30TH ANNIVERSARY

30TH ANNIVERSARY - IWC実施30回記念 -

1987年に国際ワークキャンプ(インドネシア)が始まって以来、2016年に30回目のキャンプを実施することができました。関係者の方々に改めて御礼申し上げます。
国際ワークキャンプ実行委員会では、これを記念して2016年11月5日(土)に、記念式典、シンポジウム、実施30回の集いを開催し、当日は多くの方々にご来場いただきました。

当日の様子は活動日誌にも掲載しておりますので、ぜひご覧ください

Comments For IWC30

国際ワークキャンプ実行委員会では、ワークキャンプ実施30回記念誌を刊行いたします。記念誌製作にあたり寄せられました関係者のコメントを掲載しています。

このたび、1986年度より実施してまいりました「国際ワークキャンプ(インドネシア)」が30周年を迎えました。心よりお祝い申し上げます。
これもひとえにチャプレン、教職員、現地関係者、参加された学生、そしてこれまでにも支えてくださった多くの方々のおかげです。皆さまに敬意を表するとともに、感謝申し上げます。
本学の建学の精神「キリスト教精神に基づく世界の市民の養成」にうたわれている世界の市民とは、たんに語学が堪能で海外を飛び回るだけの人を指しているのではありません。世界の様々な地域で懸命に生きている人たちの役に立ち、またその人たちに必要とされ、そしてそのことを喜びとできるような人材を意味していると言ってもよいでしょう。国際ワークキャンプはまさにそのような世界の市民を育てる場なのです。
学生は、国際体験により様々なことを学ぶことができ、当たり前だと思っていたことがそうでないと気づいたり、自分と全く異なる生活を送る人を目の前にして、自分の「立ち位置」がわかるようになります。言い換えれば、このような場が、学生に「世界が変わる体験がある」を肌で感じさせ、さらには、そこから学生が何を得てどのように行動するのか、つまり成長するための道標を示すことにもなるでしょう。
本学の豊富な国際体験プログラムの原点は、この国際ワークキャンプです。世界の市民を育てるための場として、今後ともその活動がますます盛んに展開されることを切にお祈り申し上げて、お祝いの言葉とさせていただきます。

桃山学院大学
学長 牧野 丹奈子

国際ワークキャンプ・インドネシア(IWC)30周年を、心よりお祝い申し上げます。
テロの影響を受けて延期せざるを得なかった年、デング熱を発症する学生が出たため涙の途中帰国となった回などいろいろなことがありましたが、30回、こうしたワークキャンプが、バトンをつないでくることができたことを思いますと,まことに感慨深いものがございますし、関係各位のご支援とご苦労に、改めて敬意を表します。
今私は、大学開学25周年の折、記念事業についての話し合いが進められていく中で、目に見える建物の建築や記念誌の発行だけではなく、桃山学院大学らしい何かができないかとの議論となり、その議論の中から生まれてきたのがワークキャンプ構想であったと、懐かしい藤間繁義先生や林陸男先生から伺った時のことを思い出しております。
私は16回から23回まで8回に亘って引率をさせて頂きました。その経験の中で、IWCを一言で言い表すならば、「人を育てるキャンプ」と言えると思います。
桃山学院大学の建学の精神は、「自由と愛の精神による人格の陶冶(とうや)」と「世界の市民の育成」です。私が特に素晴らしいと考えるのは、日常あまり使わない言葉ですが、「陶冶」という言葉であります。「陶冶」は、一人ひとりの人間には、それぞれ天賦の才が与えられているが、その天賦の才を、陶器を練って練って作り上げていくように、育て上げていくという意味を持つ言葉です。学生たち一人ひとりには、天から、キリスト教で言うと神様から様々な性質や才能が与えられています。しかしそれは、多くの場合、可能性の種であって、まだ眠ったままということが多いのです。その眠った種が芽を出し、発育していくためには、よき土壌と水、養分、太陽の光が必要です。IWCは、誠に学生たちにとって、良き土壌・水分・養分・太陽の光であります。
可能性の種である学生たちにとって、出会う桃山学院大学の教員・職員、チャプレン、仲間の学生たち(17回までは神戸松蔭女子大の学生たちも含む)、現地で出会うインドネシアの学生たち、バリ・プロテスタント教会と養護施設のスタッフ、村のパパさん・ママさんたち、バリの文化や風土、そして何よりもこどもたちが、良き土壌・水分・養分・太陽の光であります。そして、画家ピカソは「私は探さない。出会うのだ」ということばを残していますが、学生たちはこうした出会いの中で、自分のことばかりでなく、隣人のことを考えることが自分の人生を豊かにし、社会・世界を豊かにしていくことに気づいていきます。IWCは学生たちが、世界の市民へのきっかけとなるキャンプです。
聖書のことばに、新しいブドウ酒は新しい革袋にということばがあります。(マルコによる福音書2:22)どこまでおいしく発酵するかわからない新しいブドウ酒が学生たちです。国際ワークキャンプ・インドネシアは、毎年常に新しい革袋です。
私がバリ島において、心惹かれる樹があります。ブリンギン(ガジュマル)の樹です。太く、丸みをおび、まがりくねった幹と複雑に絡み合う枝、からみつツタカズラ、無数の葉と気根。私はブリンギンの樹を見ておりますと、あらゆるものをやさしく包み込む存在、ハイヤーパワーの存在を感じます。ブリンギンの樹は、多民族・多言語・多宗教国家であるインドネシアの深く・広い精神性・寛容の心を象徴しています。私はブリンギンの樹のもとで、これからも永く、学生たちとバリのこどもたちと人々が共に歌い、踊り、働くキャンプが続いて下さることを祈っています。

