法学部法律学科
法学部がテレビや新聞等 各メディアに取り上げられています
詳しくはこちら >法は紙ではなく社会に息づくもの。社会は法の上に成り立っているもの。
世の中で生じる課題を解決するには、法律知識だけでなく
論理的に考えるリーガル・マインド(法的思考力)が不可欠です。
社会とリンクした実践的な学びを通して課題解決⼒を養成します。
4年間の堅実な学びの先にあるのは、あなたが目指すもの。
警察官、地方公務員、行政書士、企業——あなたの目指すものは何ですか?
2022年度
法学部卒業生実績、延べ
公務員(警察官)採用 大阪府下の大学で第5位!
出所:AERA MOOK進学 大学ランキング2024
基礎知識を積み重ね、論理的思考を反復トレーニング
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スムーズに法律に親しむ1年次の仕組み
入学直後の「憲法」「民法」「刑法」各入門科目は座席指定で。これによりみなさんの「戸惑い」をいち早くキャッチ&フォロー。入門科目は、専門的な学びへ進むための1st Stepとして重要な科目。公務員採用試験科目となっている法令を学習するならば、ここから学びの基礎を固めましょう。また、「法職オリエンテーション」では、警察官、弁護士、裁判官、企業の方などをお招きし、各仕事の魅力や法学を学ぶ強みなどをお話いただきます。法律の知識はどの仕事にも必要であることを知り、法学部に進学して良かったなどと感想が寄せられる大好評の科目です。
専門知識と法的思考力を徹底的に磨き上げる
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将来に向けてスタート!&特徴的な2年次からの学び
1年次の「基礎演習」で資料収集の方法、レポートの書き方など、学びの基礎力を固めます。2年次は「演習2A/2B」を受講し3~4年次に2年間指導を受ける「演習」を選択することもできますが、「専門演習A/B/C」を選択して同じ教員から3年間に渡り指導を受けることが可能であることが特長です。「公務員」「ビジネス法実務」「法律専門職」の各コースモデルを中心とした学びも2年次から。ゼミナールとコースモデルでの学びとを一致させることで、将来の進路により近づくことができるでしょう。
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法律知識と法的思考を活かして課題解決力を身につける
課題を解決するために法律を「使う」には、「どのような場面でどの法律を適切に解釈し、適用できるか」という判断が重要です。この判断能力の基礎を身につければ、複雑化した現代社会の課題も解決できます。例えば、和泉市役所、泉州南広域消防組合・消防本部、大阪府警の方から現状と課題をお話しいただき、グループワークで課題解決策を検討する授業など、アクティブ・ラーニング型の学びの中で、社会での法律知識と法的思考の活用の仕方を学び、課題解決力を身につけます。
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大阪府警をはじめとした高い公務員合格実績
公務員への合格者実績の高さが法学部の特徴のひとつ。正課外のステップ・アップ・セミナーで現役の警察官・消防官などから直接話を聞いたり、公務員対策講座を受講することもできます。
[2022年度卒業生の合格実績]
国家公務員(一般職)/国税専門官/岸和田市役所/和泉市役所/和歌山市役所/奈良市役所/那覇市役所/警視庁/大阪府警察本部/兵庫県警察本部/和歌山県警察本部/香川県警察本部/東大阪市消防局/自衛隊
法学部は警察官の養成にも定評があり、これまで多くの警察官を輩出しています。正課の授業と課外活動を組み合わせた「警察官養成プログラム」で、志願者をバックアップします。採用試験対策にとどまらず、警察官として活躍するうえで必要となる憲法や刑事訴訟法などを学ぶことができるだけではなく、警察学校や昇進試験など採用後も役立つ法知識やリーガル・マインドを身につけることができます。
将来設計に沿った学修を進めるため、2年次から3つの履修コースモデルを設定。
公務員、法曹界だけでなく、企業就職にも有利な資格取得を目指すなど、将来の目標に合わせて履修できます。
公務員を目指すなら
埼玉県警察本部
宇根 夢千代さん
●法学部 法律学科 2020年3月卒業
法学部を卒業した先輩たち
沖縄発、大阪経由、
日本を守る警察官へ!
