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2022.11.30
メディア掲載
【メディア掲載】濵村純平准教授(経営学部経営学科)の論文が日本会計研究学会機関誌『会計プログレス』に掲載されました
濵村純平准教授(経営学部経営学科)の論文が、日本会計研究学会機関誌『会計プログレス』(第 23巻、1-14頁、2022年9月.)に掲載されました。

当該の論文は、福嶋誠宣 代表取締役社長(京阪アセットマネジメント株式会社)、加藤大智さん(神戸大学大学院)との共著によるもので、「需要変動の予測可能性がコスト構造に与える影響」をテーマに執筆されています。

<要旨>
管理会計や原価計算の教科書では、高い営業レバレッジ(すなわち、固定費が多いコスト構造)を採用すると、利益変動が大きくなるという意味で企業リスクが高まると教示される。こうした教示と整合的に、需要の不確実性が高い状況では、相対的に固定費が少なく変動費が多いコスト構造が選好されるという考え方が従来から存在する。しかし、近年の実証研究は、需要の不確実性が高いほど相対的に固定費が多く変動費が少ないコスト構造が選択されると主張している。このように、需要の不確実性がコスト構造に与える影響については、相反する2つの考え方が存在する。そこで本論文では、経営者によって予測される需要変動に着目し、コスト構造との関連性を経験的に検証した。その結果、経営者によって予測される需要の変動性が高いほど変動的なコスト構造が採用され、需要変動の予測可能性が低いほど硬直的なコスト構造が採用されることが明らかになった。



【参考URL】
▼J-STAGE(科学技術情報発信・流通総合システム)
「論壇:エビデンス・ベーストな管理会計研究と理論による予測 濵村 純平」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaa/2022/23/2022_1/_article/-char/ja

▼日本会計研究学会Webサイト
http://www.jaa-net.jp/index.html