学校法人桃山学院
学院長 磯 晴久

It is an honor for me to get the opportunity to deliver something related with the partnership between St. Andrew’s University and Protestant Christian Church in Bali that has been worked for a long time.
First of all, I would like to say that it is such a great partnership which was started with Work Camp in February 1987. This partnership showed the loyalty and perseverance from both sides, especially from St. Andrew’s University. It is such good achievement if we see from sincerity, perseverance, and loyalty point of views that St. Andrew’s University conducted the Work Camp for thirty years without ceasing, because usually this kind of activity will be only done several times. However, we can see now that the partnership between Bali Church and St. Andrew’s University has worked for thirty years through thirty times of Work Camps. What a marvelous thing!
Moreover, it is also proven that both sides see and feel that this partnership has given positive impact to both sides. If one side thinks that this partnership is not useful, there will not be any continuance of this partnership. For Bali Church, especially for the children in the orphanage, the Work Camp has given great experience and lesson for their lives. They learnt how to be more open toward the things outside them that also bring positive values. They learnt how to behave through the students of St. Andrew’s University who come from very highly developed country but willing to visit a village and do some modest activities with the children. Furthermore, the students of St. Andrew’s University are also care to the children in the orphanage. It is such good attitude to be followed. We really hope that the orphanage children will learn about how to be humble. We all know that Christianity puts humbleness as the greatest value. Matthew 18:1-5 teaches us that if we don’t want to change and become like little children, we will never enter the Kingdom of Heaven. Therefore, the lessons that were given from the students of St. Andrew’s University, Osaka to the orphanage children are very important.
Besides that, the children also learn about perseverance and loyalty. These things are very useful in our lives. Perseverance and loyalty are crucial if we see from social and work ethic. Of course it is not my authority to explain about the benefits of the Work Camp for the students of St. Andrew’s University.
In my opinion, the partnership in a form of Work Camp should be continued because it is very useful. From the previous experience, we can learn and see which things that should be improved in order to be more optimal. We might need to think another form of partnership between St. Andrew’s University and Dhyana Pura University. The partnership might not be enough if only work in social level. If it is between universities, it can be improved into management and academic level.
I would like to express my gratitude to the whole family of St. Andrew’s University that has been faithful for thirty years by doing the partnership with the Protestant Christian Church in Bali, especially with Widhya Asih Bali Foundation and Dhyana Pura University. Furthermore, I am so thankful with Mr. Shin-ichi Shimizu, Director of Christian Centre, St. Andrew’s University, Professor (Faculty of International Studies and Liberal Arts). God bless you.
Yours sincerely,

