〜卒業生教員からのメッセージ

2015年度 卒業生教育関係者の集い

2015年11月15日(日)に教職課程委員会主催による「卒業生教育関係者の集い」が開催されました。2015年度は「ホームカミングデー」当日の午後1時から4時にかけて、聖ペテロ館第6・7会議室にて行われました。この集いは、教育にかかわる卒業生と教職課程履修学生との貴重な交流の場として年に一度開催されており、今回で16回目です。

本年度の「集い」も大学祭最終日に実施が決まったため、教職課程の授業時に積極的に参加を呼びかけ、出欠を問うアンケート調査を行いました。その結果、11名の履修学生が参集し、卒業生とそのご家族14名、教職員6名を加えて計31名で有意義な一時を過ごすことができました。

第1部の「卒業生による講演」では、西田早紀氏(11E 堺市公立小学校教諭)と市野瀬遥一氏(11S 大阪府公立高校教諭)にお願いし、約20分ずつ基調報告をしていただきました。引き続き、卒業生の参加者が自己紹介をしました。第2部「卒業生と教職課程履修学生との懇談」では、卒業生と履修学生が二つのグループに分かれ、それぞれ西田氏・市野瀬氏の司会により活発な議論を行いました。茶菓子をつまみながら賑やかな懇談を行った後で、全体会に移りました。グループごとに選出された代表1名が、それぞれのグループ討議の内容についてまとめの報告を行いました。

今回の集いも、参加した履修学生にとっては大変有意義な情報収集の場となったと思います。卒業生からいただいた数々のアドバイスを胸に、これからも教職をめざして努力していってほしいと願っています。




次に、ご講演者の基調報告の概要および参加者からお寄せいただいたメッセージの一部をご紹介します。


西田 早紀氏

桃山学院大学教育関係者の集いに参加して

 桃山学院大学教育関係者の集いに参加し、多くの方と色々なお話ができたこと、嬉しく思っています。非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。  集いでは、教員を目指しているみなさんに、一足早く教員として働いている先輩として、教員になって苦労したこと、やりがいを感じたこと、在学中に学んでよかったこと、採用試験のことなどについて話をさせていただきました。参加された学生のみなさんは、非常に熱心に話を聞いて下さいました。そんな後輩たちの姿が、懐かしくも非常に輝いて見えました。  今まさに、教員免許を取得するために教職課程を履修している方や、採用試験合格に向けて勉強に励んでいる方に、1つだけ心の片隅に覚えておいて欲しいことがあります。それは「教員免許取得や教員採用試験合格がゴールではない」ということです。これは自身が教員として働き始めた4月に、周りの教員仲間を見て、強く感じたことです。今、私も目標があります。それは「外国にある日本人学校で働きたい」ということです。そのため、子どもたちと関わっていく中で多くのことを勉強しています。桃山学院大学で教員を目指しているみなさんも、是非、教員として働き始めた後の目標を持って欲しいと思います。目標があると面接試験でも自然と自信を持って、話すことができるのではないでしょうか。  最後になりましたが、集いに参加させていただき貴重な経験をさせていただいたこと、非常に有難く感じております。また教員を目指しているみなさんと、お会いできる日を楽しみにしています。一緒に働きましょうね。


市野瀬 遥一氏

桃山学院大学で将来教員を志望されている学生の皆様へ

この集いを通して私はみなさんに、今、自分自身が「15年後の自分」をしっかり考えられているかということに気づいて欲しいと思い、自分の経験をもとにできるだけの話をさせていただきました。参加された学生の皆様、ご清聴いただきまして誠にありがとうございました。
今回の講演では、少し先の将来の理想像を掲げて「自分の強みはコレじゃないか」、「理想に向けて今、コレが足りないのではないか」などを考え続けることが大切だということを話させてもらいましたが、つまり、何か目標となるようなものを描こうしていく過程で、ボランティアや課外活動などを自己選択して打ち込むということが大切だと、私自身も改めて強く感じています。
さて、教員にとって一番大切なものは「授業」だと言われる昨今です。しかし、「すばらしい授業をすること=机上学習」ですか? 私は違うと考えます。「授業力」という言葉の中にはいわゆる専門性に加えて、教員の表情や表現力、話すときの間の使い方など、様々な要素があります。今ではICTが普及していて幅広い授業展開が可能となってきています。その中でいかに生徒の潜在的な興味・関心・意欲を引き出すことができるかが教員の手腕にかかってきます。「わかる!」に加えて「これは聴かないと損だ!」と生徒に思わせることができるかがポイントです。授業力を高めるには何をすべきか、学生のみなさんはせっかくの機会ですのでぜひ一度考えてみてください。
同僚として共に悩み、達成感を味わうことができる日を心待ちにしています。残りの貴重な学生生活を有意義にしてください!

 

卒業生のコメント

教員採用試験や現場での取り組みなど毎年同じような展開内容でしたが、年々現状が変化する部分を若い教員の方からきちんとした説明があったりで「毎年集いに出席して良かった」と思いました。

教職課程を取っている学生同士のコミュニケーションが少ないと思った。教職での悩みを相談できたり、一緒に学習できる友達をつくればいいと思いました。

毎年 参加していますが、現役学生の方の参加が安定しているのでこちらとしても色々と若い方々の意見・考え方が吸収できて良かったと思います。

教員になる為の大学生活ではなく、大学でしか学べない事を学ぶ大学生活になって頂きたい。研究講義その他研究機関としての大学での役割を。

後輩の皆さんへ もっと闘志を前面に!自分を持つこと。

この会に参加させて頂いて私が元気を頂きました。どうもありがとうございます。「教採」で頭をいっぱいにするのではなく、自分の「人間力」「人間性」の高さに合格がついてくると思って肩の力を抜いて自然体で頑張って下さい。

桃大で教職を目指す学生の役に立てることがあれば何でも言って下さい。桃大であることに誇りと自信をもち、教員になってほしいと思います。数年後一緒に働けることを楽しみにしています。

 

在学生のコメント
12S

本日はこの様な場をもうけて頂きありがとうございました。不安だったことをたくさん聞くことができ良かったです。また 現役の先生方とお話しさせていただくことでとても刺激になりました。ありがとうございました。

11S

教職生活全体において貴重な話を様々な年代の方からお聞きできてよかった。

12L

来年度に向けてとてもよいお話がきけました。

12J

たくさんの現役の教員の方や経験者の方からお話を聞くことができてとても良かったです。

13S

今回のホームカミングデーで私以外の人達の悩みとアドバイスを聞いて自分の意識していなかった部分を見つめ直せるよいきっかけとなった。ここで得られたことをどこまで生かせることができるかはわからないが、ふとしたときに思い出せるように日常で注意をしていきたいと思う。

14E たくさんの視点・見方があり 考えさせられるばかりでした。今日の会議を自分にとって”プラス”につなげれるように努力する。
15S 自分自身への刺激にもなり また成長とつながる大変有意義な時間を過ごすことができました。毎年 これからも参加させてもらいたいと考えます。
15B このような貴重なお時間を頂いて先輩方の意見を聞くことができ、今後 教職を目指す上で大変良い経験になりました。

 

 

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