- 名前
- 西出 光莉
- 学科
- 社会学科
- 出身高校
- 大阪府立佐野高校
総合職として金融業界へ
株式会社オリエントコーポレーションは、オートローンを中心に、クレジットカード、銀行保証、決済保証などの信販事業を行っています。私は総合職として内定をいただきました。半年間のローテーション研修後に「営業推進」「営業事務」「債権管理」のいずれかに配属されます。
「営業推進」はクレジットを利用できる企業の新規提携や商品の提案を行います。「営業事務」はクレジットに関する一連の業務を担当しています。お客様や加盟店様からのお問い合わせにも対応します。「債権管理」はお客様に対してお支払いに関する業務の全般を担当しています。ローテーション研修後に本人の希望と社内の状況で総合的に判断され、配属されます。私はドラッグストアでのアルバイト経験から、お客様を直接サポートすることができる業務を希望しているため、面接では「営業事務」をしてみたいと希望しました。
お金を通じて生活を支える
オリコが目指している「お客様の豊かな生活と夢の実現への貢献」を実現するための力になりたいです。人生において様々なライフイベントがあり、その度にお金が必要になります。生きていくうえで必要不可欠なお金に関する仕事に携わることで、人々の生活を根本から支えたいです。また、お客様にとって身近に感じられる存在となり、一人一人に寄り添うことができる人になりたいです。そのため現時点では、電話対応などで直接お客様のサポートを行う「営業事務」や「債権管理」の仕事をしてみたいと思っています。
進化し続ける企業姿勢が魅力
正直に言うと、私はギリギリまで志望業界を絞っていませんでした。金融業界を目指し始めたのは遅くて、4回生の4月上旬ごろです。なかなか業界を絞ることができず悩んでいたときに、所属しているゼミの先生に相談し、それぞれの業界の現状や今後の展望について先生の視点からお話ししてくださいました。その後、あらためて自身で業界研究を進め、金融業界に魅力を感じるようになりました。
特別に金融業界希望が強くなかった私ですが、アルバイトでの接客経験から、「お客様を直接サポートすることができる仕事」、「人々の生活に必要な仕事」がしたいという2つの軸で考えていました。内定したオリコを希望した理由は、その2つの軸が叶うことでした。
地域社会学に興味を持って学習していたことから、身近な地域の人々の力になりたいと考え、金融業界でも信用金庫や地域銀行も採用選考を受けていました。最終的にオリコに決めた理由は、「2030のめざす姿」を具体的に掲げており、未来を見据えて常に進化し続けようとする企業の姿勢に魅力を感じたからです。
大学のサポート
3回生の夏休みからキャリアセンターに通っていました。翌年2月までは月に1回、3月以降は1週間に1回のペースで相談していました。担当してくださったキャリアセンターの森さんはとても優しい方で、親身になって相談を聞いてくださいました。一度体調不良で当日に相談をキャンセルしたことがあるのですが、予約画面で予め送信していた相談内容に対して、わざわざメールで回答を送っていただいたことは忘れられません。不安で自信が無かった私は、一人では就職活動を乗り越えられなかったと思います。森さんとキャリアセンターには本当に感謝しています。
就職活動に対する不安があったので、大学の就職ガイダンスにはほぼすべての回に出席しました。ガイダンスを受け、学友と一緒に作業をしていれば、自動的に就職活動の準備を進められる内容だったと思います。特に、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)や自己PRを作成する回のガイダンスの内容は、就職活動が終了する直前まで自己分析に役立ちました。
調整・管理能力をアピール
就職活動では「スケジュール調整・管理能力」をアピールポイントにしていました。この力は聖歌隊の副隊長の仕事の中で身につけました。副隊長として聖歌隊の年間スケジュールを把握し、練習期間や頻度を調整しました。また、週2回の練習に、何名の隊員が参加するのかを集計し、チャペル事務室の事務員さんに毎週メールで連絡していました。一つ上の学年の隊員が一人もいなかったため、2回生の秋からこの仕事を行っていました。毎週忘れずに集計し連絡することは大変でしたが、自分自身のスケジュールもうまく調整することができるようになりました。団体のスケジュールを調整・管理する大変さを面接官の方にお話しすると、とても共感していただけました。
友人・家族の支え
就職活動中は地元の友人の存在が心の支えになっていました。空いている時間があれば地元の図書館に集まって、エントリーシートの添削をしあったりテストの対策をしたりしていました。また、就職活動が終わったらやりたいことや行きたい場所を言い合って、モチベーションを保っていました。
家族は私の好きなようにしたらいいと考えていたようで、あまり就職活動について口出しされたことはありませんでした。それでも、初めて企業から内定をいただいたときや、就職活動を終了するときには、「これまでよく頑張ったね」と言ってもらえてとても嬉しかったです。
聖歌隊で鍛えた度胸
桃山学院大学チャペル附属聖歌隊に所属し、副隊長として活動していました。大学内で行われる入学式や卒業式、礼拝などだけでなく、毎年の桃山祭でもコンサートを開催し、合唱を披露していました。また、大学外で活動することもありました。昨年のクリスマスにはリーガロイヤルホテル京都さんからご依頼をいただき、ホテルのロビーやレストランで合唱を披露させていただきました。桃山学院大学の聖歌隊だからこそできる様々な経験によって、大学生活がとても充実していたと感じています。
何度も人前で歌った経験から度胸がついたのか、就職活動の面接においても、あまり緊張することがありませんでした。また、面接官の方にも興味をもってもらえやすく、聖歌隊に関する話題で会話が弾みました。
学業では元々興味があった地域社会学を中心に、幅広く、様々な授業を受講しました。就職活動中に受講しておいてよかったと思った授業は、2回生のころに受講したキャリア教育科目のインバスケットです。インターンシップや選考のグループワークにおいて、課題解決を求められることが何度かあったのですが、インバスケットで身につけた「物事に優先順位をつける能力」はとても役立ったと感じました。
就職活動の早期化が問題となっており、大学生活のあらゆる場面で焦りを感じるかもしれません。しかし、まずは純粋に大学生活を楽しんでほしいです。少しでも気になることや興味があることには、後悔しないように絶対参加してください。そのようにして得られた経験が、就職活動本番で必ず力になると思います。
(この内容は2025年2月取材時のものです)