
毎年12月に本学チャペルで開催されるクリスマスコンサートでは本学オルガニストの堀江光一氏による厳かなパイプオルガンの演奏と、本学チャペル附属聖歌隊の清澄な合唱、そして桃聴生(ももちょうせい:桃大の社会人聴講生の呼び名)の有志グループがこの日のために練習を重ねたトーンチャイムやミュージックベル(ハンドベルをもとに日本でつくられた楽器)の演奏を披露します。
毎年この時期を楽しみにされている地域の皆様にとって、年末の締めくくりにふさわしいこの催しは長きにわたり愛されています。
今年もそんなチャペルコンサートに出演する桃聴生に密着取材をしました!
桃聴生の有志グループ「チーム・カリタス」

クリスマスコンサートでは、毎年 宮嶋 眞チャプレンの秋学期クラスを受講する桃聴生の有志グループ「チーム・カリタス」がトーンチャイムやミュージックベルを使った演奏を披露します。カリタスはラテン語で愛の意。
トーンチャイムは、アルミ合金製のパイプをハンマーで叩いて音を出す打楽器で、ハンドベルに似た演奏スタイルを持ち、柔らかく心に響く美しい音色が特徴です。学校教育、音楽療法、趣味のサークル活動など、幅広い世代に楽しまれており、一人ひとりが担当する音を皆で合わせて一つの音楽を作り上げる喜びを体験できる楽器です。
これらの楽器に初めて触れる方、楽譜が読めない方もいらっしゃいますが、チャプレンの丁寧な指導のもと、色々な工夫をしながら演奏に取り組み、楽しんでいます。
授業の後半はコンサート開催まで練習を重ねます。初めはチャイムの鳴らし方や音の長さの感覚がつかめず苦労もしましたが、みんなと音を共鳴し合うことに向き合いながら本番に挑みました。
チャペルコンサート-クリスマスコンサート-

12月6日(土)、いよいよ本番。
これまでの練習の成果をお披露目する時がやってきました。
この日は快晴。気候も穏やかで、早くから開場を待つ方もたくさんおられました。
チーム・カリタスはプログラム1番に登場!とても映える真っ赤な衣装を身にまとい、チャプレンの名司会と指揮のもと、ちょっと緊張した面持ちで演奏が始まりました。
【演奏内容】
・もろびとこぞりて
・シングルベル
・きよしこの夜
宮嶋チャプレンの指揮のもと、一音一音丁寧にミュージックベルを鳴らしながら演奏が進みました。有志学生のトーンチャイムと、桃聴生のミュージックベルが素敵なハーモニーを生み出し、とても素晴らしい演奏でした。
練習の時はミュージックベルの鳴らし方すら不安そうだった桃聴生たちも、コンサートでは堂々と、かつ心地よくベルを振られていたのがとても印象的で、見事3曲を演奏し終えた時は我がことのようにとても感動しました。
続いて聖歌隊のすばらしい合唱もクリスマスの歓びをいっそう盛り上げてくれました。最後にうたわれたクラップの楽しい曲「Hail Holy Queen」は映画「天使にラブソングを」の劇中にうたわれている曲で、会場もクラップ音で活気に包まれました。
堀江氏のチャペルに響き渡るパイプオルガンの演奏は心が現れるようでした。堀江氏のアレンジによる最後の曲には名曲が埋め込まれており、それはまるで宝探しのようで、そしてその曲により、更にクリスマスムードを盛り上げてくれました。
この模様は下部のYouTubeにて期間限定で配信されていますので、ぜひご覧ください。

チーム・カリタスの堂々たる演奏に感動

参加者を巻き込んでの音楽お楽しみクイズも大盛り上がりでした
本番を終えて~チーム・カリタスのメンバーにインタビュー~
- ミュージックベル、正直言って大変でした。楽譜がちゃんと読めないので、自分の受け持ち箇所を見失わないよう必死についていきました。他のメンバーも似たり寄ったりで、悪戦苦闘しておりました。しかし、宮嶋先生の𠮟咤激励や若い学生さんや留学生さんの参加もあり元気をもらい何とか乗り越えました。終わってみれば“楽しかった”の一言です。聴講生は、歳をとってはいますが、学ぶ意欲は衰えていません。こうしたプログラムに参加することは「新たな自分」を発見してゆくきっかけや始まりになっているのだと思います。クリスマスコンサートに携わった全ての人に感謝いたします。ありがとうございました。
- 今年もドキドキする楽しい時間をいただきました。全く音楽的(楽器)素養のない私自身が宮嶋牧師先生の授業を通じて、年の終わりに讃美歌を楽器で受講生みんなで奏でられる機会をもらい、いい思い出ができています。人生の後半になって、人前で何かをする機会の少ない私としては痴呆予防のためにも喜んでいます。唯、音合わせには苦労しています。さて来期はいかが!!
- 昨年に続き、本学が誇る素晴らしいチャペルのステージに立たせて頂き、終わってみれば一瞬でしたが、仲間と共に素敵な時間を過ごす事が出来ました。練習中は、突然メロディーが無くなったり拍がズレたりとハラハラした事もありましたが、宮嶋チャプレンの包み込むような温かいご指導とメンバー間の共助、また昨年の経験から「本番は何とかなる」といった根拠の無い自信(笑)を元に当日を迎え、大勢の方たちの前で、最高の演奏を披露出来ました。チーム・カリタスの皆さん、ありがとうございました。最後に、ご来場の皆さん、またYouTubeをご覧になられた皆さん、音符が読めなくても大丈夫です。仲間と共に一つの音楽を創り上げるのはとても楽しく充実感を得られます。社会人聴講生として、次回機会があれば是非ご参加ください。
- 三年前にはじめてメロディーチャイムを握ったときのドキドキ感、楽しさ、よろこびを懐かしく思い出しました。だから講座を受講された皆さまもご縁があったのですからご一緒に私の経験をされたらと思いました。



来年も楽しみにしています!