マネージャーへと昇格し、全国一位に。

「いらっしゃいませ」。カウンターの中から、笑顔でお客様と接する長渡千夏。彼女にとってマクドナルドは、自分を成長させてくれた「かけがえのない場所」だという。
1年次の春からアルバイト(マクドナルドではクルーと呼んでいる)をはじめた彼女は、通常は3年ほどかかると言われているマネージャーへの昇格を1年で果たす。その日に出勤するスタッフの担当を割り振るなど、現場の責任者として手腕を発揮している。
順調に思えるが、苦労もあったという。「マネージャーに昇格したことでメンバーとの間に壁をつくってしまい、チームがまわらなくなりました」。長渡は悩んだ結果、一つの行動を起こした。それは、今まで以上にコミュニケーションを積極的に取ることだ。決して画期的なアイデアではないが、効果は十分にあった。意見を出しやすい環境になったことで、チームとしての結束が強くなり、店舗に活気が溢れ、来店者数も上昇したという。
そしてスタッフ同士の雰囲気がベストな状態で挑んだ、新商品の販売数を競うコンテスト『Mc-Cafe Challengeday』。長渡が働く泉大津松之浜店は、見事全国一位に輝いた。「どうすればお客さまにお求めいただけるかを、みんなで考えることがポイントでした」。そこにはクルーも正社員も関係ない。「全員が『新商品を売る』という目標に向けて注力し、それが結果に結びつきました」と振り返った。

アルバイトでの成長が大きな夢につながった。

マクドナルドで多くのことにチャレンジしたことが自信になり、新しい一歩を踏み出す力にもなった。英語が苦手だった長渡だったが、「努力は報われる」との想いで留学することを決意。クルーでの経験で身についた積極性が力となった。
運命の出会いは突然訪れた。日本を飛び立つ際、イキイキと働く空港の職員を見た時に「私もここで働きたい」と一目惚れ。帰国後、長渡は大学の課外講座である「桃山エアラインスクール」を受講した。現在、未来の客室乗務員として羽ばたく準備をしている。「マクドナルドでクルーをしていなければ、留学もしていないし、客室乗務員への夢も持てなかった」と話す。 自分にとってのアルバイトとは「自身を成長させる場所」。大学の学びとマクドナルドでの経験を活かし、心の声を汲み取れる客室乗務員をめざしている。

(※この内容(学年表記含む)は2018年4月取材時のものです。)