創業1936年の株式会社ヨータイでは、耐火物・ニューセラミックスの製造販売およびエンジニアリング事業を行っています。定型耐火物では国内生産量第1位のリーディングカンパニーであり、販売先は、鉄鋼、環境装置、セメント、非鉄金属、硝子、電子部品など、多岐の業界であり、高温処理が必要な工場では必ず使用されています。なお、健康経営を会社経営の最重要事項の一つとして推進し、「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」に認定された企業でもあります。
貝塚工場は、製造部と総務部、および新材料研究所の拠点であり、今回の見学ではセラミックスの生産工程を見学させていただきました。熟練技術者によりブロック状やプレート状に大型自動プレスやフリクションプレスで成型される定型耐火物の生産工程について説明いただきました。「健康管理」をテーマに研究しているチームには、同社での実際の健康経営推進に関する取り組みをご紹介いただきました。これからも産業の発展にかかせない耐火物を製造されている工場を見学させていただき、貴重なマネジメント事例の学びになりました。
≪参加ゼミ学生の感想≫
◆耐火物の生産を行っている工場を見学させていただいた。事前にホームページなどで同社のことを調べ、「耐火物の寿命が思っているより短い点と、燃えない物をどうやって処理するのか」という疑問を抱いていたが、社員さんからの説明により「耐火物をリサイクルすることで、問題を解決している」ことを理解した。また、大量生産される製品は機械を用いて半自動で生産されていたが、ニッチな需要のある製品に関しては未だ、職人の手作業で時間をかけ作られていることも知ることができた。(経営学部4年次 後野 舜人さん)
◆工場見学前に「耐火物とはなにか」という説明をしてくださったので、見学内容そのものが理解しやすかった。想像では、工場内では高温の火が使われていることや「暗い」というイメージがあったが、実際には目に見える範囲において火は出ておらず、また工場内も明るい印象であった。基本的に製品は機械で製造しているが、細かい作業が必要な耐火物は、一つひとつ職人さんが作っているものもあった。私がゼミで研究している「健康経営」についての質問もすることができ、大変勉強になりました。(経営学部4年次 土居 壮輔さん)
◆工場見学の後、ヨータイさんで実際に行われている健康経営について詳しくご解説いただきました。健康経営を研究している私としてはとても充実した時間となりました。(経営学部4年次 原野 藍さん)
◆特定保険指導の受診率向上など、健康経営に取り組む企業の姿勢を直接知ることができました。(経営学部4年次 新宅 涼斗さん)
◆見学を通じて、身近な耐火物のことやその種類が豊富にあることを知りました。また、職人さんの技術や作業の様子も見学でき良い経験になりました。(経済学部4年次 吉岡 万里菜さん)