→ 学会発表
発表論文(査読制度のある雑誌に投稿したもの)
Iwao, K., Y. Sato and N. Ohsaki. 1989. Spatio-temporal distribution patterns of two tachinid flies, Epicampocera succincta and Compsilura concinnata parasitizing Pieris. Researches on Population Ecology 31: 105-112. →日本語要約
Rausher, M. D., K. Iwao, E. Simms, N. Ohsaki, and D. Hall. 1993. Induced resistance in Ipomoea purpurea. Ecology 74: 20-29. →日本語要約
Iwao, K. and N. Ohsaki. 1996. Inter- and intraspecific interactions among larvae of specialist and generalist parasitoids. Researches on Population Ecology 38: 265-273. →日本語要約
Iwao, K. and M. D. Rausher. 1997. Evolution of plant resistnace to multiple herbivores: quantifying diffuse coevolution. American Naturalist 149: 316-335. →日本語要約
Iwao, K., S. Nakamura and N. Ohsaki. 2001. Plant-based host preference and larval competition of the tachinid parasitoid Epicampocera succincta. Population Ecology 43 (2): 149-155. →日本語要約
その他
巖. 1988. モンシロチョウ属に寄生する二種のヤドリバエの比較生態. 京都大学農学部大学院修士論文.
巖. 1991. アメリカの大学院における教育:特に生態学に関して. 個体群生態学会会報 48: 31-36.
巖, 大崎. 1993. 寄生バエの幼虫間競争と寄主の選択. 昆虫と自然 28: 27-32.
Iwao, K. 1995. Community genetics of plant-insect interactions. Ph.D. thesis, Duke University.
巖. 1997. ヤドリバエの幼虫間の闘争. 日本動物大百科 第9巻 昆虫II (石田, 大谷, 常喜編). 平凡社. p.159.
巖. 1999. 第7章 環境の変化と健康. みんなの健康科学(前橋監修, 高橋編). 明研図書. pp.153-164.
巖. 2004. 第3章第1節 増える増える種が増える. 生態学入門(日本生態学会編). 東京化学同人. pp. 21-28.
巖. 2004. アリを利用した害虫防除の可能性をさぐる. 桃山学院大学総合研究所紀要 30: 1-9.
Mayhew著, 江副・高倉・巖・石原訳「これからの進化生態学 生態学と進化学の融合」 共立出版 2009. 第3章と第7章を担当.
巖・磯・伊藤. 2010. (報告)国際ワークキャンプ・大阪 ‐アジアにおける環境問題と持続可能な発展-. 桃山学院大学キリスト教論集 45: 181-226. →要約 | CiNiiで見る | PDFを見る(1.2MB)
辻・藤間・巖. 2010. 教員が大学初年次生に求める能力とは何か:教員意識調査を通じて. 桃山学院大学総合研究所紀要 36 (1): 77-107 (2010.6).
2種のヤドリバエの時間的空間的分布 ------------
著者:Iwao, K., Y. Sato and N. Ohsaki. (1989)
論文名:Spatio-temporal distribution patterns of two tachinid flies, Epicampocera succincta and Compsilura concinnata parasitizing Pieris.
掲載誌:Researches on Population Ecology 31: 105-112.
モンシロチョウ属の幼虫に寄生する2種の寄生バエ、マガタマハリバエとノコギリハリバエの空間分布と季節消長を6カ所の調査地で2年間にわたって調べた。モンシロチョウ属を専門に攻撃するマガタマハリバエは、春から秋まで継続的に寄主が生息する山間部でのみ出現し、夏に一時的に寄主がいなくなる平野部では全く観察されなかった。一方、モンシロチョウ以外にも非常に多様な寄主を利用できるノコギリハリバエは、山間部でも平野部でも出現したが、モンシロチョウへの寄生は主に秋に限られていた。
マルバアサガオの誘導抵抗性 ------------
著者:Rausher, M. D., K. Iwao, E. Simms, N. Ohsaki, and D. Hall. (1993)
論文名:Induced resistance in Ipomoea purpurea.
掲載誌:Ecology 74: 20-29.
