2020年度秋季公開講座

鉄道考古学ことはじめー東京・新橋停車場の発掘成果を中心としてー

講師:秋山浩三(桃山学院大学客員教授)

本年は新型コロナウイルスの影響により、オンデマンド講演で、12月1日(火)~12月5日(土)までの期間にYouTubeで録画配信にて開催しました!

公開講座は、大学における学問研究の成果を市民の皆様に公開することを目的に1973年から毎年開催しております。本年は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点からYouTubeでのオンデマンド(60分程度の録画配信)講演という形での実施となりました。
秋山先生ご専門の考古学を切り口に、今回お話しいただいたテーマは、東京・新橋停車場の発掘成果から知る『鉄道考古学』という研究分野について。
鉄道関係の遺構や遺物の紹介として、100年以上腐朽せず駅舎を支えた頑丈な基礎、一本に繋がれた上水管から見て取れる伝統的技法と西洋の近代技術、外国人官舎跡地から出土したユニークな品々、大阪府内の鉄道遺跡から発見された汽車土瓶など、鉄道関係の詳細な資(史)料とともにご講演いただきました。
受講生(60代男性)は、
  • 鉄道遺物が考古学の対象となり得ることに新鮮な感覚を覚えました。先人は、その時代その時代で、最新の技術を駆使し、あるいは工夫をしながら、生活を営んでいたことに思いをいたしました。
という感想をくださいました。
また、オンラインでの実施について、受講生からは
  • 自分の好きなタイミングで受講できたのでとても良かった。
  • 対面と同じくらい、分かり易く、内容も理解できました。
という感想を頂戴しました。
今回お申込いただいた皆様、また、アンケートに回答くださった皆様、まことにありがとうございました。感染拡大防止の観点から考えますと、しばらく本講座はオンラインでの実施が主流になるかと思われます。来年度の秋季公開講座に関する詳細は、決まり次第、桃山学院大学エクステンション・センターのホームページで告知させていただきます。
桃山学院大学の公開講座の歴史を絶やさないよう、コロナ禍においても工夫を凝らし、皆様に学びの機会を提供させていただきたいと考えております。今後ともより多くの方のご参加をお待ちしております。

講演動画撮影時の様子

講演動画撮影時の画像1
秋山浩三先生と、出土した汽車土瓶
講演動画撮影時の画像2
明るさ調整の試行錯誤の末、蛍光灯4本を抜いて撮影することにしました!

秋山先生が副館長を務める大阪府立弥生文化博物館についてはこちら

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