教育実習で教員志望を固める

小さいころから生まれ育った場所で次は私自身が子どもたちと一緒に成長していきたいと感じたので、教員を目指しました。「相手を尊重し、認め合う心を学び、豊かな心を育む」という大阪府の基本方針が、私のなりたい教師像と重なったので、大阪府小学校教諭を目指しました。
ただ、教員だけでなく一般企業への就職も進路の選択肢としてあったため、3年次の後期までキャリア演習の授業は企業コースにいました。しかし、3年次の9月に行った教育実習をきっかけに「やっぱり教員になりたい」と思い、4年次からは教員コース(小学校)に移行し、授業だけでなく教職センターの先生方にも教員採用試験のサポートを本格的にして頂きました。
教職センターでは、キャリア演習の授業に関する相談や、授業方針についての再検討もして頂きました。自分の殻を破ってありのままになんでも話せて、自分がどのような人間なのか見つめ直せるように面談を通して、寄り添って頂きました。

大学祭やボランティアで磨いた強み

私は、自分自身の教員に向いている点として、「タフな精神力」、「コミュニケーション能力」、「臨機応変さ」があると思っています。
高校生では硬式野球部、大学では軟式野球部のマネージャーをしていました。「タフな精神力」は、主に部活のマネージャーやボランティアとしての活動を通して身に付けられたと感じています。試合で負けたり、子どもとの関わりの中で上手くいかないことがあったりしたとしても、そこでくじけず、どうすればよかったのかを考えられるようになりました。また、ボランティア先の子どもたちと過ごす中で教員を志す気持ちをさらに強くすることが出来ました。
「コミュニケーション能力」は、さまざまな経験はもちろんですが、普段から自分から積極的に挨拶をしたり、相手のことを知ろうと意識していることで、自然に身に付いたと感じています。困っている人への声掛けや気配りは、教員として以前に1人の人間として大切になってくるものだと考えます。
「臨機応変さ」は、主に大学祭実行委員としての経験から身に付けられたと思います。予想外の出来事やトラブルが起きた時でも焦らず、自分1人で解決しようとせず、周りと助け合いながら対応することの大切さを強く学ぶことができました。これは教員になってからも大切になってくるものであると感じています。

教育実習で手応え

授業では、学級経営の大切さであったり、保護者対応であったりと、授業作りだけでない学校全体のことも学ぶことができました。他の人と意見交流をすることでさらに学びを深めることができました。
教育実習では、指導頂いた先生から、「まずは自分自身が授業を楽しむことが大切。そうすると子どもたちも自然とついてきてくれるよ」という言葉や「あなたみたいな人が先生になるべき」という言葉を頂きました。子どもたちとの関わりの中では、休み時間には一緒に遊び、授業になるときちんとし、メリハリをつけることを大切にしていました。そのおかげか、時には叱る時もありましたが、「先生の授業楽しい!分かりやすい!」や「明日も先生が授業してくれる?」と子どもたちに言ってもらうことができました。間違っていなかったのだと感じられました。教員になってからも大事にしていきたいです。

教員採用試験に備える

私は大学推薦を頂いたため、1次試験は免除となりました。2次試験対策には次のように取り組みました。

●個人面接

教職センターとキャリア演習をメインとして行いました。教職センターでは先生と1対1又は1対2の個別重視で行い、キャリア演習の授業では、たくさんの人の中で行う集団面接に近い形での面接練習を行いました。面接の内容を固める目的と他の人のいいところを参考にさせてもらうといった、目的に合わせた練習方法を使い分けていました。面接ノートを作成し、練習の度にまとめて振り返ることを大切にしていました。

●模擬授業

主に教職センターの先生と講座で行いました。練習を何度も重ねていましたが、試験前日にやっぱりこうしたい!と急遽内容を変更するということもありましたが、本番が一番上手くできたと感じています。日頃からスキマ時間ができればとにかくイメージトレーニングをするようにしていました。

●小論文

もともと、文章を書くことがそれほど苦手ではなかったため、特に対策は行いませんでした。型をしっかりと守ることを最終まで確認していました。

●専門教養

数学・理科・社会を重点的に勉強しました。勉強時間はやる気が特にある日は10時間頑張っていました。2問ほど出てくる指導要領の対策は、過去の傾向をみて英語が近年出ていなかったため、英語の指導要領を読むようにしていました(出題されました)。開講されていた講座では、分からないところを友人や先生に聞いて、1つずつ「分からない」を「分かる」に変えていきました。解いても解いてもできない自分に悔しくて時には泣きながら勉強をしている日もありました。しかし結果がついてきてくれたので、努力して良かったと感じています。

兄も教員

私の兄も大阪府の小学校で教員として働いています。身近に尊敬する存在がいることが大きな力になっていました。兄には、2次試験の専門教養の対策をしてもらいました。仕事から帰ったあとや週末など、たくさん勉強を教えてもらいました。大学で友人と勉強している人が多かったかと思いますが、私はほとんど自宅で勉強し、分からないところは兄に教えてもらっていました。大変心強い存在でした。
母には模擬授業を見てもらったり、面接官役になってもらったりとサポートしてもらいました。

子どもたちの可能性を広げる教諭に

子どもたちの個性を尊重できる先生になりたいと考えています。子どもたちが自分自身そして他者の存在や違いを認め合える関係を築けるように、結果ではなく、それまでの学びに向かう姿勢など、過程の部分を評価していきたいと考えています。
また、子どもたちが「夢」や「希望」を持って日々を過ごせるように、たくさんの経験を通して子どもたちの可能性を広げられるような先生になりたいと感じています。
今これを読んでくれている人の中でも、自分が何をしたいのか、これからどうなりたいのか、進路に悩んでいる人はたくさんいると思います。私も進路という大きな選択をする時、たくさん悩んできました。その時の私を救ってくれたのはそれまでの私自身の経験です。こんな経験してきたから大丈夫、頑張ってみようと奮い立たせてくれました。みなさんもたくさんのことにチャレンジしてみて下さい。そのチャレンジした経験がいつか必ず自分の力になってくれます。いつでも自分だけは自分自身の味方でいてあげて下さい。

(この内容は2025年2月取材時のものです)