暖化1 事実と予測

第16回

地球温暖化2 取り組みの始まり、京都議定書
第3回イン・クラス・レポート「温暖化懐疑派に答える」

第17回

温暖化対策1 京都議定書と地球温暖化対策推進大綱

第18回

温暖化対策2 CO2吸収源、森林の効用、他のエネルギー源

第19回

温暖化対策3 エネルギー利用の効率化

第20回

第4回イン・クラス・レポート「温暖化を防ぐため、政府はなにをしようとしているか、社会は、私たちはなにができるのか」

第21回

環境プロジェクト優秀作発表会

第22回

水質汚染

第23回

砂漠化

第24回

第5回イン・クラス・レポート「世界の食糧生産のこれからについて、水と土壌の観点から述べよ。」

第25回

食料とエネルギー


巖が面白いと思った参考図書

泊みゆき・原後雄太『アマゾンの畑で採れるメルセデス・ベンツ』 築地書館 1997

吉田太郎『200万都市が有機野菜で自給できるわけ』 築地書館 2002

村井吉敬『エビと日本人』 岩波新書 1988

今泉みね子『ドイツを変えた10人の環境パイオニア』 白水社 1997
 同 『ここが違う、ドイツの環境政策』 白水社 2003

森孝之『「想い」を売る会社』 日本経済新聞社 1998

桐谷圭治『「ただの虫」を無視しない農業』 築地書館 2004

巖がよく参考にするインターネットサイト

市民のための環境学ガイド時事編
 国連大学、東大生産技術研究所の安井至氏による時事環境問題の解説。バランス感覚がためになる。
環境goo
環境省


1月14日(金)実施 第5回イン・クラス・レポート

「世界の食糧生産のこれからについて、水と土壌の観点から述べよ。」

これまで人類はどうやって食糧を増産してきたか、その結果なにが起こりつつあるか、を中心に、水と土のことを書いてほしい。農薬や化学肥料の話ではない。それと、授業に対する感想と改善意見を今回は必須とします。


12月14日(火)実施 第4回イン・クラス・レポート 

「温暖化を防ぐため、日本政府はなにをしようとしているか、社会は、そして私たちはなにができるのか。」

例によって、新聞のコラムのようなつもりで書いてほしい。
やむを得ない理由で欠席した場合、あらかじめ申告した者は、理由を添えて翌授業日(12/17)に提出のこと。用紙、分量などは自由。
欠席理由を示す文書のコピーをできれば添付すること。
十分な理由なしに欠席した場合は事後提出を認めるが、点数は正規の得点の五分の一程度とする。

→ いただいたコメントと巖の返答


11月30日(火)実施 第3回イン・クラス・レポート 

「地球温暖化懐疑派に答える」

「温暖化が人間のせいかどうかなんてわからないんだろ?」と言いそうな人を念頭において、地球温暖化の現状・予測・危険を説明するコラムを書け。
やむを得ない理由で欠席した場合、あらかじめ申告した者は、理由を添えて翌授業日(12/3)に提出のこと。用紙、分量などは自由。
欠席理由を示す文書のコピーをできれば添付すること。
十分な理由なしに欠席した場合は事後提出を認めるが、点数は正規の得点の五分の一程度とする。

→ いただいたコメントと巖の返答


ボーナスレポート(提出自由)課題

「環境プロジェクトを提案せよ」

環境問題が山積する今、嘆いてばかりいないで行動する必要がある。大学で、地域で、世界で、どうすれば少しでもましな世の中になるか、柔軟なアイデアで取り組む必要がある。学生の活動として、ベンチャービジネスとして、NPO活動として、実現可能なプロジェクトを立案し、みんなに提案してみよう。

内容:環境プロジェクトの企画書を作成せよ。
  目的と背景、方法(とくに人と金)、期待される効果を明記のこと。具体的に実現可能で、かつ独創的であることがのぞましい。
様式:規定の用紙(教材サーバに用意)を表紙につける。枚数自由。
提出締切 11月30日(火) 締め切りました。
審査:提出した企画書を巖が読んで予備審査を行う。予備審査通過者は、授業にてプレゼンを行い、投票で最優秀者を決める。
  → 提出された企画一覧と評価
評価:提出者全員に10点、予備審査通過者には20点(ICR1回分)のボーナスポイントを与える。また最優秀者の企画は巖のHPで公開する。


11月19日(金) 振り替え授業

この日の授業は、カヌーイスト野田知佑氏による環境講演会「遊びの文化論 −日本・世界の川旅から見えてくること−」(@ハイビジョンシアター)に振り替えます。


11月2日(火)実施 第2回イン・クラス・レポート 

「ダイオキシンは人類の脅威なのか?」

ダイオキシンとは? どのようにして汚染が生じたのか? どの程度体内に入っているのか? どの程度の危険があるのか? といった構成で書くといいかも。
やむを得ない理由で欠席した場合、あらかじめ申告した者は、理由を添えて翌授業日(11/5)に提出のこと。用紙、分量などは自由。
欠席理由を示す文書のコピーをできれば添付すること。
十分な理由なしに欠席した場合は事後提出を認めるが、点数は正規の得点の五分の一程度とする。

→ いただいたコメントと巖の返答


10月19日(火)実施 第1回イン・クラス・レポート 

「循環型社会ってなに? という中学生からの質問に答える」

循環型社会とは? なぜ必要なのか? どのような策がとられているか? それでいいのか? といった構成にするといいだろう。
やむを得ない理由で欠席した場合、あらかじめ申告した者は、理由を添えて翌授業日(10/22)に提出のこと。用紙、分量などは自由。
欠席理由を示す文書のコピーをできれば添付すること。
十分な理由なしに欠席した場合は事後の提出を認めないつもりだったが、復習してもらうことには意味があるので、方針を変えて提出を認める
ただし点数は正規の得点の五分の一程度とする。

→ いただいたコメントと巖の返答


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2004. 10. 7