社会学科で目指す社会調査士
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“人生100年時代”に生きるため、
社会の課題すべてをつかまえにいく

社会学部 社会学科

たとえば、若者の恋愛・結婚観から少子化問題を考えたり、
ソーシャルメディアから世の中のトレンドを探ったり、最新の環境活動から未来の世界について考えたり…。
世の中のありとあらゆるテーマを学べることが、社会学の最大の魅力。

4年間の学びを通して、常識を疑う思考力と枠に捉われない発想力を身に付け、
これからの社会で必要とされる、社会の課題を発見・解決できる人材を養成します。
また、情報化社会に求められるデータサイエンティストも目指せます。

多彩なフィールドで活躍する
社会学科の卒業生たち
IT

日本電気株式会社(NEC)

廣田 慎悟さん

●社会学部 社会学科 2019年卒業

社会学部を卒業した先輩たち

桃大で学んだのは、世の中の「当たり前」を疑い、
複数視点から掘り下げて、行動することの大切さでした

現在私は、新たな通信の事業化に向けたビジネスデザイン職に携わっています。
現在のマーケットにはない製品を開発しているため、業務では市場規模の調査や市場ニーズに関する顧客へのヒアリングといった実証実験など、「仮説立案⇄仮説検証」のサイクルを繰り返し、顧客にとっての製品価値の精度を日々高めています。
桃大社会学部では、「当たり前」や「普通」と表現される社会現象に疑問を持ち、複数の視点から掘り下げることの大切さを学びました。また、インドでのボランティアプログラムでも、多くの問いを得ることができました。
こうした桃大での学びや体験から、「学びではなく、問いを持ち帰る」こと大切にし、業務に携わっています。

桃大で得たバトンに磨きをかけ、次の世代へ託せるようこれからも学び、行動し続けたい

ひとりの社会人として大切にしていることに、「学び続けること。行動し続けること。手の届く範囲には責任をもつこと。目で見える範囲には手を差し伸べること。」というものがあります。これは、これからもずっと大切にしていきたい目標です。
そんな私ですが、「人生は(いったい私に)何を問うているのだろうか」と考える時があります。答えはないと分かっていても、学び、行動する。それらの積み重ねが、どこかの誰かの救いになると信じています。
そして、自分が学び、行動して得たバトンを、できるだけ綺麗な形で後世に渡したいと思っています。どんなバトンなのかは未だに分かりませんが、自分が感じた「違和感」や「痛み」を根本から和らげる処方箋になればいいなと考えています。
バトンの輪郭は、間違いなく桃大での生活で形成されました。色づけや磨き上げることは、社会人での仕事を通じてこれからもずっと行っていきたいと思っています。

エンタテインメント

株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー

堂前 安津紗さん

●社会学部 社会学科 2010 年卒業

社会学部を卒業した先輩たち

桃山祭実行委員会でお笑いライブを担当

私は在学中、桃山祭実行委員会に所属していました。年に一度の大イベントをどう盛り上げればみんなの思い出に残るものにできるか、メンバーで試行錯誤する日々でした。私はお笑いが好きだったこともあり、委員会ではお笑いライブを担当。芸能人が活躍する場所はテレビだけだと思いこんでいましたが、芸人さんが舞台で輝く姿や、お客様一人ひとりへ笑いを届けるために舞台裏で真剣に準備する姿に、とても感銘を受けました。それがいまの会社を選んだことに繋がっています。エンタテインメントは生活に必須なものというわけではないですが、あれば絶対に豊かになるもの。この世界でお客様を幸せにするサポートがしたいと思いました。

世界中のエンタテインメントの橋渡し役に

現在はお笑いライブの企画・運営に携わる部署で、劇場に足を運べない方が多い地域へ芸人を派遣し、笑いを届けています。メイン担当は、チケット販売に向けたプランの組み立てや、販売方法を考えるデスク業務。お客様の興味がそのままチケットの売れ行きに直結するため、より興味を持ってもらえるイベントを常に考えています。やりがいを感じるのは、何といってもライブが満員御礼で盛り上がり、笑顔のお客様を見たときです。これからも舞台を通じて「ナマ」の笑いを全国に届け続けたい。そして、2019年に大阪にできるクールジャパンパークを通じ、世界中のエンタテインメントの橋渡しができればと思っています。

※桃山祭実行委員会
毎年秋に開催される大学祭「桃山祭」の企画・運営を行う団体。100名近い学生で組織され、各イベントの企画や模擬店の総括管理、出演するアーティストや著名人の手配、広報活動、自治体とのやり取り、当日の警備、予算管理など、運営に関するあらゆる業務を行う。

