人間教育学部人間教育学科 ※2025年4月設置。
社会は極めて速いテンポで変化しています。
子どもたちは、いまの大人たちが経験している以上に、
多様な価値観の中でこれからの時代を生きることになります。
必要とされるのは、場の空気を読む力だけでなく、
自分の価値観を知り、そのうえで他者と対話を通じて協働できる力です。
これからの教育者もまた同じ力を持つことが求められます。
新たな価値観を身につけ、人としての豊かな感受性を持つ。
そのような力をつけることができる学びが、ここにはあります。
主専攻(メジャー)&副専攻(マイナー)を組み合わせ、
多様な課題に対応できる先生に
激変する教育現場で複雑な課題に対応するために、教員には付加価値が求められています。
主専攻と副専攻を組み合わせた学びを通じて、プラスαの力を備えた先生をめざせます。
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主専攻(メジャー) | 幼児教育課程 |
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小学校教育課程 |
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健康・スポーツ 教育課程 |
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特別支援学校教諭 一種免許状 |
取得できるその他の資格 |
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生活や遊びを通して乳幼児とかかわる保育士・幼稚園教諭。子どもの心身の発達への理解や、子どもを取り巻く環境への配慮に加えて、指導者自身にも豊かな人間性が必要です。
本課程では、4年間という時間を生かし、高度な知識を修得しながらインターンシップなどを通して、現場での即戦力につながる実践力を身につけます。
小学校の教員は全教科の指導に加え、学級集団づくりや学校づくり、給食指導、外国語活動など幅広い教育指導が求められます。「教師は、最大の教育環境である」と言われるように、教員の資質や指導力は、小学校6年間およびその後の子どもたちの成長に大きな影響を与えます。
人間教育学部では一人の自立した「人間」として、個性と価値観を磨き続けながら他者と協働できる、人間力ある教員の養成をめざしています。
教科指導や学級集団づくりなどに理解を深めつつ教師としての人間性を磨き、実践的指導力を身につけます。
小学校教諭に必要な指導力を磨きながら、子どもの読解力を高め、小中高一貫した国語教育を担う能力を身につけます。
小学校教諭に必要な指導力と英語指導の能力を高め、学校現場が求める英語に精通した教員をめざします。
年々、様々な側面から健康・スポーツ科学領域への関心が高まります。また、社会が発達しても、我々の身体構造・機能は大きく変化するわけではありません。平均寿命がどれだけ延びたとしても、健康問題は私たちの最大の関心事の一つです。
本課程では、アスリートのパフォーマンス向上はもちろん、子どもの体力向上から高齢者の健康づくりまで、科学的根拠に基づく運動指導・健康支援ができる人を育成します。
※コース外履修により取得可。
中学・高校で保健体育を指導する力に加え、スポーツを通して社会の健康を促進する実践力を身につけます。
養護教諭として児童生徒の健康管理と保健指導を担うとともに他の教員と連携し健康問題を解決する力を育成します。
多様な教育課題に対応できる
高い専門性を育む4つのプログラム
「グローバル化・多文化共生への対応」「いじめや不登校・中退、暴力などの児童生徒の育ち・生き方にかかわる課題」
「教育学と科学的根拠に基づく適正な部活動指導」など、
学校教育が直面する課題に対応するための付加価値を備えた教育者をめざすプログラムを設けています。
特別支援学校において、障がいのある児童生徒を指導するための「特別支援学校教諭免許」の取得をめざします。
本プログラムでは、教育現場での経験が豊かな教員が担当するほか、インターンシップなど実践型の教育を展開し、 知識の活用能力、批判的思考力、コミュニケーション力、問題解決力を高めるなど、現場で活用できる指導力を育成します。