Bishop Em. Dr. Ketut Waspada

桃山学院大学国際ワークキャンプ(インドネシア)が実施され、30周年という記念すべき時を迎えられたこと心からお祝い申し上げます。
私たち教育後援会は、桃山学院創立100周年・大学開学25周年記念事業の一環として1987年から実施してきた国際ワークキャンプに対し、第1回から国際交流援助として費用援助をおこなってきました。また、2010年から、学生たちのボランティア活動等の発表の場をつくる支援策のひとつとして、「ボランティア活動等発表会」を企画し開催しております。この発表会は、学生達が大人である保護者の前で発表することによって発表力がつき、キャリア育成に繋げればと思って企画した会です。国際ワークキャンプに参加された学生達の発表も第1回からしていただいております。学生達がバリ島ブリンビンサリ村でホームステイをしながら、児童養護施設充実の活動、ブリンビンサリ村の人々との様々な協働・交流などを短時間ですが熱い思いで発表していただきました。また、今年度は、10月に教育後援会の会合である全国支部長会議において発表していただきました。発表を聴いた保護者の方々の反応はすこぶる良く好評でした。

今年度は、実施30年であり、インドネシア・ブリンビンサリ村において「国際ワークキャンプ実施30回記念式典」を開催されることを大学より知らせていただきました。私たちは、日頃から、30周年記念の時にはインドネシアに行き、援助してきたワークキャンプを直に見て来ようという話をしていましたので、有志3名が同行させていただきました。同行日程は、8月24日から8月28日までの5日間です。この5日間で私達は、参加学生達との交流、ワークキャンプ地であるブリンビンサリ村の見学及び児童養護施設での入村式、地元の教会での「国際ワークキャンプ実施30回記念式典」、ブリンビンサリ村以外の児童養護施設の見学等々、学ぶべき多くの見学・体験をさせていただきました。 今回のインドネシアワークキャンプ参加の中で私が一番感動をしたことは、桃山学院大学とブリンビンサリ村の人々との信頼関係の強さです。国際ワークキャンプ30年でプリンビンサリ村での活動は15年であります。この15年で培ってきた大学と学生達の活動がしっかりと地域に根を下ろした活動になっているなということが、入村式・記念式典を通してひしひしと伝わってきました。また、記念式典は村の人々こぞって参加されており、厳粛な中にもワークキャンプに係っている人々、学生、大学、その他係わっている人々全員の宝であるという熱い思いが感じられる式典でした。
私は、今回の国際ワークキャンプ(インドネシア)に参加させていただき、確信が持てたことがあります。それは、教育後援会がインドネシアワークキャンプに対し、30年間国際交流援助として費用援助を行ってきたことの誇りと喜びであります。 今回、30年というひとつの節目を迎えました。次なる40周年に向かって、教育後援会は国際ワークキャンプ(インドネシア)の取り組みに協力して参りたいと念願致し、益々のご活躍、ご発展を心より祈念申し上げます。

桃山学院大学教育後援会
会長 竹井 源五

1987年2月、第1回国際ワークキャンプ(以下、IWC)が実施され今年で30年、よくここまで続けてこられたことかと感服いたしております。大学同窓会を代表して心からお祝いを申し上げるとともに、あいさつ文を寄稿できますこと大変光栄に思います。また30年の長きにわたり継承されてこられた大学関係者、学生達、現地の方々、歴史の1ページを刻んでこられたそれぞれの時代の皆様に敬意を表します。
30年前と言えば、大学も登美丘学舎の時代で当時の大学からすれば画期的な企画ではなかったかと思います。提案から企画、各関係先との交渉、準備、運営等々多くの課題を克服されてのIWC実施。経験のない私にとっては想像の域を超えませんが、当時大変なご苦労をなされたかと想像いたします。 それ故ご苦労が多かった分、この行事の終えた充実感と達成感、言葉が通じない人との心のふれあい、何物にも代えがたい経験であり喜びと感動に包まれていたのではないでしょうか。
生まれ育った私たちの国と違う環境の中、言葉の壁、食べ物、生活習慣の違い、医療設備が整っていない中での生活等々、不安と期待が入り混じって悪戦苦闘の毎日であったかと思います。それだけに現地の方々との交流は、得難いものであり、参加された学生の皆様は「あたたかい心」を胸に感じ、この貴重な体験を通じて実社会に活かされているものと確信いたしております。
この活動が継続、推進されていくことは並大抵ではないかと思いますが、今後も多くの学生の皆様が参加し、IWCだけの活動にとどまらず世界各地域へと飛び出し、世界の人々との交流を通じて得られる貴重な体験を活かして実社会に羽ばたいていかれることを祈念いたしております。