スポーツ

バスケットボール・Bリーグ
大阪エヴェッサ

安井 直樹さん

●社会学部 社会学科 2008年卒業

社会学部を卒業した先輩たち

縁があって再びバスケの世界へ

小・中・高とバスケ一筋で、高校では「もう一生分は走った」と思えるほどハードな練習を経て全国大会に出場。そこで大きな達成感を得られたので、大学ではあえてクラブではなく仲間とサークルを立ち上げて楽しんでいました。桃大の社会学科で学ぶ中で、働くことへの意欲が高まり、就職活動へ。特に業種や職種にこだわらず活動した結果、人材派遣会社に入 社することになりました。この会社がバスケットボール・Bリーグの大阪エヴェッサと同じグループの企業でした。そのときは特に意識はしていませんでしたが、私がバスケの選手であったことが縁となり、大阪エヴェッサに転籍するお誘いをいただきました。

夢は、すべての試合を満席にすること

担当したのは、チームのスポンサーとなるパートナー企業を獲得する営業職。苦労もありましたが、営業のコツをつかみ、当初は15社だったパートナー様を約450社にまで増やすことができました。その後、2016年に代表取締役に就任。クラブチーム経営はチームの勝利だけでなく、経営目標を達成していくことが大きなやりがいであり、使命でもあります。知名度を上げる広報戦略、スター選手の育成、グッズ開発など、オリジナリティの高いアイデアを練っています。夢はすべての試合を満席にすること。桃大で知り合った仲間には、ビジュアル制作をお願いしているデザイナーの方や、集客をサポートしてくれるパートナー企業に勤めている方がおり、今でも大切な存在です。

観光

株式会社インプリージョン

森 なおみさん

●社会学部 社会学科 1996年卒業

社会学部を卒業した先輩たち

他の地域にも、大阪万博にも

私がめざすのは大阪の活性化。そんな活動を高く評価していただき、グッドデザイン賞や大阪サクヤヒメ賞を受賞しました。
所属会社で運営する大阪の情報サイト「OSAKA旅めがね」でも、あまり気付かない大阪の面白さを発信。2012年に大阪ワイナリー協会設立に関わったのも同じ思いで、100年も歴史があるのにまだ知られていない大阪のワインを盛り上げるための取り組みです。今後はこの経験を他の地域や旅館・ホテルの活性化、さらには2025年の大阪万博にも役立てていけたら と思っています。

“本当の魅力”を発信する

“私の仕事は、観光プロデューサーとして“大阪の本当の魅力”を発信すること。その仕事の一つに、まち歩きガイドがあります。でも、ただディープな場所を案内するだけじゃありません。例えば大阪グルメでは「粉もん」が有名ですが、歴史の視点で見れば、ルーツは意外にも千利休。さらに北前船で発達した出汁文化も。そんな話を地元の方に語ってもらい、食べたり買ったりしてもらう。その体験が口コミでさらなる観光客を呼び、街を元気にしてくれます。

ファッション

株式会社チュチュアンナ
靴下事業部 MDグループ VMD担当

野田 愛さん

●社会学部 社会学科 2008年3月卒業

社会学部を卒業した先輩たち

流行を仕掛けるのが楽しい。
いくつになっても
ファッションは楽しい。

子供の頃からファッションが好きで、大学時代もアパレル業界に興味を持っていました。アパレル業界といえば、デザイナーや販売員を連想しがちですが、他にも様々な部門があります。私もはじめは店長として店舗運営を経験しましたが、その後商品企画などを経て、今はVMD※を担当しています。
仕事は、主に全国280店舗の売場演出や商品陳列を考えること。流行に関わるので感性は大切ですが、売上などのデータや店舗周辺地域の環境など、様々な要素を分析し判断する力が必要です。例えば、東京原宿店と地方のお店では、並んでいる商品が全く違います。社会学科で学んだ「多面的に物事を見る力」が今の仕事に生きていると感じます。
※VMD(Visual Merchandising) ビジュアル・マーチャンダイジングはお店の演出や商品の陳列を考え、ブランドイメージづくりや販売につなげること。

