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2015.9.16お知らせ・イベント

2015年度秋学期入学式を挙行しました

9月16日(水)午前10時より、本学チャペルにおいて、2015年度秋学期入学式が執り行われました。今年度は、大学院生2名が入学されます。
新入生の皆さま、ご入学おめでとうございます。


2015年度9月 入学式式辞

さて、新入生の皆さん! ご入学おめでとうございます。ようこそ桃山学院大学へ! 大学教職員一同、皆さんのご入学を心より歓迎いたします。

はじめに桃山学院大学の歴史について簡単に紹介したいと思います。学校法人桃山学院の創立は、1884年(明治17年) イギリス聖公会の伝道師、ワレン師(Charles Frederick Warren)が大阪の「川口外国人居留地」(現在の大阪市西区川口町)の聖三一教会の一室にわずか11名の小さな男子校(三一小学校)を設立したことからはじまりました。今から131年前のことです。当時の日本はどのような時代だったのでしょうか。1889年(明治22年)に来日した英国の詩人エドウィン・アーノルドは、次のような言葉で当時の日本の姿を伝えております。「その景色は妖精のように優美で、その美術は絶妙であり、その神のようにやさしい性質はさらに美しく、その魅力的な態度、その礼儀正しさは、謙譲ではあるが卑屈に堕することなく、精巧であるが飾ることもない」と述べ、日本を「地上で天国にあるいは極楽にもっとも近づいている国だ」(渡辺京二『逝きし世の面影』)と賞讃しております。産業革命によって深刻な労働者問題・疲弊した都市問題を抱えたイギリス人エドウィン・アーノルドの目には、当時の日本は西洋文明とは一線を画す「憧れの地」として捉えられていたのです。桃山学院の創始者たちも、そうした憧れを胸に抱くとともに、理想に燃えて日本での教育に携わってきたのでありましょう。

江戸末期から明治20年代までに来日した多くの外国人に感銘を与えた、日本の古き良き文化は、今や多くのことは過去のものとなってしまいましたが、その文化の影響を受けて、創始者達が情熱をあげて大阪・川口の地に蒔いた小さな種はやがて大きく成長し、1912年(大正元年)には現在桃山学院中学校高等学校のある阿倍野区昭和町キャンパスへ移転し、生徒数が500名を超えるまでになりました。当時の写真を見ますと、周囲を緑に囲まれた田園地帯の中に大正元年の建物としてはとりわけてモダーンな欧風な校舎が建ち、世界に向かって開かれた学校、そんな雰囲気を漂わせています。当時の若者たちにとってはさぞや憧れの的となったことでしょう。本学の伝統となっている「自由な気風」もこうした歴史の中から育まれたものといえます。

大学の開学は、キリスト教新教日本伝来100年にあたる1959年(昭和34年)のことです。桃山学院大学の開学式には英国聖公会カンタベリー大主教フィッシャー博士も臨席され、厳かに盛大に執り行われました。現在の桃山学院大学は5学部6学科、4大学院研究科、学生数約7,000名を擁する人文・社会科学系の総合大学として発展し、今年で開学56年を迎えました。

さて、今日ここに入学を迎える皆さんは、外国からの留学生であるとお聞きしております。異文化を体験することは、他国を見ると同時に自国を見ることでもあります。自国の文化だけに慣れ親しんだ人は、自分の国の特性や文化の何たるかを、その意味や重要性を理解することは少ないのです。それに対し、異文化の背景をもつ皆さんは我々以上に日本をよく見ることのできる目を持っております。その目で、日本の生活や文化を可能な限り体験してください。たくさんの友人を得て、そこに住む人間の心や異文化に触れてください。

最後に、皆さんの学生生活が実り多きものであること、また、その成果が世界の平和を導く力になることを祈念して、私の挨拶とさせていただきます。
2015年9月16日
桃山学院大学学長
前田 徹生

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