3月15日（金）、本学チャペル（聖救主礼拝堂）において、「2018年度 桃山学院大学社会調査士取得者表彰式」を開催しました。資格を取得されたのは社会学部社会学科4年次の岩橋里奈さんで、論文タイトルは「友だち親子——どのような要因が親子を友だちにさせるのか」です。本論文は、大学生を対象とした質問紙調査の統計的分析によって、いわゆる「友だち親子」と呼ばれる親密な親子関係が形成される要因を明らかにし、今後の親子関係のあり方や課題について考察しています。

桃山学院大学社会調査士は全国でも珍しい本学独自の調査資格です。本学では、社会調査協会が認定する社会調査士制度が整うより以前から社会調査教育に力を入れ、独自の社会調査士資格を認定してきました。社会調査士は社会調査の専門知識や社会調査スキルを習得したことを証明する資格ですが、桃山学院大学社会調査士は、これに加えて、論文の問題意識や仮説、論理的構成、分析の確かさといった社会調査の実務家に要求される能力を認定する制度です。そのため、資格の取得も一般の社会調査士の認定より難しいもので、本学社会学部の特色でもあります。対象論文は「社会調査実習報告書」にまとめられ、本学図書館で閲覧することができます。