- 名前
- 森田 愛実
- 学科
- 法学部 法律学科 4年次
就職イベントで見つけた本当にやりたいこと。
ときとして、就職活動を通して本当に進みたい未来を偶然に見つけることがある。法学部に通う森田もそのひとりだ。法学部で学び、公務員をめざしていた彼女は、たまたま足を運んだ合同企業説明会で、運命的な職業に出会った。
彼女が話を聞きに行った大手航空会社のブースでの質疑応答の時間に、パイロットと話す機会があった。「僕も文系の学部だった」。その一言を聞いて、なれないと思い込んでいたパイロットという職業に、私も就くチャンスがあることに気付いたと、森田は振り返る。
このまま公務員試験を受けて就職するか、進路を切り替えてパイロットの道へ進むか。彼女は悩みぬいた末、企業説明会で出会った航空会社へエントリーシートを提出。1次面接を突破し、2次面接に挑む際、森田はこう感じたという。「パイロットになるという同じ夢に向けて一緒に試験を受けている人たちが、キラキラと輝いている。この人たちと、仕事をしてみたい」。
航空大学校をめざし猛勉強の日々。
2017年12月。多くの大学4年生が未来へ向けての就職活動を終えようとしていた。森田もそのうちのひとりだ。「試験が受けられるのは、最短で来年の7月かな」。彼女は視線を落としながら話しはじめた。希望していた会社から内定通知は届かなかったのだ。それでも夢は諦めない。パイロットへの近道である航空大学校に入学を果たすために、専門の予備校で猛勉強をはじめたという。家に届けられた教科書はダンボール2箱。何が彼女を空へと駆り立てるのか。
「飛行機を利用するのは長距離。結婚式や帰省等、思い出に残るようなことで乗ったりする。そういう人たちの思いを背負って、安全に目的地まで届けたい」。合同企業説明会で偶然話を聞いたことで、憧れの職業を見つけ、輝きだした彼女の未来。
「60歳まで続けるのは難しい仕事といわれているけれど、できたら定年までパイロットとして生きていきたい」。そう話す彼女は夢をかなえるために、今日も机に向かっている。
(※この内容は2017年12月取材時のものです。)