国際教養学部 英語・国際文化学科

3つの方針

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英語・国際文化学科
どんな学生を受け入れ、どんな教育を行い、
どんな人材を送り出すかという方針を示します。
国際教養学部の教育目標および人材養成の目的は、「実践的英語力の涵養につとめ、世界諸地域の文化と日本文化およびメディア文化について研究、教授し、幅広い教養をもって国際社会に活躍し得る人材」を育成することです。 国際教養学部は、この目標を達成し、この目的を実現するために、3つの方針を定めています。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
国際教養学部は、キリスト教精神に基づき「世界の市民」として通時的かつ共時的な視点から人間文化や社会活動を捉え直し、現代の問題に向き合えるような能力と教養を備えた人物を育てることを目標としています。そのためには、卒業に必要な124単位を修得するなかで、以下のような目標を達成した者に学士(国際教養学)の学位を授与します。
  1. 英語やその他の言語に関する知識を持ち、様々な国・地域について文化、歴史、社会等から多面的に理解できる。(知識・理解)
  2. 氾濫する情報に惑わされることなく、主体的に物事を考えることができる。(思考・判断)
  3. 日本を含む世界の文化、社会、現代情勢などに関心を持ち、異文化を受け入れることができる。(関心・意欲、態度)
  4. 英語やその他の言語について一定の運用能力を身に付けている。(技能・表現)
  5. 現代的諸問題について自らの意見を形成し、発信できる。(技能・表現)
上記の目標に加えて、各コースごとに次のような人材の育成を目標としている。
1. 英語プロフェッショナルコース
「国際共通語としての英語」の実践的運用能力と、英語という言語に関する専門的知識を身に付け、ことばの仕組みの探究、ひいては人間の本質の理解を通じて、社会に貢献できる。
2. 日本・東アジアコミュニケーションコース
グローバル化が進む日本・東アジアで、各々が文化的・経済的な交流を進めていくために、東アジア諸地域との双方向の学びを通じて、「言葉と文化」のコミュニケーション力を身に付けている。具体的には以下の目標を達成する。
  1. 日本および中国・韓国文化圏に対する理解を通じて、既成概念にとらわれない幅広い視野を身につけ、共生社会の実現に貢献する力を身に付けている。
  2. 日本語・日本語教育に関する深い学びを通じて、その知識を活かして共生社会の実現に貢献する力を身に付けている。
  3. 中国語または韓国語を習得することにより、それぞれの言語を活かして仕事をすることができる。
3. グローバル共生コース
留学やオンライン授業も含めて、さまざまな海外プログラムを通して国際体験を積むことによって、世界の人々とコミュニケーションを図り、異文化理解力を身に付け、現代社会の諸問題を理解できる。
具体的には以下の目標を達成する。
  1. 英語だけでなく、スペイン語・フランス語・イタリア語・ドイツ語などヨーロッパの言語と文化を学び、また非西欧社会の多様な文化にたいする理解も組み合わせて世界各地の文化を複眼的な視点から考察できる。
  2. グローバルなコミュニケーションを生むメディアについて批判的かつ創造的に学び、メディアで表現する力を身に付けている。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)
教育の基本方針
国際教養学部は、教育目標を達成するために、「①実践的な外国語運用能力の涵養」、「②多文化共生をめざす国際理解の促進」、「③発信型の異文化コミュニケーション能力の育成」、「④現代の諸問題への対応」という4つの教育の柱を掲げています。
①実践的な外国語運用能力の涵養
海外や国内の様々な仕事の場で、英語やその他の言語(初修外国語)を使って情報を収集・分析し、議論し、交渉できる能力を養う。
②多文化共生をめざす国際理解の促進
明治以来の近代日本がモデルとしてきた西洋の規範的教養の受容だけでなく、世界中の多様な文化の理解を前提とした、新たな教養教育を目指す。そのために、欧米に偏重することなく、アジアに関する地域研究も積極的に教授するとともに、英語だけでなく多様な外国語の授業(初修外国語)を充実させる。
③発信型の異文化コミュニケーション能力
様々な文化的背景をもった人に対して、幅広い教養に基づいて、相互に交流することのできるコミュニケーション能力を伸ばす。
④現代の諸問題への対応
グローバル化した現在の世界においては、環境問題や国際平和などのように、あらゆる人間の営為が人類的・地球的規模の問題と直結している。単なる机上の知識ではなく、国際的な教養を現代的問題の解決のために生かし、何をすべきかを論理的かつ実践的に考える力を養う。
上記の4つの柱は、それぞれ相互に結びついて初めて意味を持つものであり、国際社会で幅広く活躍できる「世界の市民」を育成するためには不可欠なものです。とくに国際教養学部は、平和の実現を目標に、言葉と文化の学びを通じて修得したコミュニケーション力により、国内外の課題を解決し、社会に貢献できる人材の育成を目指します。