グローバル化が進み、教室には日本語指導が必要な外国につながりのある児童生徒が急増しており、その対応が重要な課題となっています。「日本語教員養成プログラム」では、日本語指導だけでなく児童生徒の生活背景を理解し、寄り添う指導が身につく実践的な教育を行います。現在、日本語指導を必要とする大阪の府立高校との定期的な情報交換会の開催や、ボランティア活動も実施。「日本語教員」の資格取得をめざします。
今、学校現場では、いじめや非行などの「問題行動」や不登校、引きこもり、中退などへの対応・指導が急務となっています。これからの教員は、課題解決に向けて、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーともチームとして協働できる能力が求められます。「教育相談実践基礎プログラム」では、本学に在籍する特別支援やメンタルヘルスに関する実績豊富な心理の専門家の指導のもと、実践的な教育を行います。
児童生徒の体力・運動能力の低下が課題となる中、児童生徒の心身の発達を担ってきた部活動が、教員の対応だけでは限界に。部活動指導に教育学の修得者がかかわることで、教員の負担軽減、体罰撤廃やスポーツ外傷・障害の予防など、科学的根拠に基づく運動指導による教育効果も期待できます。「部活動指導者養成プログラム」では、部活動の意義を理解し、児童生徒の自発性、人間性を引き出すとともに、効率的な部活動を推進できる人材を育成します。
実践スキル修得のため、1年次から教育現場を見学するなど、現場の体験と反復を積み重ね、主体性と実践力を身につけます。
仲間や教員との「振り返り」や「対話」により、人間としての成長も期待できます。
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現場を体験し、授業で振り返り、教員からアドバイスを受ける、というサイクルを確立。
これを幾度も繰り返す中で、教育者になる意識と、そのために求められる能力の習熟度を深めていきます。
1年次の少人数制演習(ゼミ)をはじめ、専門演習や授業の多くは少人数で実施。
演習担当の専任教員がチューター(担任)となり、学生の特性に応じアドバイスを行うほか、他の教員とも連携を図り、
ひとりひとりの学生を教員一丸となって支えます。
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学生が希望する将来像や適性に応じて、キャリア形成をサポートします。
正課の授業はもちろん、教員が開催する有志勉強会も随時実施。
めざす分野に沿った支援体制を整えています。
全国の学校園で活躍する
卒業生と、2025年度合格者
合計 | 107 | |
公立 | 保育士 | 12 |
団体職員(保育職) | 7 | |
小学校 | 57 | |
小・中学校 | 2 | |
中学校(保健体育) | 4 | |
中・高等学校(保健体育) | 2 | |
高等学校(保健体育) | 1 | |
特別支援学校 | 9 | |
私立 | こども園 | 4 |
中・高等学校(英語) | 1 | |
養護教諭 | 8 |
2025年1月27日現在判明分
子どもたちの成長や
心からの笑顔にやりがいを感じます。
「もし子どもがうそを言ったとしても、その1%を信じてあげること」というゼミの先生の言葉を今でも思い出します。自分のうそを先生が信じたことで、うそをついてはいけない。自分が変わらなければならないと思ってほしい。子どもの変容を見守ってほしい、とおっしゃいました。在学中、自分の考えが行き詰まったときに支えてくれたのは、いつもゼミの先生です。またいろんな先生と親しくお話させていただく中で培ってきたコミュニケーション力が、今、大いに役立っていると思います。
騒がしい子に「静かにしろ!」と怒鳴っても黙りません。
自分の思いをどのように伝えれば子どもの心に届くのか、常に考えるようにしています。教員は本当にやりがいのある仕事です。大変なこともありますが、子どもの成長を身近に感じられたときや、大勢で追いかけっこをして遊んでいる子どもたちの笑顔を見られたときなど、この仕事に就いてよかったと感じています。
堺市特別支援学校教諭
現:桃山学院教育大学 人間教育学部
/小学校教育コース 2022年3月卒業
森田 貫太(大阪府立 和泉高等学校出身)
ゼミの先生や仲間に気軽に
相談できる環境が自信をつけてくれました。