教育

大阪府立河南高等学校 教員

市野瀬 遥一さん

●社会学部 社会学科 2015年3月卒業

社会学部を卒業した先輩たち

親身な教職員が桃大の魅力です。

主に日本史を担当し、放課後は硬式野球部の主顧問として指導。毎日忙しくもやりがいに満ちた日々を送っています。
教員になることは高校生の頃からの夢でした。桃大では社会学部で物事を広い視野で捉える力をつけるとともに、他学部の授業も履修することで、様々な知識を身につけることができました。教職課程では恩師や仲間の存在が大きな支えに。特に恩師からは、生徒に寄り添うこと、共感・傾聴することなど、教員としての心構えを教えてもらいました。教員を志す仲間と毎日のように学習支援センターに集まり、情報交換しながら面接対策や採用試験の勉強をしたことが良い思い出です。多くの仲間が教員となり、今でもよく連絡を取り合ったりしています。

(※上記のインタビュー内容、所属等は取材当時の情報になります)

学びのポイント①
日常あらゆる出来事
社会学対象
だから桃大社会学
おもしろい!

ピックアップ授業①

ポピュラー文化の社会学

「楽しい」は、どうやって作られている?

人々に広く親しまれる「ポピュラー文化」が研究のテーマです。
言葉、アニメ、ゲームなどを対象にホットな社会現象を社会学的に分析。ロケや取材、イベントの運営などを通じて、文化を「発信」する苦労や喜びを学びます。

ピックアップ授業②

スポーツ社会学

目からうろこのスポーツ社会学

私たちはつい「絶対に〇〇だ」「〇〇に決まっている」と決めつけてしまうことがありますが、それとは別の見方がある、ということをわきまえておくことは大切です。例えば、相撲で八百長をする力士がいたとして、彼らに対して腹が立つかもしれませんが、なぜ自分が腹を立てているのか、という視点を持ってみるのです。ひょっとするとそれがきっかけになり、相撲の歴史や、ギャンブルとスポーツとの関係に興味を抱くかもしれません。
ぜひ、物事を一歩手前、違う角度から考えるということを意識してみてください。

ピックアップ授業③

メディア文化論

マスコミやメディアが発信する情報の正体は何?

メディアは情報を届けるとともに、人々の好みや気になる事柄を社会に反映させます。それが、ブームと呼ばれるものです。このゼミでは、マンガやお笑い、雑誌など、あらゆる入り口から、現代文化とメディアの関係性を考察します。

ピックアップ授業④

ソーシャルデザインの社会学

社会調査を応用して新たな社会を構想する

現在の「まちづくり」では、地域性が重要とされながらも、同じような取り組みが多 くなっています。このゼミでは、常識に縛られずに、地域に暮らす人々の多様性を社会調査に基づき正確に把握し、新たな社会の在り方を提案します。大学での学びを、企業や行政と連携したプロジェクトで、未来をデザインする力に変えていきます。

学びのポイント②
広告業界や
企業の
マーケティング職も
めざせる!
実践的な調査技術を習得し
データ分析に強い
"社会調査士"のスキルが身につく!

データ分析に強い、 社会調査士のスキルを身に付け、 企業などでデータサイエンティスト
としての活躍も目指せる!

社会学の社会調査においては、社会のなかでいったいどんな人たちの集団が、どのような意識や行動を示すのか、という社会学的な仮説の構築と検証が重要です。サンプリングや調査票の構成と質問文の作り方、調査の方法(実査の方法、調査票の配布と回収法等)、調査データの整理法等について学ぶことができます。
社会現象から適切に情報を収集し、分析する能力は、現代の情報化社会においてますます必要とされていくでしょう。また、データサイエンティスト(社会調査士)のスキルを身につけることで、広告業界、企業のマーケティング部門、シンクタンク、官公庁や情報産業の調査部門などでの活躍も期待されます。本学の社会学科では、実際に調査や分析を行う「社会調査実習室」も完備し、本格的な指導体制が整っています。


毎年、20~30人のデータサイエンティストを輩出!

社会学科で目指す社会調査士について詳細はこちら
学びのポイント③
「課題解決力・情報発信力」を高める
実践的な学び

社会に貢献できる人材を育成するため、
授業やゼミなどはもちろん、課外活動でも社会活動を実践しています。

学生リーダー育成プロジェクト

企業や地域・自治体の取り組みと関わる

若者文化をリサーチし、大学・地域・企業と連帯して企画、運営を行うプログラムです。

フィールドワーク

フィールドワーク入門 in 鳥取県南部町

鳥取県南部町で、5日間のフィールドワークを行います。配食サービス、農作業、学童保育などを調査し、地域の魅力や課題をはじめ、若い世代に伝えるSNSやショート動画の活用を考えます。多様な背景を持つ人と協働し、地域の社会課題および福祉を軸にした地域づくりについての理解を深める体験です。

