平賀 研也 Kenya Hiraga

研究業績

自己紹介

  • 「司書名鑑 No.9 平賀研也 」『LRG』第13号 2015年冬号

これからの図書館

  • 「Library3.0:明日をつくる多様な知のコモンズ(共有地)としての図書館を構想する」 『社会教育』 (日本青年館)2016年11月号
  • 「情報技術を基盤とした「Library3.0」の実装ー「学びの自治」を可能にする「知のコモンズ」へー」『社会教育』(日本青年館)2020 年7月号

地域・コミュニティ

  • 「図書館を"核"としたまちづくり」『国際文化研修』2021年冬号(全国市町村国際文化研修所)
  • 『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』第22号 2018年冬号「総特集:図書館とコミュニティ」
  • 「伊那市立図書館の取り組み : 伊那谷の屋根のない博物館の屋根のある広場へ」
  • 『信州大学附属図書館研究』2015年1月

事業・サービス企画、事例

  • 「公募図書館長がプロデュースする伊那市立図書館ー "伊那谷の屋根のない博物館"の"屋根のある広場"へー」
  • 『明日をひらく図書館ー長野の実践と挑戦』宮下明彦・牛山圭吾編著(青弓社, 2013.6)
  • 「地域の自然・環境・くらしに学び「懐かしい未来」の生活文化を創造するー「伊那谷自然環境ライブラリー」・変革期の事業企画とは?」」
  • 『社会教育』2011年10月号「魅力ある社会教育事業を企画・実施するために」(特集)

ICT/デジタル情報資産・地域アーカイブ、MLA連携

  • 「地域に立ち、学びを"知の体系"から解き放つ - "地域の知のコモンズ(共有地)"の構築とその活用の可能性」
  • 『社会教育』2014年11月号 「公民館・図書館・博物館の連携」(特集)

図書館での勤務経験

  • 2007年4月〜2015年3月  伊那市立伊那図書館長
  • 2015年4月〜2020年3月 県立長野図書館館長
  • 「伊那谷の屋根のない博物館の屋根のある広場」を掲げた伊那市立図書館は地域アーカイブ活動など地域情報資産創成の取り組みでライブラリー・オ ブ・ザ・イヤー2013大賞。
  • 県立長野図書館は情報・空間・活動が融合した「信州・学び創造ラボ」などの新しい公共圏を目指す活動によりライブラリー・オブ・ザ・イヤー 2019優秀賞を受賞した。

私の好きな本

  • フィリップおよびフィリス・モリソ ン、チャールズおよびレイ・イームズ事務所 共編著 村上陽一郎・公子 訳 『POWERS OF TEN ー 宇宙・人間・素粒子をめぐる大きさの旅』1983(日経サイエンス社)

  • 建築家・家具デザイナーで有名なイームズ夫妻らが1968-77年に制作した9分間の映像作品が元になっています。宇宙物理学と遺伝子工学の時代 といわれた20世紀の、1960年代末における最先端の知見を、宇宙・生命・素粒子の世界をつないで見せてくれます。視聴覚メディアと本、マクロ とミクロの視点を行ったり来たりしながら世界を再発見していくさまは、まさに情報社会、知識基盤社会におけるわたしたちの知的体験と創造の可能性 を見せてくれているように思います。

受講生へのメッセージ

技術や暮らしの加速度的な環境変化により、社会のパラダイムが大きく変わってきたこの四半世紀、図書館や目の前の地域コミュニティで目にする人と情報の関わり方は大きく変化しています。情報を探索し、理解し、編集し、発信することがわたしたちの暮らしの最も重要な要素である知識基盤社会へと移り変わってきました。
その変化は、わたしたち一人ひとりが単にマス/グローバルな情報を受け身で手にしたり、消費することにとどまらず、自ら能動的に情報を創造し、共有することができるようになれる可能性を秘めてもいます。
そんな今、図書館に携わるわたしたちは、情報メディアの一つである本を収集、収蔵し手渡すという事業にとどまるのでしょうか?その事業の領域を変化させるのでしょうか?どんな事業の姿を目指すのでしょうか?その答えは、一つひとつの地域社会、ひとつ一つの図書館によって異なるはずです。
技術が革新され、人の暮らしが変わり、政策や制度が変わってきた様子をどう理解し、それにどう応えて図書館を経営するのか。事業経営の視点から振り返り、受講される皆さんそれぞれが、どんな「これからの図書館」を実現するのかを一緒に考えます。