-皆で命を守りましょう-
このたび新型コロナウイルス感染症の拡大により、尊い命を落とされた方、また現在もこの病に罹患され、苦しい治療生活を強いられている方々におかれましては、心からお見舞い申し上げます。
学生の皆さんへ
毎日、新型コロナウイルスのニュースが流れています。
これらのニュースを積極的に見るようにしてください。
今、世界で多くの方が亡くなっています。
日本も決して楽観できる状況ではありません。
そして、今日、この国ではじめて「緊急事態宣言」が出されました。
これは「命」の問題です。
桃山学院の「キリスト教精神」は「自由と愛の精神」です。
自由には他者への愛と責任がともないます。
「自由」とは一人ひとりの人格と主体性を尊重すること、「愛」とは互いに仕えあいながら他者と共に生きることです。
この「自由と愛の精神」は、単にキリスト教の立場だけではなく、すべての人間が一致しうる普遍的な理念であり、人類共通の目標です。
いまこそ、わたしたち一人ひとりが、「自由と愛の精神」をもって行動することが大切です。
自分の命、そして他者の命を守ること。
自分だけでなく、家族・友人の命、そして、多くの人々の命を守りましょう。
そのために、まずは「3つの密(密閉空間、密集場所、密接場面)」を避けてください。
さらに大事なことがあります。
それは、不要不急の外出を控えることです。
新型コロナウイルスの怖いところは、無症状や軽症の人が出歩き、2次感染、3次感染と広がっていくことです。
まず皆さん自身が「感染しない」、そして「感染させない」。
皆さんの我慢と工夫が、多くの人の命を守ることになります。
決して大げさな話ではありません。目の前の現実の話です。
大学生としての自覚と責任を持って行動してほしいと思います。
大学では、新型コロナウイルスの影響のため、これまでと異なる授業形態となっています。
特に新入生の皆さんには戸惑いも多いと思いますが、こんな時だからこそ前向きに学ぶ姿勢を持ちましょう。
一日も早く、世界が、日本が日常を取り戻し、皆さんと会える日を心から楽しみにしています。
皆で頑張りましょう!
2020年4月7日
桃山学院大学長
牧野 丹奈子