『記念事業報』創刊号(2008年1月25日発行)で、澤井光造(桃中第22期)さんのインタビュー記事を掲載しました。澤井さんはG.W.ローリングス(G.W.Rawlings)元桃山中学校長の思い出を熱く語っておられましたが、発行日の1月25日(金)に澤井さんがローリングス元校長のひ孫カミラ・サッキさんと面会するという「歴史的な出会い」がありました。
カミラ・サッキさんはローリングス家の歴史を執筆中で、G.W.ローリングスの資料を調べるため来日されました。桃山学院に到着後、冨田敏之高等学校長と面会の後、学院史料室に移動。保存している関係資料、特にローリングス元校長の写真を複写して提供しました。
澤井光造さんからG.W.ローリングス元校長の子孫に会いたいということを聞いていましたので、連絡を入れました。
昼すぎ、澤井光造さんと娘の澤井陸子さんが到着。ローリングス元校長のひ孫と教え子との「歴史的な出会い」が実現しました。この時、澤井さんは101歳になっておられました。
澤井さんはローリングス元校長との思い出を、一所懸命カミラさんに伝えようと、なかなか出てこない英語を身体中から引っ張りだすようにして話しておられました。
しかし、別れの時が来ました。この「歴史的な出会い」があって、カミラさんの眼から幾筋もの涙が流れ落ちるのを見ました。
ローリングス元校長には三人のお子さんがいました。一人目がシャーリー、二人目がマーガレット、三人目がジェラルドです。カミラさんはマーガレットのお孫さんにあたります。マーガレットは英国で有名な女優でした。また、ジェラルドは天文家として知られていました。
(桃山学院史料室/西口忠)
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