人前が苦手という意識が変わったのは在学中の「模擬保育」の授業。子ども役の大勢のクラスメートを前に先生になりきる体験を繰り返すうちに、克服することができました。実際に子どもたちと関わるインターンシップや実習では、授業では見えなかったたくさんの学びを発見、そこで気づいた課題をゼミの先生や仲間に気軽に相談できる環境が、さらなる成長につながったと感じます。最初は失敗するのが怖かったのですが、仲間とアドバイスをし合ったり、共感し合ったりすることで自信が持て、チャレンジしようと思える原動力になりました。また、入学当初から地元富山市で公立の保育士を志望していたため、公務員対策の授業のほか「公務員就職支援室」での指導も役立ちました。保育士になって1年、「先生大好き!」の笑顔に癒される毎日、子どもたちが集団生活を通して社会性や自主性が身につくよう、見守っていきたいと思います。
魚津市立経田保育園 保育士
現:桃山学院教育大学 人間教育学部
/幼児保育コース 2022年3月卒業
中陳 瑠菜子(富山県立 水橋高等学校出身)
人間教育学部で学んだことで
答えを探し出す
選択肢が増えました。
子どもたちがどんな思いでその行動をしたのか、きちんと言語化できるように手助けをしたいと思っています。一方で保護者の方は何が心配なのか、どんな学校生活を送っているかしっかりと伝えるように心がけています。授業でさまざまな教材に触れていたこともあり、「この時はこういう教え方ができる」という選択肢を多く持っていることや、学生同士で教材研究をしていたおかげで、教材への向き合い方ができていることが大きいと感じます。また、実例として子どもの考えを知る機会も多くあったので、今、どのように接したらいいかを考えるヒントになっています。授業で学んだことは必ず何かの役に立っています。そのまま直結しなかったとしても問題を解くためのカギになることは確かです。自身の経験や知識が子どもたちの興味を惹き、信頼を得ることがあるため、在学中に先生がおっしゃった「学び続ける教師であれ」の言葉どおり、子どもとともに私自身も成長を続けていきたいです。
和歌山県小学校教諭
現:桃山学院教育大学 人間教育学部
/小学校教育コース 2022年3月卒業
山田 夏海(和歌山市立 和歌山高等学校出身)
段階を踏みながら
スキルアップできる環境が
成長につながりました。
人間教育学部は1年次から実践的な授業が多く、さまざまな学びが実際に現場で役立っています。例えば2年次に体験した中学校での学校インターンシップでは、個性が違う生徒に、どのような声かけや対応をすべきか考え込むよりは、まず行動して感じ取ることが大切だと気づきました。4年次の教育実習で気づいた「一人ひとりの生徒と真正面から根気強く向き合わなければ、適切な対応はできない」ということは、今、身をもって実感しています。このように学年ごとに段階を踏んでスキルアップできる環境が成長につながり、教員としての素養が培われていったと感じています。教員になって1年が経ちます。大変な面もありましたが、生徒たちのひたむきにがんばる姿や「体育は苦手だけど授業は大好き」、「できることが増えてうれしい」の言葉に励まされ、もっと生徒のやる気を伸ばせるような授業を展開したいと、気持ちを新たにしています。
下関市立長府中学校 保健体育教諭
現:桃山学院教育大学 人間教育学部
/健康・スポーツ教育コース 2022年3月卒業
藤田 梨瑚(山口県立 徳山高等学校出身)
公務員採用試験でも着実な実績を重ねています。
※現、桃山学院教育大学の実績。
※公立保育士を除く延べ合格者数で現役生のみ。
合計 | 21 |
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警察官 | 3 |
国家公務員(自衛隊も含む) | 17 |
市役所(行政事務職) | 1 |
2024年10月31日現在判明分
小学校教員(大阪市、奈良県) 合格
福本 万潤さん/(左)
現:桃山学院教育大学 人間教育学部
/小学校教育コース4年次
大阪府立池田高等学校出身
小学校教員(大阪市、東京都、北九州市) 合格
林 怜奈さん/(右)
現:桃山学院教育大学 人間教育学部
/小学校教育コース4年次
徳島県立城南高等学校出身
ともに目指す教員の道。
毎日一緒に勉強し夢を手に。
林さんと仲良くなったのは3年次の時です。
ある授業でペアを組んだのがきっかけで、急速に親しい友達になりました。林さんは私と正反対の性格なので、 困った時はお互いに支え合うことができます。3年次の後半は二人とも大阪市の教師養成講座に合格することができたため、集中して取り組みました。