メディア制作実習①

音響技術を学び、新たなメディア・コンテンツを生み出す

ラジオ番組を中心とする聴覚メディアコンテンツの企画、制作を行う実習です。

メディア制作実習②

雑誌をつくってみる

学生が自分たちで企画を立て、取材を行い、編集作業し、完成した雑誌を実際に学外の方に購読してもらう実習です。

学生が学生の学習をサポートする
ピアインテグレーター制度

学生が学生の学習をサポートするピアインテグレーター制度を導入。新入生に対する学びや履修のアドバイス、授業運営のサポート、学びの活性化につながるプログラムの企画・広報など、学生の視点を生かして様々な取り組みを行います。


2022年度主な就職先

  • 大和ハウス工業株式会社
  • 新菱冷熱工業株式会社
  • 住江織物株式会社
  • 永大産業株式会社
  • 一般社団法人徳島新聞社
  • 三協立山株式会社
  • THK株式会社
  • 日本トムソン株式会社
  • オリエンタルモーター株式会社
  • ホーチキ株式会社
  • 株式会社ドウシシャ
  • 株式会社あらた
  • エスフーズ株式会社
  • 株式会社スズケン
  • 渡辺パイプ株式会社
  • 株式会社システナ
  • 株式会社セブン-イレブン・ジャパン
  • 株式会社ライフコーポレーション
  • ウエルシア薬局株式会社
  • 株式会社富山銀行
  • 株式会社紀陽銀行
  • 尼崎信用金庫
  • 株式会社アイル
  • 株式会社マイナビ
  • 株式会社ワキタ
  • 自衛隊
  • 京都市役所
  • 和歌山市役所
  • 大阪府警察本部
  • 熊本県警察本部
  • 堺市消防局 など

Close-Up!教員メッセージ

社会学部 社会学科
巖 圭介 教授

あなたが今過ごしている生活は、世界から見れば当たり前のものではありません。一人当たりの経済力や平均寿命で見ると、日本など数少ない先進国は上位に固まっていますが、世界の大半の国はもっと低く、下位にはアフリカなどのたくさんの国があります。貧しさゆえに平均寿命が50歳に満たない国もあります。先進国が引き起こした環境問題の影響を真っ先に受けるのは、そうした貧しい国々です。私たちは加害者です。あなたの生活が、遠く離れた国のだれかを苦しめているということが想像できる人になってほしいと思います。

社会学部 社会学科
村上 あかね 教授

社会学は、あなたが高校で学んできた社会科とはすこし違います。社会学は主に現代社会が抱える問題を考察していく学問です。身の回りの疑問から出発し、データを収集・分析したり、現地でヒアリングしたりすると、思いがけない発見にたどりつく面白さがあります。そのプロセスには、多くの驚きや達成感、出会いもあります。好奇心をもって「なぜだろう?」と物事を観察し、自由な視点で「なるほど!」と面白がれるなら、ぜひ私たちと一緒に探究していきましょう。

社会学部 社会学科
長﨑 励朗 准教授

何か行動したり選択したりする時は、正しいか正しくないかではなく、面白いかどうかで考えてみましょう。私は、今の時代は正しさに判断の重点が置かれすぎているように感じています。正しいかどうかで考えてしまうと、間違うことが怖くなって、失敗ができなくなってしまいます。
社会学でも、正しいかどうかを判断基準に置きません。正しさは時代によって変わるからです。今は間違っていると思えることも、なぜ当時はそれが正しいと考えられたのかを明らかにするのが、社会学であり歴史学なのです。

社会学部 社会学科
木島 由晶 准教授

音楽社会学や情報社会論という科目を担当しています。音楽社会学では、ロックフェスティバル、アイドルとファン、一人カラオケといった、音楽現象を通した社会の行方を、また情報社会論では、スマートフォン、ツイッター、ソーシャルゲームなどの先端技術と私たちのメディア利用との関係を考えます。特に注目するのは、そうしたメディア文化に接する私たちの「遊び」の部分です。一見すると、マジメに学んではいけないような趣味や娯楽も、立派な学問の対象になる。桃山学院大学の社会学部で、「遊び」をマジメに学んでいきましょう。

社会学科の学びを
動画で体験!

  • 【テーマ】 教養としてのゲーム
    :日本文化の変容

    木島 由晶 准教授

  • 【テーマ】 社会学から見る
    「少子化」と「恋愛・結婚」

    村上 あかね 教授

  • 【テーマ】 スポーツ社会学入門

    大野 哲也 教授