植食者による食害が、さらなる食害に対する防衛となるような質の変化を植物に引き起こすかどうかを調べるために、マルバアサガオを用いて一連の実験を行った。その結果、食害は葉の質の変化を誘導し、ヨトウガ幼虫の成長率や消化効率を低下させることがわかった。野外実験では、あらかじめ与えた食害は広食性の植食性昆虫の加害パターンに影響したが、単食性の昆虫には影響は見られなかった。
2種のヤドリバエ幼虫の種内・種間競争 ------------
著者:Iwao, K. and N. Ohsaki. (1996)
論文名:Inter- and intraspecific interactions among larvae of specialist and generalist parasitoids.
掲載誌:Researches on Population Ecology 38: 265-273.
狭食性と広食性の2種の寄生バエ、マガタマハリバエとノコギリハリバエの幼虫達が、寄主の体内でおこなう幼虫間闘争を解明した。マガタマハリバエの幼虫は寄主内で同種のあいだで闘い、1匹の寄主では1匹の成虫しか育つことがなかったが、ノコギリハリバエは複数の幼虫が共存することができた。この2種のハエの幼虫が同一寄主に寄生すると、闘争能力を有するにも関わらずマガタマハリバエの方が敗れることが多かった。
複数の植食者に対する植物の抵抗性の進化 ------------
著者:Iwao, K. and M. D. Rausher. (1997).
論文名:Evolution of plant resistnace to multiple herbivores: quantifying diffuse coevolution.
掲載誌:American Naturalist 149: 316-335.
植物は、植食性昆虫に加害されると種子生産が低下するため、食害を逃れるようさまざまな防衛手段を講じている。しかし、いろいろな植食性昆虫に同時に加害されると、個々の敵に対する防衛を妥協せざるを得なくなり、防衛手段の進化が拡散(diffuse)したものになる。本論文ではこの拡散の度合いを定量的に測定する方法を量的遺伝学の手法を用いて定式化し、それを用いるのに必要なデータを得るための実験デザインを考案した。
植物に基づいたヤドリバエの寄主選好性と幼虫の競争 ------------
著者:Iwao, K., S. Nakamura and N. Ohsaki. (2001).
論文名:Plant-based host preference and larval competition of the tachinid parasitoid Epicampocera succincta.
掲載誌:Population Ecology 43 (2): 149-155.
モンシロチョウ属に専門化しているマガタマハリバエは、野外ではヒロハコンロンソウ上のスジグロシロチョウに対し他の植物上ではみられないような非常に高い寄生率を示す。寄主の食草による寄生率の大きな差は、産卵する雌成虫の選好性によることが網室実験で示された。この選好性が、植物によって異なる種内競争と種間競争の激しさのバランスによってもたらされていると推察した。
(報告)国際ワークキャンプ・大阪 ‐アジアにおける環境問題と持続可能な発展-
Summary Report of The International Study Camp 2009 in Osaka
“The Environment and Sustainable Development in Asian Countries”
著者:巖圭介・磯晴久・伊藤高章 (2010).
掲載誌:桃山学院大学キリスト教論集 45: 181-226.
2009年9月13日から25日にかけて、桃山学院大学の学院創立125周年大学開学50周年記念事業の一環として国際ワークキャンプ・大阪が本学キャンパスにて行われた。アジアの聖公会系大学の学生を集めて、環境問題と持続可能な開発をテーマに、約2週間の集中学習をキャンパス内に合宿して行うという初めての試みであった。4ヶ国6大学から22人の学生を集めたこのプログラムは、成果として作り上げた環境に関する学生宣言(「桃山宣言」)を、プログラム最終日にあたる本学開学記念式典に来学されたカンタベリー大主教ローワン・ウイリアムズ師の前で発表して幕を下ろしたが、さらには12月にデンマークのコペンハーゲンで開かれた気候変動サミットCOP15(国連気候変動枠組条約第15回締約国会議)に宣言を持参した学生2名を送り込むという展開を見せた。
A study camp was conducted at Momoyama Gakuin University for two weeks in September 2009. Twenty-two students from 6 universities of 4 Asian countries gathered together to learn environmental issues and sustainable development. After many lectures and field trips to learn various aspects of environmental issues in Japan and Asia, they had a three-day workshop to produce their own statement ("Momoyama Statement"). The statement was presented to the Archbishop of Canterbury and received a favorable comment. Two of the participants were then sent to the climate summit COP15 held at Copenhagen in December.