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2022.3.3
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長崎大学と共同で春期集中プログラム「地域と共生社会」を実施しました
本学国際センターと長崎大学経済学部は、2021年6月に学術交流協定を締結しています。この度、同協定に基づく共修授業として、両大学をzoomでつなぐ春期集中プログラム「地域と共生社会」を2月10日(木)から2月21日(月)の10日間にわたり実施しました。桃山学院大学から15名、長崎大学経済学部から6名、合計21名の学生が参加し、地域における多文化共生社会について学びを深めました。

プログラム前半は、大学ごとに「地域を歩いて多文化を探そう」をテーマとしたフィールドワークを行いました。
桃山学院大学チームは、コリアタウンがある大阪市生野区、ベトナムにルーツを持つ方が多く住む八尾市、イスラム教徒の方が集まる大阪市内の大阪マスジド、インバウンド観光に積極的な大阪市内の地区を訪問しました。
長崎大学チームは、長崎市内の中華街や中国由来のお寺、オランダやポルトガルなど中国以外の海外とのゆかりのある場所を訪問しました。
学生たちは、フィールドワークの結果を全体で共有し、日ごろ見過ごしている身近な地域における文化の多様性を再確認するとともに、異文化への理解や対応における大阪と長崎のそれぞれの地域の特色にもふれることができました。

プログラム後半は、「多文化共生の理想的なあり方を目指して」をテーマに、両大学混合チームで課題解決にむけた調査を行いました。移民や難民に関する現状について国別比較を行うチーム、日本と外国にルーツがある人へのインタビューやアンケート調査を実施し、多文化共生社会実現への課題を調査するチーム、異文化交流の重要性を明らかにするために、これまでの自治体や学校等の国際交流イベントの在り方について検討するチームなど、それぞれが興味のあるトピックを取り上げました。

今回のプログラムを通して、学生は、地域社会の文化的多様性を再確認し、より理想的な多文化共生社会の構築に向け、国、自治体、学校、個人など様々な目線での取り組みが必要であることに気づくことができました。特に、地域において外国人住民との間でお互いを知らないゆえに生じる「異文化間の心の壁」を無くしていくことの必要性に、多くの学生が共感しました。

大阪と長崎という離れた場所で、異なる文化的背景を持つ地域の大学生同士が協力し、一つのテーマに取り組むことでお互いに刺激を受けながら、多様な価値観や地域による特色を共有することができました。

【参考URL】
▼本学Webサイト
「⻑崎⼤学経済学部と本学国際センターの学術交流協定書を締結しました」
https://www.andrew.ac.jp/newstopics3/2021/hl026a000000qmxp.html