公務員を目指して法学部に

高校生の時から公務員就職を考えており、本学法学部への進学を選んだのも公務員就職に強いことが理由です。公務員に魅力を感じていた理由は、安定性や公共性はもちろんですが、何よりも社会にとって必要不可欠な仕事に携われることにあります。公務員の仕事は、人々の暮らしを支え、誰かの役に立つことで大きなやりがいを感じられる職業です。社会に貢献できる仕事に就きたいと考えていた私にとって、その使命感が自分にとって大きな働く原動力になると感じたからです。
都道府県や市役所、裁判所職員などの内定もいただきましたが、法学部での学びを活かし、さらに深めたいという気持ちがあったため、法律にかかわる公務員である検察事務官を選びました。

スケールの大きな仕事を

私は、検察事務官として採用されたため、検察庁内の事務や、検察官の業務の補佐等を行います。検察は、国家社会の治安維持に任ずることを目的としており、常に不偏不党・厳正公平な立場で職務に当たることが求められます。
釧路地検での事務官の仕事は、刑事部門、検務部門、事務局に大別され、刑事部門では、検察官と一緒に事件現場に行ったり、取調べに立ち会ったりします。検務部門では、証拠品や事件記録を管理する等の業務を行います。事務局では、検察庁内の事務を担当します。
国家公務員である検察事務官は、出向先に在外公館や東京国税局、警察庁等があり、様々な経験を積める道がひらかれています。スケールの大きい仕事に携わることができる点も国家公務員の大きな魅力の1つだと思います。
検察庁の一員として、国民のみなさんが安心して生活できる社会の実現に貢献したいと考えています。公正な裁判の実現や、犯罪者への適切な対応等を通じて、信頼できる司法制度を守ることに貢献したいです。また、個人的には、国家公務員として、自覚と責任のある行動を心がけ、周りの人たちからの小さな信頼を得られたらいいなと思っています。

大学のサポート

法学部での学びは、国家公務員試験に直接かかわるものだったので、学部の授業で学習した内容は大いに生きたと思います。また、環境にかかわる授業は、時事問題に関連があったので、地方公務員試験や国家公務員の教養科目の試験に役立ちました。すべての授業に通じることですが、主体的に考えることや、能動的に学ぶ姿勢は、面接や論文試験に役立ったと実感しています。
キャリアセンターでは、主に面談を行っていただきました。志望動機や自己PR等を考える中で、上手に言語化できていなかった部分を面談で深堀りしていただくことができたので、安心して本番の面接に挑むことができました。また、キャリアセンター主催の集団模擬面接では、いつもの担当の職員さん以外の方にアドバイスをいただくことができ、違った角度からの指導を通じて、新たな気づきを得ることができました。
また、先輩の体験談や、1日で履歴書を完成させるイベントは特に印象に残っています。就活を始めるきっかけやモチベーション維持に繋がりました。

ボランティアで磨いた向上心

向上心があることをアピールポイントに挙げていました。アルバイトやボランティア等、今までやったことのないことに1人で挑戦することで、たくさんの失敗や挫折を経験し、次に成功するためにはどうすればよいか考え、そして、また挑戦することを繰り返すことで身についた力だと思います。
桃パトでのボランティア活動や、大学のお知らせから見つけた河内長野市でのボランティアは就職活動で役に立ちました。具体的には、世代の違う人たちとのかかわりを通して、コミュニケーション能力が向上したと感じています。
その他にも、興味のあるボランティア活動があれば積極的に参加しました。色々なボランティアを行うことで、知らない場所に行くことや初めて会う人たちと関わることができたので、ものごとを多角的に見られるようになったと思います。面接の中でされる質問にも、様々な立場から考え、答えることができたので、色々な経験をすることは大切だと思います。

友人と支え合った就職活動

一緒に公務員試験の勉強をした友人には精神的に助けられました。私は、公務員試験対策講座を受講していたのですが、夜遅くまでの講義や、長期休み期間中の講義等、つい手を抜いてしまいがちなときにも、友人と一緒だから最後まで諦めず続けられたと思います。わからない問題を共有したり、試験情報や進捗を伝え合ったり、協力して就職活動に取り組むことができました。
就職活動ではわからないことや不安なこと、落ち込むこともたくさんあると思います。ですが、その一つ一つを乗り越えていくことで、確実に成長を実感することができます。打たれ強いメンタルも手に入ります!
キャリアセンターに通って、本番で本来の力が発揮できるよう練習を積めばきっと大丈夫です。私は、桃大のキャリア相談や、講座を通じて面接において何が大切なのか気づくことができました。みなさんも後悔のないよう、楽しく、一生懸命、就活がんばってください!

(この内容は2025年2月取材時のものです)