桃山学院大学エクステンション・センター
お問い合わせ ホームへ
エクステンション・センターについて 開講講座一覧 資料請求
開講講座一覧
TOPICS
エクステンション・センター長と社会人聴講生の村川さんが対談しました
  去る7月4日、本学に通う社会人聴講生の方にお話を伺いました。村川信勝さんは、2007年度から本学で学んでいらっしゃいますが、今年で数えの99歳になられます。

7月4日、3時限の授業を受けられた後、小池エクステンション・センター長と約1時間にわたり対談していただきました。対談内容はアンデレクロス(秋号)等に掲載されますので、ここでは村川さんのお人柄についてご紹介します。

村川さんは1914年生まれで、大正・昭和・平成の3つの時代を生きてこられました。1923年に関東大震災で被災し、1941年にはビルマ(現ミャンマー)へ出征されるなど、筆舌に尽くしがたい体験もされてきました。常に「学びたい」と思っていたが、仕事や生活などの理由で断念せざるを得ませんでした。しかし、5年前の2007年、念願の社会人聴講生にようやくなれました。本学との出会いは、大阪府庁に置いてあった本学の社会人聴講生のパンフレットだったそうです。


対談の日、授業の教室まで村川さんをお迎えに上がりました。授業に臨む様子から、どんなことも聞き逃すまいという真剣さがこちらにも伝わってきました。通学にはバックパックを背負ってこられますが、その中には教科書だけでなく、可愛い「マイ座布団」がいつも入っています。

今年度、村川さんは「国際政治史」を受講されています。担当の村山高康名誉教授にお話を伺うと、90分間集中したまま聴いていらっしゃり、こちらが粛然とする。講義のあとに感想をいただいたことがあるが、講義内容を正確に理解したうえでお話をされるので、敬意を払わずにはいられない、とのことでした。椅子の座り心地をよくする「マイ座布団」が、集中力を保つ秘訣かもしれませんね。

昨年度、村川さんは「国際法」を受講されていました。担当の軽部恵子教授によると、村川さんの衛生兵としての体験談は、まさに生きた国際法の教材で、教科書やビデオからは決して学べないものを学生に与えてくれた、とのことです。また、村川さんは、平和な時代に勉強できるのはとても幸せなことだ、と何度も学生に訴えかけていたそうです。

対談の最後に村川さんのご趣味をお聞きすると、「夕陽の写真を撮ること」とやさしく微笑まれました。通学スタイルの写真をお願いしたら、しゃきっと立ってポーズをとって下さいました。いくつになっても「学び」を続ける村川さんの姿勢に対し、私たちエクステンション・センター職員一同の敬意を表すとともに、村川さんの「学びなさい」というメッセージが学生の皆さんにも届くことを心から願います。

 
前のページへ戻る このページの先頭へ
桃山学院大学 大阪府和泉市まなび野1-1 TEL.0725-54-3131
サイトポリシー プライバシーポリシー