ただ今の開校のお祈りにもございましたように、主イエスキリストの恵みによりまして、桃山学院は本年創立124周年を迎えることができました。
本学院は、124年間の永きに亘り、キリスト教精神に基づき、
「真理の探究に意欲を燃やし学習に励む若者」、
「全ての人を愛する神を畏敬し、他者の人格を尊ぶ若者」、
「生命尊重と奉仕の精神をもって世界に貢献する若者」
を育てる教育を進めてまいりました。そして、9万7千を超える同窓生が、その精神を身に纏い、社会のあらゆる分野で活躍しております。
さて、この4月、学院に連なる皆様方が待ち望んでおられた中学校が誕生しました。そして、114名の第一期生を迎え、すでに中学校棟『聖マルコ館』での学園生活が始まりました。先の入学式から3週間が経ち、このあと、この場で、生徒ひとりひとりの「夢」を記した「誓いの手紙」を預かります。
今日、生徒諸君が本校に託した「夢」と、決意の「誓い」は、生徒諸君それぞれの「夢」や「誓い」であると同時に、諸君を慈しみ育むご父母をはじめとする多くの方々や、その想いを預かる教職員・本学院の「夢」と「誓い」でもあります。
生徒諸君は、各自の「夢」や「誓い」が、自らの意志や努力と共に、多くの方々の期待と助けを得て実を成すものだと自覚して下さい。我々教職員もまた、そのことを重く受け止めて諸君の教育にあたります。
本日は、私たちの「夢」と「誓い」の実現を様々な面から支えて下さる校友諸団体および本校の姉妹校とも言うべき聖公会関係諸学校のご代表にもご臨席賜っておりますが、何卒、この夢と希望に胸膨らませている蕾たちが、それぞれの花を咲かせ、これからの社会に実を成すことができますよう、私どもと共に支え導いて下さることをお願い申しあげる次第です。
本日、この開校記念式典にご出席いただいた全ての方々に、神様のみ守りが豊かにありますことを祈りつつ、ここに改めて「桃山学院中学校の開校」を宣言いたします。
2008年4月26日
桃山学院中学校
校長 冨 田 敏 之
桃山学院中学校 高等学校 |