本学学生の和田昂輝さんと林百恵さん(ともに経営学部4年次)が執筆した論文が査読付き雑誌『Economics Bulletin』に掲載されました。
<タイトル>
“Customer-friendly sales division, transfer pricing, and the direct channel in the divisionalized firm”
<論文の要約>
本稿では、本社と顧客志向の販売部門から構成される事業部制企業における振替価格の有用性を評価する。特に、最近の経営実務に基づき、消費者に製品を直接提供するための直販チャネルの存在を仮定して分析する。分析の結果、事業部制企業が常に直販チャネルを開設する一方で、移転価格がない場合、顧客志向の販売部門は利益を改善しないことがわかった。具体的には、振替価格の調整によって、販売部門が顧客に重点を置く程度に関わらず、全体の利益には影響しないという結果を得た。つまり、本社は直販チャネルを通じて、移転価格を用いて供給量を調整している。この結果は、最近の状況において事業部制企業を管理する上で、内部振替価格の重要性を示唆している。
【参考URL】
▼査読付き雑誌『Economics Bulletin』Webサイト
http://www.accessecon.com/Pubs/EB/2024/Volume44/EB-24-V44-I3-P70.pdf