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2021.9.14お知らせ・イベントキャンパスリポート

2021年度秋学期入学生の皆さまへ

新入生の皆さま、ご入学おめでとうございます。
今年度は、大学院生5名が入学されます。
2021年度秋学期から入学される皆さまに、磯晴久学院長と牧野丹奈子学長からのメッセージをお届けいたします。

■2021年度9月 入学式式辞

皆様の可能性の種が、さらに豊かに実りますように。

学院長 磯 晴久(日本聖公会大阪教区主教)

大学院入学おめでとうございます。関係の皆様、おめでとうございます。
学院長の磯と申します。心から歓迎申し上げます。

桃山学院は、1884年(明治17年)に大阪川口「外国人居留地」、現在の大阪市西区川口に建てられた小さな学校がその始まりです。今年で137年を迎えます。この小さな学校は、CMS(Church Missionary Society)というキリスト教の宣教団体によって設立されました、宣教師のワレン(Charles Frederick Warren)さん(親しみを込めて「さん」と言います。)をはじめとする先人たちによって誕生しました。男子生徒11名という本当に小さな学校でした。この小さな学校が少しずつ発展して、中学校・高等学校、大学・大学院、そして教育大学が加わり、現在9,200人の学院となっています。桃山学院大学となったのは1959年(昭和34年)のことで、今年で62年目を迎えます。皆様はそうした歴史ある学院の一員となられました。
では、桃山学院はどのような学校でしょうか。
それは、桃山学院の建学の精神の中に表現されています。建学の精神は、「自由と愛のキリスト教精神による人格の陶冶(とうや)」と「世界市民の育成」です。この中の「陶冶」という言葉の中に、どのような学校であるかが隠されています。
「陶冶」というのは、「人間には天賦の才、天から、キリスト教で言いますと、神様から様々な才能や能力が与えられている。そうした人間を、丁寧に陶器を造り上げていくように、育み、その人は、個性的で魅力的な器となる」ということです。桃山学院はそのような教育活動を行う学校です。

皆様はこれまでも、ご自分の可能性を発見し、研鑽を積んでこられましたが、皆様は「可能性のかたまり」です。想像して頂きたいのです。皆様一人一人が植木鉢を抱えています。そこには皆様の「可能性の種」が植えられています。一つではありません。たくさんの可能性の種が植えられています。しかし、豊かな「いのち」を内包する種ですが、水、栄養豊かな土壌、太陽の光等がないと発芽できません。桃山学院には、水、土壌、光である優れた教員、職員と仲間たちがおり、そして発芽し豊かに成長するためのいろいろな仕掛けが、学内のあちらこちらにちりばめられています。大学院生活を通して、さらなる可能性を発見し、可能性を伸ばし、どうぞ個性的で魅力的な人間になっていってください。

桃山学院のバックボーンには、聖公会(アングリカン・チャーチ、エピスコパル・チャーチ)というキリスト教会があります。聖公会は「ブリッジチャーチ」(橋渡しの教会)という役割を、世界の中で大切にしてきました。皆様も新型コロナウイルス禍の下、困難の中を歩んでこられたでしょう。特に、人と人との交流が制限され、つながりが遮断されています。テロや紛争で、国と国、民族と民族の間も大変ぎくしゃくとしています。そうした世界・社会にあって、「橋を架ける」「橋を渡す」役割は大変期待されるところです。皆様の学問研究・諸活動に、私は大変期待しています。皆様の健康が守られますように祈念しつつ、私からのメッセージとします。

■2021年度9月 入学式祝辞

学長 牧野 丹奈子

皆さん、ご入学おめでとうございます。
ご家族の方々、また、これまで皆さんがお世話になった方々も、この日をきっと喜んでおられると思います。桃山学院大学の教職員を代表し、心よりお祝いを申し上げます。 
このたびは、新型コロナウイルス感染症の影響により、このような形で皆さんをお迎えすることになりました。1日でも早く平穏な日々が戻ることを祈っております。

大学とは、みなさんが文化的で豊かな人生を送れるように、学習し研究する場です。でもそれだけではありません。それらの学習や研究を通して、地域や世界の発展に貢献することも大学の重要な社会的役割です。桃山学院大学のビジョンは「地域で、世界で、人を支える」です。ですから、大学院に入られる皆さんには、地域や世界の発展に貢献する研究が期待されているということです。そのように期待されている皆さんに申し上げたいことがあります。それは「今、社会はかつてなかったほどの変化を見せている」ということです。

新型コロナウイルス感染症は、私たちに多くの不幸をもたらしましたが、同時に、生活や働き方の見直しを私たちに求めてきました。たとえば、この間、多くの人がリモートワークを経験しました。私もその一人です。確かにパソコン越しでは感情の機微を読み取れなかったり、初めて会う人とは信頼関係を築きにくかったりと、難しいこともありましたが、続けていくうちに意外と多くの仕事がリモートワークでこなせることがわかりました。また、都心のオフィスを引き払い、地方へ移転するオフィスも現れてきました。そしてこのように仕事の方法が変わっていったとき、誰もが考えることがありました。それは「そもそも仕事って何だろう?」といったような仕事の意味についてです。「満員電車に乗って会社に行き、会議や資料作成をこなして、また満員電車に乗って帰宅する。このこと自体が仕事ではないはず。価値を生み出してこそ、仕事なのではないか。」このように、私たちは、新型コロナウイルス感染症によって、仕事の意味を改めて問い直すことになりました。このような価値観の見直しや転換が、個人や社会のさまざまな場面で起きつつあるといえるでしょう。

社会に変化をもたらす要因は、新型コロナウイルス感染症だけではありません。ご存じのように、高度な技術革新は留まることを知りません。生活や仕事、個人の生き方にも大きな影響を与えています。また高齢化が進み、今や100年人生時代だと言われています。そのため、能動的で多様な生き方が求められる社会といえるでしょう。このように、地域も世界もかつてなかったほどの変化を見せつつあるのです。
大学院に入られる皆さんには,地域や世界の発展に貢献する研究が期待されていると、先ほど申しましたが、それは画一的で想定されるような地域や世界ではありません。どうなるかわからないような未知の地域や世界です。ぜひとも皆さんの研究が、新しい地域や世界を切り開いていくようなものであることを願います。頑張ってください。

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