桃山学院大学同窓会
会長 上原 猛

I am happy to participate in the International Work Camp of St.Andrew's University from its 3rd Work Camp in 1989 when, at that time, I was a Caregiver of Widhya Asih Care Centre in Blimbingsari. My first understanding about the meaning of the Work Camp itself if its translated into Indonesian phrase is “Gotong Royong” which is in English means “mutual aid”, working together for the benefits of the residents living in the same community that is, in our community, is to improve the quality of impoverished children’s welfare in Bali.
My happiness even continued when I had an opportunity to learn about Child Welfare and Japanese Language at St. Andrew’s University for 2 years from 1997 to 1999, then was assigned to be the Coordinator of International Work Camp’s implementation in Bali until its 30th programs. I have gained more and more valuable experience and new friendships in every year of IWC programs.
The International Work Camp has been annual program arranged for 30 years in which I believe lasted because of following reasons: (1) the Protestant Christian Church in Bali through Widhya Asih Bali Foundation has grown strong relationship with St. Andrew's University and maintained their good partnership very well, (2) both sides (Widhya Asih and St. Andrew’s University) stand on and are driven in the same vision and mission that together we can change the lives of children and people in Bali by providing nourishing food, safe and hygienic living space, access to formal education and additional training in wholesome values and productive life skills to the children, (3) The IWC benefits to both sides: I have seen a growing sense of unity, increasing sense of togetherness and has made the works way easier, and (4) because of the local community and government involvement and responsibility to arrange accommodation and to ensure the safety of particcipants during the IWC program implementation.
Over the past of 30 years of IWC program, it has brought positive impact and significant changes towards a better society in Bali; there are more than thousands of children now having their lives and are able access their rights to education, the facilities of Widhya Asih Melaya Care Centre has been built with the contibution of the IWC programs, our children who sucessfully finish High School now have moved on to self-sustaining life situation in their communities which means they are now able to help themselves.
I would like to take the opportunity to thank you to St. Andrew’s University in Osaka Japan and to Dhyana Pura University , in particular I want to thank you to students and lecturers as the escorts for the time you spent on IWC program, to the Government of Jembrana Regency, Community of Melaya and Blimbingsari Village and to local Schools in District of Melaya for putting their great time and effort into making this IWC Annual Program run smoothly. We hope that this program will continue in the future.

I Nengah Swikrama, S.Pd
Former Director of Widhya Asih Foundation

国際ワークキャンプ(インドネシア)実施30回記念行事を開催しました

111月5日(土) 14時より実施30回記念式典、第30回国際ワークキャンプ参加学生による報告会、そして記念シンポジウムを開催しました。当日は天候にも恵まれ、130名あまりの方々が来場されました。

記念行事終了後は国際ワークキャンプ実施30回記念の集い(懇親会)を開催し、現役学生、OB・OG、歴代チャプレン、教職員と、国際ワークキャンプを通じて、世代を超えた交流の場を持つことができました。また、懇親会途中では、第1回~30回の参加者から、当時の思い出話や近況を聞くことができました。

国際ワークキャンプ(インドネシア)実施30回記念行事の模様はACTIVITIES -活動日誌-に掲載しています。
当日、参加できなかった皆様もぜひご覧ください。

国際ワークキャンプアンケートご協力のお願い

国際ワークキャンプ実施30回を迎えるにあたり、これまでご参加いただきました卒業生、在学生の皆さんを対象にアンケートを行います。
お答えいただきましたアンケートは、iwc30@andrew.ac.jp まで送信してください。アンケートのご協力をお願いいたします。

アンケートはこちらです

 

【アンケート送信・送付について】
①iwc30@andrew.ac.jp までメールを送信する
パスワードを設定の上、送信をお願いいたします。パスワードにつきましてもあわせてご連絡をお願いします。

②FAXで送信する
0725-54-3210(チャペル事務室)まで送信をお願いします。

③郵送する
〒594-1198 和泉市まなび野1-1 桃山学院大学チャペル事務室まで郵送をお願いします。