学校法人桃山学院 将来構想2023-2027

メッセージ

学校法人桃山学院理事長

このたび、学校法人桃山学院は、私立学校法に基づく事業に関する中期的な計画として、「学校法人桃山学院将来構想」(以下、「桃山学院将来構想」という。)を新たに策定いたしました。

本構想は、第一期中長期ビジョン(2005年度-2012年度)、第二期中長期ビジョン(2013年度-2022年度)から続く、本法人における中長期経営計画の第3フェーズ(2023年度-2027年度)であり、これまで中長期ビジョンの中で積み上げてきた、教育研究基盤と確かな実績をもとに、更なる成長と発展に向けた指針を示したものです。 本構想の策定にあたっては、当職のもとに学外有識者も含む桃山学院将来構想検討会議を設置して検討を重ね、評議員会と理事会において議論してまいりました。また、教職員だけでなく、企業・行政、地域住民および卒業生等のステークホルダーの皆様に本構想に対するご意見等を募りました。この場をお借りして、多くの皆様にご協力を賜りましたことに、改めて感謝申し上げます。

桃山学院は、2024年に学院創立140周年、2034年には学院創立150周年を迎えますが、本構想はその先の2050年を見据えた計画となっています。背景には、我が国が直面する人口減少社会の進展に加え、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大、国際情勢の急速な悪化、およびテクノロジーの急速な進展等、外部環境の激しい変化が続いています。このように予測困難な時代にあっても、生徒・学生の成長を着実に支援し、歴史と伝統ある本法人を次の世代に繋いでいくためには、「桃山学院の存在意義は何か」、「桃山学院は、何を志すのか」といった本質的な問いかけに、今一度答える必要があると認識しています。

このような観点から、「桃山学院将来構想」では、学校法人としてのパーパス(教育機関としての存在意義、社会的意義)を定め、教育機関として、地域社会への貢献に注力することを明確に宣言いたしました。

このパーパスのもと、桃山学院はこれまでの中高大の学生層だけでなく、小学生、社会人やシニアおよび留学生を含めた総合的な教育サービスを、和泉市に留まらず南大阪、南関西(奈良、和歌山含)で展開いたします。これにより、桃山学院は地域と共に発展し、人口問題、少子高齢化問題、外国人受け入れ問題などの地域の社会課題解決に寄与してまいります。

皆様におかれましては、本法人の事業にご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願いいたします。

学校法人桃山学院理事長
出田 善蔵
桃山学院将来構想パンフレット

桃山学院のパーパス

教育機関としての存在意義・社会的意義

私たちは、キリスト教精神に基づく教育を通じて、
社会課題の解決を目指す高い志と奉仕の心をもった人
(サーバント・リーダー)を育て、
持続可能な地域共生社会を実現します。

桃山学院は、生徒・大学生層にとどまらずに、 対象を横軸と縦軸に面的な展開を図ります。
具体的には、横軸として、南大阪、更には 南関西(奈良、和歌山など含む)を基盤にしながら、縦軸として、小・中・高・大、ビジネス層など社会人、 シニア、外国人までを対象に、総合的な教育サービスを提供します。
これによって、桃山学院は、地域と共に発展し、人口問題、少子高齢化問題、外国人受け入れ問題などの地域の社会課題解決に寄与します。

桃山学院将来構想

本学院は、建学の精神に基づいて、地域の未来を支える人を育てます。
地域の多様な社会課題の解決に貢献することで、
地域における教育機関として持続的に成長していきます。

各設置学校の取り組み

大学
共に学びあいながら、地域における社会課題を解決できる人を輩出する。
  • 地域密着型の課題解決型学習の推進
  • 和泉市を中心とした地域との多層的な連携、産官学連携イノベーションプラットフォームの構築
  • 様々な外国人を受け入れ、豊かな社会を実現
  • 新しい時代に対応した教育の展開
教育大学
学生成長度ナンバーワンを目指し、地域を支える教員を輩出する。
  • " 誰一人取り残すことのない教育" の実践
  • 徹底した学生の成長支援
  • 教育委員会、社協、体協等福祉健康スポーツ団体等の地域連携強化
  • 新しい時代に対応した教育の展開
中高
生徒も先生も、いきいきと輝く学校日本一魅力のある学校を目指すとともに生徒の生きる力を養う。
  • " いのちの教育" で自分や他人の命を大切にできる人を育成
  • 生徒の学習意欲に応える「学びのサポート」
  • 英語力と積極性を磨く「国際交流」
学院
すべての人が生涯を通じて学び続けられる地域社会を実現する。
  • 社会人向けリカレント教育等、新たな収益基盤の構築による事業ポートフォリオの拡充
  • 生徒・学生による創業等チャレンジを支援する事業の整備
  • 将来構想共創パートナー制度の整備

アクションプラン(2023年-2027年度)

    学院創立140周年      
 
2023年度
2024年度
2025年度
2026年度
2027年度
教育研究
  • 産官学民連携体制構築
  • 地域密着型の課題解決学習実践
  • 大学学部学科構成の最適化
  • 学修者本位の学修支援の更なる強化
キャンパス
  • 和泉キャンパス整備
  • 和泉キャンパス新校舎建設
  • 教育大学キャンパス移転
   
