St. Andrew's University

「第1回桃山学院大学図書館書評賞」受賞者および作品


<2006(平成18)年12月6日発表>

                               
最優秀書評賞該当作品なし
優秀書評賞岡本 いずみ(経済学部1年次生)
   ジェニーン・ロス 『食べ過ぎることの意味 :過食症からの解放: 』誠信書房, 2000.3  
松本 祐典(文学部1年次生)
   永井 明 『病者は語れず :東海大「安楽死」殺人事件: 』文芸春秋, 1995.6  
佳 作 尾ア 夕夏(経済学部1年次生)
   遠藤 周作 『海と毒薬』(新潮日本文学;56 遠藤周作集所収)新潮社, 1969.2 
濱田 絋貴(社会学部3年次生)
   湯浅 健二 『サッカー監督という仕事』新潮社, 2000.3   
北村 卓也(文学部1年次生)
   鎌田 實 『がんばらない』集英社, 2003.6  

受賞作一覧はこちら

審査講評(全般)

書評賞選考委員会代表  社会学部教授 北川紀男

  今年度から学生諸君の図書館利用をより活発にすることと、読解力および表現力の向上を願って図書館書評賞を設けました。 今回の第1回書評賞に対して、51名から55作品という多数の応募があり、主催者側としては嬉しく思っています。 応募作品は、教職員13名からなる図書館書評賞選考委員会において、第1次から第4次にいたる慎重な審査を経て、優秀書評賞2編、 佳作3編を決定しました。残念ながら今回は、最優秀書評賞の該当作品は認められませんでしたが、次回以降に期待したいと思います。
  ところで、今回の書評賞は第1回目であり、応募された方や興味をもたれた方の多くは、先ず「書評ってなに?」「書評ってどう書けばいいの?」 という疑問をもたれたのではないでしょうか。書評と一口に言っても、対象書籍のジャンルによって必ずしも同じではありませんし、 また新聞や一般雑誌に掲載される書評であるか学術雑誌の書評であるかによっても異なりますが、ここでは新聞や一般雑誌の書評を念頭において、 その要件をいくつかお話ししておきたいと思います。先ず書評は感想文ではなく、@当該書籍の内容の要約または概要が盛り込まれていること、 Aその書籍の良い点や悪い点が明示され、それに対するコメントが述べられていること、B文章の読みやすさ、表記の適切さ、文章構成の確かさが問われます。
  @やAが欠落しておれば、書評とは言えず、感想文の域を出ていないと言わざるをえません。Bの読みやすさや文章構成の確かさについては一概に言えませんが、 今回の応募作品で最も気になったのは、句読点の付け方や段落の設け方など文章作成の基本的なルールが守られていなかったことと、誤字脱字が少なくなかったことです。 この点については、われわれの教育の仕方に問題があることを痛感させられ、今後の教育方針に改善の方策を組み入れて努力したいと考えています。
 以上の点は、今回の選考基準ともなっているもので、最優秀書評賞がなかったということは、上記の@ABの要件を十全に満たす作品がなかったことになります。 これらの要件が満たされていなければ、書評賞のランクが下げられたり、選外となってしまいます。次回以降の書評賞応募の参考にしてもらえれば幸いです。
  なお、最後に是非お伝えしておきたいことがあります。書評賞にかぎりませんが、応募作品は学生諸君自身の言葉によるものでなければなりません。残念ながら、 今回の応募作品のなかにも若干認められたのですが、他人の文章を引用の断りもなく用いたり、ウェブ上の書評をコピーして継ぎ張りするようなことは厳に慎まな ければならないことです。
  私がお話ししました以上の点や、個々の作品の講評のなかで指摘されている点を参考にして、次回以降もより多くの学生諸君が応募してくれ、より素晴らしい書評が 出てくることを願って、私の講評を終わります。





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