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2017.9.25お知らせ・イベントキャンパスリポート

2017年度9月卒業証書・学位記授与式を挙行しました

9月23日(土)午前10時より、本学チャペルにて、卒業記念礼拝および9月卒業証書・学位記授与式を執り行いました。
出田善蔵理事長と牧野丹奈子学長より、門出を祝う言葉が卒業生におくられました。

出田 善蔵 理事長

牧野 丹奈子 学長


2017年度9月 卒業証書・学位記授与式式辞

皆さん、ご卒業おめでとうございます。ご家族、ご親戚、保護者の皆様おめでとうございます。桃山学院大学の教職員を代表いたしまして、心よりお祝いを申し上げます。
さて、皆さんの多くはこれから社会に出て働くわけですが、今、社会が大きく変わってきています。どのように変わってきているか。また、新しい社会ではどのような力が必要になるのか。今日はこの話をお祝いの言葉に代えさせていただきたいと思います。

最近は、AIの二文字を新聞や雑誌などで見ない日はありません。近年のAIの進歩には目覚ましいものがあり、2045年にはAIが人間の能力を超えるとまで言われています。AIだけではありません。さまざまな技術革新が超スピードで進んでいます。

このような技術革新は、社会にも大きな影響を与えます。例えば、パソコンやスマホなどの通信機器だけでなく、すべてのものがインターネットにつながることをIoTと言いますが、このIoTや3Dプリンターによって、これまでは作るのに高度な技が必要だったモノも誰もが効率的に簡単に作れるようになります。当然、製造業の在り方が変わってくるでしょう。また、遊んでいる資産を貸し借りする仲介サービスが注目されています。シェアリングエコノミーと呼ばれるもので、代表的なものとしては、遊んでいる車の座席を活用したUber、遊んでいる部屋を活用したAirbnbなどが有名です。皆さんのなかにもAirbnbを利用したことがある人は多いと思います。このようなシェアリングエコノミーは、モノを保有するということの意味を問うことになり、資本主義経済の考え方を揺るがすともいわれています。このように、これから皆さんが体験する社会はかつてなかったほど大きく変わります。

では、このような新しい社会で働くとき、どんなスキルが必要になるでしょうか?この20年で約半数の仕事がAIにとって代わられると言われていますが、AIにはできない仕事とは何でしょうか?そこではどのようなスキルが求められるのでしょうか。そこで、今日は新しい社会で重要となる2つのスキルを説明したいと思います。

第一の力はクリエイティブスキルです。何もないところから新しいものを創り出す力のことです。確かにAIも何かを生み出すことができるのですが、現在のAIのほとんどは過去の大量のデータに基づいて、学習し、そこから新しいものを創り出しています。それしかできません。ところが人は違います。人は過去のデータに頼らなくても、自分の意志をよりどころとして新しいものを生み出すことができます。ゼロの状態から1を生み出すことが出来るのです。

第二の力は高度なコミュニケーション力です。それは、人と共感をつくるコミュニケーション力です。たとえば何かを社会で実現するためには、人の賛同を得たり、説得したりしなければなりません。またそのための根回しやネットワークづくりが必要になるかもしれません。これらはAIには無理です。

ですから今後の社会で働くとき、これらのクリエイティブスキルと高度なコミュニケーション力が重要な鍵となります。ではどうやってこれらの力を身につければよいか。最後にこのことについて少しお話ししたいと思います。実はこれらのスキルは何万冊の本を読んでも身につけることはできません。理屈が分かっても、できるレベルにまで到達できないでしょう。クリエイティブスキルも高度なコミュニケーション力も身につけたかったら、現実の問題-特に答えがない問題に取り組むしかないのです。答えがない問題に必死で取り組む、その過程において、自分なりのクリエイティブスキルや高度なコミュニケーション力を身につけていくことができるのです。そしてその結果、さらに高度な問題に取り組める人となれるでしょう。

今後、大きく変わっていく社会で、皆さんが自分のスキルを伸ばし、地域を世界を支える人になることを心から願い、また皆さんならきっとそのような人になれると信じて、お祝いの言葉に代えさせていただきます。

2017年9月23日
桃山学院大学学長
牧野 丹奈子

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