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お知らせ
2017.9.13
お知らせ・イベント
2017年度秋学期入学式を挙行しました
9月13日(水)午前10時より、本学チャペルにおいて、2017年度秋学期入学式が執り行われました。
今年度は、大学院生5名が入学されます。
新入生の皆さま、ご入学おめでとうございます。

牧野丹奈子 学長より式辞

宮嶋 眞 チャプレンのお祈り

磯 晴久 学院長より祝辞


2017年度9月 入学式式辞

皆さん、ご入学おめでとうございます。
ご家族の方々、またこれまで皆さんがお世話になった方々も、この日をきっと喜んでおられると思います。お祝いを申し上げます。

大学とは、一人ひとりが文化的で豊かな人生を送れるように、学習したり研究したりする場です。しかし、それだけではありません。学習や研究を通して、地域や世界の発展に貢献することも大学の重要な社会的役割です。
ですから大学院に入られる皆さんには、地域や世界の発展のために役立つような研究が期待されています。

このような研究を期待されている皆さんに、今日、二つのことをお話ししましょう。
ひとつは、計画の重要性です。研究とは、自分で研究テーマを設定するところから始まり、仮説—つまり答えの見通しと研究方法を自分で構築しながら進めていきます。これは非常に能動的な行為です。待ちの姿勢では何もできません。ですから、しっかりと自分で計画を立てて、前へ進んでいくことが重要となります。

しかし、計画通りに進まないからといって、すぐに途方に暮れ立ち止まっていては最後まで行きつけないでしょう。
そこで、もうひとつ申し上げたいのは「やってみる」ことの重要性です。計画通りに行かず行き詰った時、人は計画に頼らなくても動けるということを思い出してください。

たとえば、カヌーで川を下るとき、お客様と話すとき、ものを作っているとき、その瞬間、人は計画を思い浮かべながら動いているでしょうか?いいえ、ちがいます。その瞬間瞬間は、川の流れ、お客様の表情、ものの状態といったような対象と自分との関係を必死に意識しながら動き、そして動くことによって、次に自分が行うべき行為が見えてきて、また動けるというわけです。このような行為の考え方を経営学者のサッチマンは状況的行為ということばで説明しました。計画通りに行かず行き詰った時、やってみることで、突破口がひらけるということです。

皆さんが本学で、先生の指導を受けながら、しっかりした計画とやってみるの精神で立派な研究成果をあげられることを願い、お祝いの言葉に代えさせていただきます。

2017年9月13日
桃山学院大学学長
牧野 丹奈子