2008年度 自然科学(生物学1)授業概要
講義計画
【講議概要・学習目標】
バイオテクノロジーの台頭と環境問題への注目により、生物学は21世紀の社会でよくも悪くも中心的な位置を占めることになる。遺伝子や生態系に関する正しい理解がなければ、さまざまな社会問題に正しく対応し判断をくだすことは難しい。この時代に対応するためにも、生物というものの基本を正しく理解しておいてほしい。
生物の基本、それはすべての生物が37億年にわたる生命の進化の産物であるということ。進化という現象を抜きにして生物のいかなる側面も語ることはできない。にもかかわらず、現在の高校までの理科教育では進化をまともに扱うことがなく、結果として進化を正しく理解している者はきわめて少ない。
この授業では、進化とそのメカニズムの正しい理解を目標とする。その上で、進化を軸にして生命現象のいくつかの重要な側面について概説する。
【講議計画】
ときおり時事問題なども絡めながら、おおむね以下のテーマを扱う予定
・なぜ地球に生物がいるのか
・なぜ生物は進化するのか
・なぜ性があるのか
・なぜ利他的にふるまえるのか
・なぜ滅びゆく生物を守るのか
【成績評価の方法】
テーマの区切りごとに課すイン・クラス・レポート(授業時間中に書く短いレポート)と期末試験により判定する
【教科書】
なし
【参考書】
酒井、高田、近「生き物の進化ゲーム」 共立出版 1999
桑村哲生 『生命の意味』 裳華房 2001年
長谷川眞理子『進化とはなんだろうか』岩波ジュニア新書 1999年
ワイナー『フィンチの嘴』早川書房 2001年
長谷川眞理子『クジャクの雄はなぜ美しい?』紀伊國屋書店 1992年
ドーキンス『利己的な遺伝子』紀伊國屋書店 1991年
その他の参考図書
金子隆一「大絶滅。」実業之日本社 1999
長谷川真理子「雄と雌の数をめぐる不思議」中公文庫 2001
M. リドレー「ゲノムが語る23の物語」紀伊國屋書店 2000
鷲谷いづみ「生態系を蘇らせる」NHKブックス 2001
鷲谷いづみ「サクラソウの目」地人書館 1998
鷲谷いづみ、矢原徹一「保全生態学入門」文一総合出版 1996
山岸俊男「 社会的ジレンマ―「環境破壊」から「いじめ」まで 」PHP新書 2000
巖の部屋に戻る | 2008年度 期末試験解答解説 | 2008年度 成績分布 | 2008年度 学生による授業評価
2008. 4. 1.