
講師:石川 明人(桃山学院大学 社会学部教授)
11月27日(木)15:00〜16:30に開催いたしました!
公開講座は、大学における学問研究の成果を市民の皆様に公開することを目的に1977年から毎年開催しています。本年も会場参加型とZoomによるオンライン配信の両方にて実施いたしました。
石川先生は社会学部 教授で、「宗教学」と「戦争論」をご専門とされており、特に近年はキリスト教文化と戦争・軍事の関係に焦点を当て、研究を進めておられます。
これまでにも数多くの関連書籍を執筆されており、その著書は『キリスト教と戦争』、『戦争宗教学序説』、『宗教を信じるとはどういうことか?』、『キリスト教と日本人』など多岐にわたります。
石川先生は社会学部 教授で、「宗教学」と「戦争論」をご専門とされており、特に近年はキリスト教文化と戦争・軍事の関係に焦点を当て、研究を進めておられます。
これまでにも数多くの関連書籍を執筆されており、その著書は『キリスト教と戦争』、『戦争宗教学序説』、『宗教を信じるとはどういうことか?』、『キリスト教と日本人』など多岐にわたります。


今回の講座では、「キリスト教における悪魔“サタン”」をテーマに、悪魔の起源とその多様な種類について、歴史的背景を交えながらわかりやすくご解説いただきました。
キリスト教の前身であるユダヤ教時代には見られなかった「悪魔」という思想が、いかに誕生し発展したのかを深く掘り下げていただきました。
また、キリスト教徒の方はもちろん、そうでない方にも馴染み深い讃美歌“もろびとこぞりて”や有名な海外映画について、「悪魔」の視点からの考察は新鮮で、皆さん熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
最後に「悪魔」の概念が文学や芸術、さらには軍事的な思想にまで、どのように社会へ影響を与えてきたのかという幅広いテーマをご紹介いただきました。
日頃は接することのない壮大なテーマについて考える機会に触れ、参加者からは「さらに学びを深めたい」といったお声をたくさんいただき、先生の熱意が皆様に伝わったのではないかと思います。
《受講者の感想を一部ご紹介》
キリスト教の前身であるユダヤ教時代には見られなかった「悪魔」という思想が、いかに誕生し発展したのかを深く掘り下げていただきました。
また、キリスト教徒の方はもちろん、そうでない方にも馴染み深い讃美歌“もろびとこぞりて”や有名な海外映画について、「悪魔」の視点からの考察は新鮮で、皆さん熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
最後に「悪魔」の概念が文学や芸術、さらには軍事的な思想にまで、どのように社会へ影響を与えてきたのかという幅広いテーマをご紹介いただきました。
日頃は接することのない壮大なテーマについて考える機会に触れ、参加者からは「さらに学びを深めたい」といったお声をたくさんいただき、先生の熱意が皆様に伝わったのではないかと思います。
《受講者の感想を一部ご紹介》
- 宗教学について全く興味がなかったのですが、今日はそれに関して間違えているとわかりました。悪魔、仏教だったら·天邪悪でしょうが、旧約と新約書は全く違っていることもよくわりました。来年度受講に関して、楽しみができました。
- 時代、そして人によって「悪魔」の観念が様々である事、書物・映画の題材などを背景に興味深く受講できました。自分にとって「悪魔」とは何か…考えてしまいました。「悪魔」の誘惑に打ちかたなければいけませんね。
- 聖書の中で悪魔という言葉は「ヨブ記」でした。その為悪魔は旧約聖書にしか出てこないものだと考えていました。しかし今回の講義で新約聖書でいろいろな様子で記述されていることを知りました。貴重な経験でした。有用でした。
- 「悪魔」という概念の成立過程やキリスト文化の中での存在理由などがよくわかりました。小説や音楽、演劇などに出てくる「悪魔」の存在が身近になりました。そういう目線で読書や音楽鑑賞などをしてゆきます。(楽しみます。)
- ご高名な石川先生の講座に来られてたいへん嬉しいです。悪魔について知らないことをたくさん教えてもらいとても勉強になりました。石川先生の多岐にわたる悪魔の説明に情熱を感じました。ありがとうございます。天使の羽とか、悪魔の7つの罪源とか、根拠がないと聞いて感心しました。ヤギの顔も納得の説明でした。
- 悪魔は善の神の対立軸としての概念だと思っていました。聖書に表される悪魔を元にして説明を受うけて、もっと深い背景があることが理解できました。ありがとうございました。
- 人の心と、人の罪について、悪魔との関係づけが浅く思われました。人の罪源に注目する必要を覚えました。
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西欧文化圏において、「悪魔」という概念が段階を経て浸透していく過程が面白く、興味を抱きながら拝聴させていただきました。聖者の中で「悪魔」はどのように解釈されてきたのか、という点が今回の講義における重要なポイントだったかと思いますが、一般的な民衆の側では、また違った受け入れられ方をしたのかなと感じました。
ご参加くださった皆様、また、アンケートにご回答くださった皆様、誠にありがとうございました。来年度の秋季公開講座に関する詳細は、決まり次第、桃山学院大学エクステンション・センターのホームページにて、お知らせいたします。
桃山学院大学では、これからも公開講座という場で地域の皆様に本学教授による学問研究の成果をご提供できるよう努めて参ります。今後ともより多くの方のご参加をお待ちしています。
桃山学院大学では、これからも公開講座という場で地域の皆様に本学教授による学問研究の成果をご提供できるよう努めて参ります。今後ともより多くの方のご参加をお待ちしています。