幼い頃にまるで家族のように親しくしてくれた警察官の方に憧れ、私の夢は昔から一貫して“警察官になること”。地元の沖縄から桃大への進学を決めたのは、公務員試験への充実したサポート制度と、多くの警察官を輩出した実績があったからです。いざ入学してみれば、優しい先生方や仲間たちとの出会いがあり、女子バレーボール部での活動やアルバイトにも打ち込み、期待以上のキャンパスライフでした。
桃大には、先輩が後輩の勉強をサポートする仕組みがあり、文章の書き方など学びの基礎からフォローしてもらえる環境が頼もしかったです。先生も指導に熱心で、不得意だった論述は授業外でも何度も添削していただけたことで、苦手を克服できました。また公務員試験対策講座では、授業に加え、模擬面接や何でも相談できる環境など、親身なサポートがありました。
様々な方に支えられ、夢をつかむことができました。法学部で学んだ知識と部活動を通して培った責任感を生かし、誰からも親しまれる警察官を目指します。
公務員を⽬指す学⽣のために「法学特講−公務員対策」や「公務員英語Ⅰ・Ⅱ」などの正課の授業でも実践的な試験対策を実施しています。
さらに、キャリア・センターが課外講座として実施している「公務員対策講座」では、仮に提供されている講座を全部受講した場合、
1年間に200回以上の授業を受講可能です。
(全部の講座を1年間で受講せず提供講座の中から選択して受講することもできます。)
外部の資格スクールと連携し合格をサポートします。
一般企業員を目指すなら
資格は自分の能力を他の人にわかってもらうためのツールの1つ。
「ビジネス実務法務検定3級」は、企業を目指す人には持っていて欲しい登竜門的資格。
法学部では正課の「企業法入門」で「ビジネス実務法務検定3級」合格をバックアップします。
裁判官、検察官、弁護士など法律家を目指すなら
小山司法書士事務所 司法書士
小山 哲史さん
●法学部 法律学科 2013年3月卒業
法学部を卒業した先輩たち
問題を抱えている人を孤立させないよう、法的アプローチで地域の問題に取り組みたい
高校生のとき司法書士が行う法教育の講座を受け、この仕事に興味を持ちました。現在は独立開業し、主に成年後見業務や財産管理業務をしています。司法書士試験の際に役立ったのは民法・刑法・民事訴訟法・憲法の講義です。学説や判例の解釈まで学んでいたので、スムーズに試験勉強ができました。また、1ヶ月間、弁護士事務所で指導していただいた法職オリエンテーションも印象に残っています。弁護士の仕事を間近で見るなど書籍だけでは学べない経験のおかげで、民事訴訟の業務も苦手意識なく遂行できるようになりました。今後は、現在の業務を継続しながら、気軽に法律相談ができる環境づくりにも尽力していきたいです。法律家がもっと身近な存在になれば、家族や地域内だけ問題を抱え込むことなく法的なアプローチで支援し、孤立させない社会に変えていけるはず。地域に馴染んで、地域の問題に一体となって取り組み、困っている人に対して公的機関や民間団体等への橋渡し役を担いたいと考えています。
おかじま行政書士事務所 行政書士
岡嶋 和彦さん
●法学部 法律学科 2009年3月卒業
法学部を卒業した先輩たち
人生最大の目標は
「日本で一番著作権に詳しい法律家になる」ことです
入学前に法律系の仕事について調べていたときに行政書士について知り、その業務範囲の広さに魅力を感じ、志すようになりました。
行政書士の国家試験に向けて本格的に勉強を始めたのは、大学3回生のときです。卒業後も、桃大の資格支援講座を受講したり、法学部特別研修生として復学したりしながら、勉強を続けました。そして、2015年に合格。卒業後もたくさん支援していただいた桃大には、とても感謝しています。
現在、2015年に開業した行政書士事務所で仕事をしながら『知的財産・著作権法務』について重点的に勉強する一方で、桃大の後輩に法学や法職の面白さについて講義を通して伝えています。
愛すべき母校の後輩たちに講義をすることにとてもやりがいを感じており、将来は『日本で一番の著作権法の専門行政書士』と『日本で一番熱い講師』を両立したいです。
福岡綜合法律事務所 弁護士
福岡 恵太さん
●法学部 法律学科 2008年3月卒業
法学部を卒業した先輩たち
弁護士として、
人々の悩みの先に笑顔を描く。
入学当初は公務員を目指していましたが、大学の「法職インターンシップ」というプログラムがきっかけで本気で弁護士を目指すようになりました。法律事務所で業務を体験させてもらう中で、弁護士という仕事の多様性や、依頼者の人生の深い部分までかかわって問題を解決する姿を見て、この仕事をしたいと思ったんです。司法試験に向けて勉強する中で特に役立ったのは、ティーチング・アシスタントの方が講義をしてくださった「法学検定試験対策講座」。憲法・民法・刑法にまたがる基本的な法律知識や勉強方法を学ぶことができました。
現在は弁護士として独立し法律事務所を経営しています。法律相談や訴訟代理人、刑事弁護人、破産申立人、後見人など、仕事内容は多岐にわたりますが。常に大切にしているのは、「いつも笑顔で、話しやすく、わかりやすく」。大きなやりがいは、依頼者の方に法律的な解決への道筋を示せたときです。これからも、たくさんの人と出会い、様々な人生に触れ、ともに悩み、紛争を解決していきたいと思います。
