- 名前
- 髙橋 優太
- 会社
- 株式会社ゼンリン(内定)
- 学科
- 経営学部 経営学科 4年次
地図で見た土地をヒッチハイクで訪ねて。
日本制覇を目前にした髙橋が、次に狙い定めているのは九州地方だ。「自由気ままに、冒険を楽しむように。全国を巡ってみたい」。大学入学直後から、ヒッチハイクで全国各地へ。最初に訪れたのは夕陽の名所として有名な、島根県にある宍道湖だ。彼の旅の目的は、グルメでもなくショッピングでもない。地図で見た土地を訪れることである。幼い頃から地図が好き。そのきっかけとなったのが、世界の様子を紹介するテレビ番組だ。都市であるはずなのに、自転車もバイクも一切通れない土地が世界にはあると知ったことから、地理への興味が高まったという。彼は漫画を読んだり、ゲームをするのと同じ感覚で地図を見ることを楽しむ。「最初は首都を覚えることから。場所が分かれば気候が分かる。気候が分かれば食べ物が分かる。食べ物が分かると産業が分かる。産業が分かれば国力が分かる。それがすごく楽しい」。
就職活動をはじめた頃、世界各地へ行ける職業として彼が注目したのがツアーコンダクターだ。仕事の内容に関して多少違いはあるものの、旅行会社10社の採用試験に挑戦し、5社から内定の連絡があったという。しかし、最終的に髙橋は、大好きな地図を仕事にする道を選んだ。
誰もが知る地図の会社へ。
「地図分野で圧倒的なシェアを占める会社が九州にある」。キャリアセンターの職員からそう聞いた髙橋は、すぐにこの会社のインターンシップへの参加を決めた。
その会社とは、多くの地図検索サービスにデータを提供しているゼンリンである。彼は幼い頃に持っていた地図の仕事への思いをつのらせ、入社試験に挑むことに。
「初対面の人の車に乗せていただく。瞬時に持ち物やまわりの雰囲気をネタに話をする」。ヒッチハイクを通じて相手が求めることを察知する力が身についたことを面接でアピールし、営業職として内定通知を受け取った。
大学卒業後、髙橋は新しい地図を手に、未来への道を歩みはじめる。その道がどこにつながっているのか、彼自身も想像することはできていない。これからめざす場所を示す地図は、彼自身が今から描いていくのだ。
(※この内容は2017年12月取材時のものです。)