テキスト ボックス: 日本聖公会の組織成立
 聖公会系ミッションによる日本伝道は英国海軍琉球伝道団のベッテルハイムの琉球滞在が最初であるが、開国後に伝道を開始した三つのミッションは互いに協力し、また競争しながら日本国内の伝道地を広げていった。
米国聖公会内外伝道協会と英国聖公会宣教協会、英国聖公会福音伝播協会は教会の伝統を同じくするものとして、同一祈祷書、同一の教会規則を定めた。1887年2月11日、川口居留地18番の三一神学校で設立総会を開催し、日本聖公会が組織成立した。その後、カナダ聖公会の伝道もあり、現在の11教区は各ミッションの影響下にあった地域割りが反映されている。
 日本聖公会に関係する学校として、桃山学院、プール学院、平安女学院、松蔭女子学院、八代学院、立教学院、立教女学院、香蘭女学校、柳城学院、聖路加看護学園、聖ステパノ学園、聖ミカエル国際学校、立教英国学院などがある。神学校は聖公会神学院、ウイリアムズ神学館、病院施設は聖バルナバ病院、聖路加国際病院などがある。
 また、福祉施設はエリザベスサンダースホーム、博愛社、東光学園、聖ヨハネ学園などがあり、老人福祉、保育所、幼稚園など数多くの施設が全国にある。

テキスト ボックス: 日本聖公会組織の成立時の記念写真(於:三一神学校)  
※桃山学院所蔵
                         次へ 目次へ