テミス像のある法廷教室で繰り広げられる模擬裁判——それは、「法学特講—法学実践演習Ⅰ・Ⅱ」の一場面。そして、被告人の有罪・無罪、量刑等を判断するのは、「基礎演習」で学ぶ1年次生。実践的な学びの場が広がっています。
法学部独自のインターンシップが「法職インターンシップ」。法律事務所(弁護士事務所)等で研修を受けるものです(成績要件による選抜制)。依頼人との面談や裁判所への書面提出等、現に生きる「誰か」の人生がかかった現場を体験することで、法と社会との関わりやそこから生まれる責任を学び、実践的な考察力を身につけます。
江藤 隆之 学部長/教授
せっかく自分として生まれてきたのに誰がどう決めたかわからないルールに縛られながら生きるなんてまっぴらごめんです。徹底的に考えて自分と他者との「人生の豊かさ」(*)を最大化する地点で見出されるルールを探しましょう。
(*)功利とか、幸福とか、快楽とか、利益とか、福祉とか、そういう言葉を使いたかったのですが、どれも論争的な概念なのでここではぼかして「人生の豊かさ」と表現しました。うまくぼかせていないかもしれません。それはそれでいいのです。死ぬときに「ああ、良い人生だった」と言えるという程度の意味です。
田中 志津子 教授
私たちは、生きている間中(場合によっては生まれる前や死んでからも)法に囲まれています。例えば、リンゴ1個を100円で買う際、「100円を払えばリンゴが自分のモノになる」のは、「民法で定められている」からなんです。
さて、あなたは、お気に入りのペンを(あげるつもりもないのに)友達に「あげる!」と言った翌日、「あれはウソ」などと言っていませんか?そのペンを友達に(約束通り)渡すハメになったり、その「ウソ」が「いじめ」と認定される可能性も・・・。
これらのことを「なぜ?」と考えた人は、法学部向き。一緒に「なぜ?」を考えましょう。
大川 済植 教授
高校生のみなさんは、『現代社会』から「法の支配」を学び、その内容について考えたことがあるのではないでしょうか。このことからもお分かりのように、桃大入学後のみなさんが学ぶ「法律学」は、経済活動に役立つ実践的学問であるといえます。社会構成員としての「ヒト」は、生活上の利益を追求していますが、このような行為には様々な「ルール」が深く関わっています。私が担当する専門ゼミでは、取引社会の中で重要な役割を占めている株式会社の経営をめぐる利害関係人の利益をどのように調整すべきかについて、ビジネス法実務に沿った事案を中心に検討しています。
河野 敏也 准教授
犯罪は、ドラマや報道の影響から「逮捕で事件解決」というイメージを持っていませんか。刑事訴訟法を学ぶと本当は違うことが分かります。ただ、刑事訴訟法が刑事裁判に関する法律と聞くと、弁護人などプロに対する法律で、自分には無関係で学ぶ意味がないと思うかもしれません。ですが、犯罪という重大な紛争解決の法律を学ぶことは、人権を学ぶこと、現実を学ぶこと、バランス感覚を学ぶことに繋がります。これは、刑事裁判とは関係がない皆さんの身近な紛争の解決についても役に立つ力ですので、刑事訴訟法を学びぜひ身につけてください。
楠本 敏之 教授
労働法・社会保障法は、普段の生活の中で役に立ちます。就職して働く際には、労働に関する法律を知らないと困りますし、年金や医療から離れて暮らせない以上、社会保障に関する法律を知らないと困ります。加えて、皆さんにとって最も大切な就職活動に、労働法と社会保障法の知識は役に立ちます。公務員試験や資格試験にも出題されますし、採用面接試験でも社会常識として問われることも多いです。役に立つ法律としてぜひとも学習してほしいと思います。
鈴木 康文 講師
法の歴史は大変に長いものです。それは古代ローマから始まります。その後、ヨーロッパの法は、この古代ローマの法と各地域の固有の法が結合しながら、発展していきました。それでは、ヨーロッパから遠く隔たった日本の法が、このようなヨーロッパの法と無関係かと言えば、そうではありません。現代日本法の基礎となる、明治時代の日本の法は、ヨーロッパの法を参考に作られました。また、その解釈に際してもヨーロッパの法学が参考にされました。私の専門の西洋法制史は、現代日本法のルーツを辿る学問です。
永水 裕子 教授
何だか世の中ちょっとおかしいかもと感じているあなたには法学部がお勧めです。疑問を感じたことに関する法律や制度がどうなっているのかを知るにつれて、「この制度がうまく働けば助かる人がいるのに使い勝手が悪いから困っている人がいる」とか「この法律は今の時代に合わないのでは?」などの問題点が浮かびあがってきます。さらに、「この法律のせいで悲しい思いをしている人がいる」ことに気づくこともあります。このように、自分の中の微かな違和感を大切にしつつ、世の中にある制度を批判的に検討すると、見えてくる景色が変わってきます。ぜひ体験してください。
馬場 巖 教授
高校生の間に歴史や地理をきちんと学んでおいてほしいと思います。例えば法学部でいえば、自由権や平等権を知るためにはフランス革命を知っていなければなりません。さらにその背景に、産業革命で手工業から機械制大工業化されてブルジョア階級が生まれ、市民と貴族や王様との対立があってフランス革命が起こったことも、理解する必要があります。歴史や地理は年号を覚えるだけではなく、内容と、それが現代にどのようにつながっているかを勉強してください。そういう知識があると、大学に入って専門分野を学ぶうえでとても役立ちます。