プログラム概要
世界の実質GDP成長率の国別ランキング(2023年)でカンボジアは191か国中5%で41位です(日本は1.92%で126位)。今後も経済成長が見込まれているカンボジアですが、1970年から20年以上にわたる内戦がつづいていた国でもあります。
武力紛争は自然災害とはちがい、様々な原因が錯綜するなか、人間の意思によって起こります。そのような紛争発生の経緯と影響、平和構築への取り組みについて、内戦の歴史を語り継ぐ施設を訪れて学びます。
また内戦終結後の選挙支援員として、コンポントム州で活動していた国連ボランティアの中田厚仁さんが銃撃を受けて亡くなった地にできた「アツ学校」では、小学校での初等教育の現状を学び、生徒たちとの交流プログラムを企画していきます。
プログラムの後半には、世界遺産となっている遺跡群を訪れ、カンボジアの豊かな歴史と文化を体験します。

プログラムに関わる詳細情報
派遣先国・地域 | カンボジア(プノンペン・シェムリアップ) |
募集人数 | 5~20名 |
実施期間(予定) | 春休み(2025年2月~3月頃) |
滞在形式 | ホテル |
参加費用 | 約30万円 ※参加費用は「往復航空券」、「宿泊費用」、「プログラム運営費用(一部現地払い)等」です。 ※別途、自己負担費用として予防接種費用、ビザ取得費用、保険料などが発生します。 |
訪問先施設等(予定) | ・キリングフィールド ・トゥールスレン博物館 ・カンボジア地雷博物館 ・アツ学校 ・サンボーブレイクック遺跡 ・アンコール遺跡群など |
その他 | 事前、事後研修が17回程度(基本的に平日5限16:40~18:10)あります。 |
カンボジア王国って?
カンボジアは、ASEAN諸国の中でもシンガポール、ブルネイに次ぐ国土の小さい国で、人口は2023年時点で約1,690万人と推定されています(国連人口基金)。
首都はプノンペンであり、国の民族の90%はカンボジア人(クメール人)です。公用語はクメール語であり、仏教が主要な宗教ですが、一部の少数民族はイスラム教を信仰しています。
カンボジアはその豊かな文化や歴史、そして美しい自然景観で知られています。

カンボジアの歴史
カンボジアは、壮大なアンコール・ワットをはじめとする古代遺跡群や、息をのむような自然景観が特徴ですが、古代から近代にかけて多くの歴史的変遷を経ており、豊かで複雑な歴史を持っています。
特に1975年から1979年にかけてのクメール・ルージュ政権下では、約170万人が虐殺されるジェノサイドが発生。その後、1980年代の内戦を経て、1993年に国連の支援で民主的な選挙が行われ、立憲君主制国家となりました。現在のカンボジアは経済成長を遂げる一方で、政治的な自由や人権問題に関する課題も抱えています。
カンボジアの食事
アムック(Amok)。魚やシュリンプ、または鶏肉などの食材を、ココナッツミルクやカレー風味のスパイスで蒸し焼きにした料理です。風味豊かでココナッツの香りが口いっぱいに広がります。
カンボジア風サイコロステーキ。ひと口大に切った牛肉を甘辛いタレに漬け、フライパンで炒めたシンプルな料理です。黒コショウにライム汁を搾ったソースを付けて味わいます。
バイチャー: カンボジアの揚げ春巻きで、豚肉やシュリンプ、野菜をライスペーパーで包んで揚げた料理です。サクサクとした食感が特徴で、甘酸っぱいディップソースと一緒に食べるのがおすすめです。