国際教養学部のコミュニケーション力は以下の3つを指します。
  • 国家・地域・グループ間に対話と交流を生み出す力
  • 異なる価値観や文化をもつ他者を受容し、共生を促進するために必要な課題解決力
  • 潜在的な課題を可視化し、問題意識を互いに共有できる力
カリキュラム編成の方針
教育の基本方針に従い、以下のようなカリキュラムを編成しています。
  • 1年次を対象とした導入科目を国際教養学部の基礎教育と位置づけます。その中心は、国際教養学部に入学した学生すべてにとって必要となるレポート作成とプレゼンテーションのためのアカデミック・スキルを習得させる「大学入門セミナーⅠ」と「大学入門セミナーⅡ」です。また、グローバル人材に求められる言語の運用能力を身に付けるために、1年次では「初修外国語」(ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・中国語・韓国語から1つ)4単位を基幹言語科目(必修科目)としています。
  • 1年次から世界に目を向けた出口(卒業後の進路)とキャリアにつながる教育プログラムを用意しています。
  • 外国語教育においては「国際共通語としての英語」に加え、6つの初修外国語の教育を充実し、とくに近隣の韓国語と中国語の教育に力を入れています。
  • 英語プロフェッショナルコース、日本・東アジアコミュニケーションコース、グローバル共生コースという3つのコースが設定されています。2年次以降は、それぞれの関心と適性や将来への志望に応じてコースを選び、各自の「学び」を深めていきます。各コースにおける学習・研究の基礎を身に付けるため、演習形式の「コース基礎演習Ⅰ」と「コース基礎演習Ⅱ」が用意されています。さらにコースごとに定められた選択必修科目を履修して、コースごとに求められる学力と能力を習得することになります。
  • 現代への諸問題に対応できるような力を身に付けるため、アクティブラーニングを使った課題解決型の少人数授業を用意しています。
  • 3年次・4年次では「演習」を開講しています。4年間の学部教育の集大成として研究テーマに取り組み、調査とディスカッションを通して自分の考えをまとめ、発信できるようにします。
  • 外国語運用能力やコミュニケーション能力を向上させるため、留学を始めとしてさまざまな海外研修を重視しています。海外における体験が、キャンパス内における学習と有機的かつ効果的に結合するように、履修指導に取り組んでいます。たとえば、学部独自の留学プログラムである「英語セメスター留学」は、コースを問わずすべての学部生が応募でき、2年次春学期から4年次秋学期のうち1学期間、海外の提携校に留学できます。
  • 留学・海外体験プログラムはもちろんのこと、オンラインによる海外の大学や諸機関との交流型授業を設けています。どのような状況下においても、リアルタイムに海外の人たちと、グローバル化した社会の多様な問題についてディスカッションできるようにします。
アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)
国際教養学部英語・国際文化学科の教育目標は、グローバル化が進展する21世紀の世界において、幅広い教養をもち、氾濫する情報に流されることなく主体性をもって行動する「世界の市民」を養成することです。 この教育目標と各コースの教育内容をよく理解した上で、国際教養学部で学ぼうとする明確な意欲を持っていることが、入学者受入れの基本的な条件となります。具体的には次のような人が入学することを求めています。

各コースごとに次のような人が入学することを求めています。
  • 英語プロフェッショナルコース:高い英語力と異文化コミュニケーション能力を身につけて、国内だけでなく世界で活躍することを希望する人
  • 日本・東アジアコミュニケーションコース:日本・東アジアの言語と文化の学びを通じて、この地域に対話と交流を生み出す力を身につけ、国内だけでなく世界で活躍することを希望する人
  • グローバル共生コース:世界の多様な言語と文化、またメディアに対する強い関心をもち、異文化理解力を身につけて国内だけでなく世界で活躍することを希望する人
そのために必要な基礎学力と学習態度・習慣を高等学校までの段階でしっかりと身につけていることも必要となります。