- 名前
- 池田 美月
- 会社
- 日本航空株式会社
- 学科
- 国際教養学部 国際教養学科(現:英語・国際文化学科) 4年次
大久保氏との出会い。
客室乗務員の仕事に憧れを抱き、いつか国際的に活躍することを夢見ながら、留学制度が整っている桃大へと入学した池田。オーストラリアでの英語特待生留学、アメリカでの国際インターンシップを経験し、3年次からは桃山エアラインスクールを受講する等、客室乗務員への夢に向かって歩んでいた。桃山エアラインスクールとは、エアライン就職予備校と桃大が提携し、業界への就職をサポートする講座。池田と大久保氏が出会ったのは、池田がそのように歩みはじめた頃に行われたキャリア教育科目のセミナーだった。
日本航空のチーフキャビンアテンダントを務める桃大卒業生・大久保順子氏。高校で英語科だった大久保氏は文学部 国際文化学科(現:国際教養学部 英語・国際文化学科)に入学し、在学中にイギリス留学を経験。日本航空に入社後、客室乗務員として10数年の経験を積んだ後、現職にいたっている。講師として来学した大久保氏の姿を見て、池田は「大久保さんの姿、佇まいがかっこよくて、まさに憧れの存在でした」と当時を振り返る。期待に胸をふくらませる池田の笑顔は輝いていた。
先輩に励まされ、憧れの世界へ。
桃大で準備を整えた池田は、いよいよ就職活動を開始。そして日本航空の企業説明会に参加したときのこと。会場で池田はふたたび大久保氏の姿を目にし、とてもうれしかったという。大久保氏は先任客室乗務員としてフライトをするだけではなく、地上勤務ではチーフキャビンアテンダントとして採用担当をしているからだ。
面接試験のときも、池田は大久保氏の姿に励まされた。それは、日本航空の採用担当チームが学生たちの緊張を和らげるためにつくった応援ビデオメッセージ。「大久保さんをはじめ採用担当の方々が『皆さんを応援させてください!』と励ましてくださるメッセージには本当に感動しました。面接試験自体も雰囲気がよく、日本航空に入社したいという気持ちが強くなっていきました」。その言葉どおり、池田は最終面接試験まで残った。
忘れもしない6月29日、ドキドキしながら電話に出ると、聞き覚えのある、やさしい声が…。「大久保さん!!!」池田にとってこれ以上ない、うれしすぎるシチュエーションで、合格が知らされた。
思い出を増やせるような、心に残る仕事がしたい。
「客室乗務員の仕事は、経験を重ねるほどに、お客さまからの『ありがとう』の数が増えていく素晴らしい仕事。毎日様々な空で、様々な景色に出会えることも魅力です。池田さんは前向きで笑顔を絶やさず、明るい雰囲気をつくれる人。必ず客室乗務職という仕事を極めてくれると思います」。大久保氏はチーフキャビンアテンダントとしてさらなる高みをめざすとともに、後に続く人財育成にも大きな希望を抱いている。池田もまた、その期待に応えるべく、決意を新たに。「大久保さんにいっていただいた私自身の良さを発揮しながら成長していきたい。フライトの間に、少しでもお客さまの思い出を増やせるような、お客さまの心に残る仕事がしたいです。そして、みんなに夢を与えられる大久保さんのようになりたい」。
卒業、就職という人生最大の転機にあって、池田の目の前にはただ晴れわたる空だけが広がっている。「不安はいっさいなく、キラキラだけが広がっている。それが今の私の未来」。近い将来、空の上で笑顔を届け、人を幸せにしている池田の姿が見られることだろう。そのそばには、池田を温かく見守る大久保氏の姿もあるかもしれない。
写真右:大久保 順子氏(日本航空株式会社 人財本部 人事部 採用グループ チーフキャビンアテンダント)
写真後方:桃山エアラインスクール生(3年次)の皆さん
>大久保氏紹介ページ
(※この内容は2017年12月取材時のものです。)