経営
  • 共創パートナー制度整備
  • 人事制度改革
  • 設置学校間連携強化
  • リカレント教育強化
  • 収支目標達成

将来構想の位置づけ

2050年 目指す姿
これまでの延長線上にない変革と成長
地域の未来を共創する

すべての人が生涯を通じて学び続けられる総合的な教育サービスを提供し、持続可能な地域社会を実現します。

2023年度 ─ 2027年度
桃山学院 将来構想
地域と共に発展する

私たちは、SDGsを推進し、地域における社会課題を解決し、持続可能な社会を共創します。

  1. 共通価値の創造(CSV)
  2. 産官学民連携
  3. テクノロジーの活用
2013年度 ─ 2022年度
第2期 中長期ビジョン
「自由と愛の精神」に根ざし、
共に考え行動する「世界の市民」の養成
  1. 地域に根ざし、世界に通用する桃山学院大学へ
  2. 桃山学院中学校高等学校を日本一の学校へ
  3. 教育改革を支える、経営基盤の構築へ
2005年度 ─ 2012年度
第1期 中長期ビジョン
教育研究の更なる発展
  1. 地域貢献
  2. 国際交流
  3. 職業教育
  4. 外国語教育
  5. 健康・スポーツ振興

基本戦略

3つの基本戦略
共通価値の創造(CSV)
  • 地域密着の社会課題解決型学習の推進
  • キリスト教精神に基づく奉仕精神と志の涵養
  • 徹底した生徒・学生の成長支援
産官学民連携
  • 和泉市を中心とする南大阪、南関西地域との多層的な連携
  • 企業等による将来構想共創パートナーの形成
  • イノベーションプラットフォームの形成
テクノロジーの活用
  • " 学修者本位の教育の実現"
  • 学生・学修支援、業務・サービス等のDX
  • データ駆動型のスマートな学校運営の実現
持続可能な組織への変化 経営基盤の強化
  • 新たな収益基盤の構築
  • 設置学校間連携の強化とキャンパス整備
  • 人事・財務改革
学修者中心主義

「学修者中心主義」の共通価値創造モデルで
生徒・学生の成長度No.1の教育機関へ

5つの行動方針

本学院は、パーパスを実現するために次の5つの行動方針を定め、これに基づき事業運営を行います。

1カーボンニュートラルの方針
私たちは、持続可能な社会の実現に貢献すべく、2030年(遅くとも2040年)までに各キャンパスのカーボンニュートラルを実現します。
2SDGsの方針
私たちは、地球規模の社会課題を自分事として考え、その解決を目指して新しい価値を創造する人を育て、地域から、持続可能な共生社会を実現します。
各設置校の方針
3DXの方針
私たちは、デジタル技術を積極的に取り入れ、「学修者本位の教育の実現」、「学びの質の向上」および「学修者の成⾧支援」に資するための取組と環境整備に挑戦し、ポストコロナ時代における新たな教育手法の具体化を図り、その成果の普及を図ります。
各設置校の方針
4事業マネジメントの方針
私たちは、継続的かつ安定的な教育事業の遂行のためのリスクマネジメントに加え、サスティナブルでレジリエントな組織への転換を図るため、新たな事業領域への挑戦と既存事業領域の最適化に取り組みます。
5ガバナンスの方針
私たちは、教育研究活動を通じて、生徒・学生の成⾧のために奉仕することを誓います。そして、公的な存在としての教育機関として、その責務を果たし、広く社会の一員として貢献する学校法人であることを念頭に管理運営を行います。

7つのキャンパス整備コンセプト

本学が有する豊富な知見と叡智で、
地域から未来社会の課題を解決する

これまでのキャンパス整備の考え方を「グレート・リセット」、
カーボンニュートラル等、環境配慮した未来志向の循環社会型キャンパスで人を育てます。

パーパス実現のための
キャンパス整備

サスティナビリティ

変化に強く、持続可能な循環社会型モデルキャンパス

ウェルビーイング

一人ひとりの幸福の実現のため、学び、集い続けられる
キャンパス

ダイバーシティ
&インクルージョン

国籍・年齢・性別等、誰一人取り残さない共生型キャンパス

イノベーション

新しい価値を創造する社会実装型キャンパス

テクノロジー

最先端のテクノロジーを活用したスマートキャンパス

コラボレーション

企業・自治体等と連携を可能にするキャンパス

エンターテイメント

新しい文化を発信し、訪れるすべての人が楽しめる
キャンパス

「地域から、持続可能な未来の社会を想像し、創造する」
訪れるすべての人がワクワクする、未来社会創造キャンパス

近年のアクションプランをご紹介トピックス

将来構想共創パートナー

本学院の将来構想におけるパートナー企業・団体です。
さまざまな分野で共創関係を構築し、将来構想の実現に取り組んでいきます。

Adecco

Daigasエナジー株式会社