4年次になり、やっと具体的な対策勉強に取り掛かれたので授業の前に二人でゼミ室を借り、1~2時間勉強しました。休日はそれぞれ自宅で勉強していたのですが、共通のアプリで進捗状況を確認し合い、切磋琢磨していました。一人で勉強していても、いつも林さんといっしょに頑張っているようでした。
二人とも同じ自治体へ就職するので、先生になってからも、永遠の友達として支え合っていきたいと思います。
(福本 万潤さん)
徳島から大阪へ。
友人と先生に恵まれ
教師への道が現実に。
徳島から単身上阪し、入学当初はコロナ禍でのオンライン授業が中心でしたので、なかなか友人ができず寂しい思いをしていました。そんなとき、大学の広報取材をきっかかけに福本さんと出会い、仲良くなりました。
福本さんは、気持ちの切り替えがとても上手で、それまで冗談めいた話をしていてもいざ面接練習となると、モードを切り替えられる能力を持っています。複数の自治体を受験していたためそれぞれに合わせた対策をしなければならなかった私にとって、そんな福本さんはとても大きな存在でした。
所属するゼミも同じで、常にお互いを意識しながら切磋琢磨し合ったからこそ、教師になるという夢を実現できたのだと思います。
(林 怜奈さん)
中学校保健体育(広島県・広島市、愛媛県)
特別支援学校教員(北九州市) 合格
黒田 怜さん
現:桃山学院教育大学 人間教育学部
/健康スポーツ教育コース 4年次
福岡県立小倉高等学校出身
野球との両立で念願の保健体育教員に
高校まで続けていた野球を大学でもやりたくて、軟式野球部に入り、3年次の時に関西のリーグ戦で優勝し、全国大会ベスト4となりました。勝ち進むにつれて苦しい展開でしたが、チームの仲間と声を出し合いながら粘り強く戦えた経験は、後の試験勉強にもおおいに役立ったと思います。
11月に部活を引退すると、すぐに教員採用試験の対策勉強をはじめました。授業のある日は1日5~6時間、休日で平均8時間は勉強しました。大学では、ゼミの仲間とわからない問題を教え合い、面接練習では7人の先生にご指導いただきました。
いろいろな人に支えられながら、今があることに感謝しています。
保育教諭(堺市、大阪狭山市、摂津市)合格
香川 璃奈さん
現:桃山学院教育大学 人間教育学部
/幼児保育コース 4年次
大阪府立堺東高等学校出身
「公立に絶対合格できる!」
という励ましを、大きな自信に。
入学当初から、安定して働くことのできる公立保育所をめざしました。大学での勉強とともに、オープンキャンパス学生スタッフや塾でのアルバイトを通して、苦手なコミュニケーション力も徐々に養うことができました。
3年次から本格的に採用試験の対策をはじめ、仲間と一緒に、図書館やゼミの先生の研究室を使い一日中勉強しました。苦手だったピアノの実技試験は、日頃の授業や実習で自信がつき、緊張せずやり遂げることができました。
お世話になった先生からは「絶対合格できる!」と励ましをいただき、結果的に3つの公立保育所から最終合格をいただきました。子どもたちが全力で活動して100%楽しめるような保育者になりたいと思います。
小学校教員(横浜市)合格
赤井 涼馬さん
現:桃山学院教育大学 人間教育学部
/小学校教育コース4年次
浪速高等学校出身
小学校教員(横浜市)合格
高井 泰樹さん
現:桃山学院教育大学 人間教育学部
/小学校教育コース4年次
大阪府立柴島高等学校出身
小学校教員(大阪市)合格
石田 心美さん
現:桃山学院教育大学 人間教育学部
/小学校教育コース4年次
香川県立香川中央高等学校出身
小学校教員(奈良県、鳥取県)合格
山田 祐大さん
現:桃山学院教育大学 人間教育学部
/小学校教育コース4年次
奈良県立高田高等学校出身
中学校保健体育
(大阪府、鳥取県) 合格
猪原 麻衣亜さん
現:桃山学院教育大学 人間教育学部
/健康スポーツ教育コース 4年次
大阪府立花園高等学校出身
保育教諭(岸和田市)合格
西本 芽以さん
現:桃山学院教育大学 人間教育学部
/幼児保育コース 4年次
近畿大学泉州高等学校出身
保育士(私立保育園)合格
吉川 京汰さん
現:桃山学院教育大学 人間教育学部
/幼児保育コース 4年次
金光八尾高等学校出身
小学校教員(高知県)合格
橋本 惠斗さん
現:桃山学院教育大学 人間教育学部
/小学校教育コース 4年次
大阪府立高石高等学校出身
※人間教育学部は、2025年4月設置。