St. Andrew's University

図書館 Home Page TOPへ

「第2回桃山学院大学図書館書評賞」受賞者および作品


<2007年12月5日発表>

                                 
最優秀書評賞該当作品なし
優秀書評賞松田 憲人(社会学部3年次生)
   前坂俊之『メディアコントロール』旬報社 2005年
山村 昭太(経済学部1年次生)
   佐々木俊尚『グーグルGoogle 既存のビジネスを破壊する』文藝春秋 2006年 (文春新書)
佳 作 竹内 彩菜(文学部3年次生)
   太田光, 中沢新一 『憲法九条を世界遺産に』 集英社 2006年 (集英社新書)
岡本 いずみ(経済学部2年次生)
   スアド(松本百合子訳)『生きながら火に焼かれて』ソニー・マガジンズ 2004年
原田 達也(経済学部1年次生)
   島本慈子『戦争で死ぬ、ということ』岩波書店 2006年 (岩波新書)
木谷 友子(文学部1年次生)
   徳永 進 『心のくすり箱』岩波書店 1996年

受賞作一覧はこちら

審査講評(全般)

図書館長  社会学部教授 松永俊男

  昨年度から始まった図書館書評賞に対して、今年度は140作品の応募がありました。昨年度の55作品から大幅に増加し、主催者側としては嬉しく思っています。各学部から選出されている図書館委員5名の合議により、優秀書評賞2編、佳作4編を決定しました。残念ながら今回も、最優秀書評賞の該当作品は認められませんでした。  
 応募作全体を見たときに残念なのは、指定の書式(本文は40字×40行)になっていない作品がかなりあったことです。今回の書評賞に限らず、書式が指定されている場合にはそれを順守することが第一に求められることです。  
 書評というかぎり、本の内容が的確に紹介され、それに対する評者の評価がなければなりません。しかし残念なことに、応募作品の多くは、内容紹介に止まり、評者の評価がありません。「面白かった」「役に立った」といった感想を書いただけでは書評にはなりません。その本のどこが優れているのかを指摘しなければなりません。また、本に書かれていることと、評者の意見とが明確に区別されていない作品もかなりありました。この区別は明白でなければなりません。  
 今回の受賞作のうち、優秀賞の2点は、内容紹介が的確になされていますが、残念ながら2作品とも評価の部分が本文をうのみにしただけに終わっています。また、『メディアコントロール』では、文章が練れておらず、わかりにくい日本語になっています。最優秀賞にはまだ距離があるといえるでしょう。  
 佳作4作品の場合は、いずれも内容紹介に問題があります。『憲法九条を世界遺産に』では、著者・太田光の思想が十分に伝えられていません。『生きながら火に焼かれて』では、本書の大半を占める日常生活の描写について触れていません。『戦争で死ぬ、ということ』では、本からの引用なのか、評者自信の言葉なのかが明確になっていません。『心のくすり箱』では、新聞に連載した短い随想を100編、集めた物であるという基本的な説明がありません。こうした問題があるにせよ、対象の書籍をよく読み、自分なりの言葉で書評を書いた努力が認められ、佳作と認定したしだいです。  
 以上の点を参考にして、次回以降もより多くの学生諸君から、より素晴らしい書評が出てくることを願っています。





図書館 Home Page TOPへ 

St. Andrew's University