NEWS

お知らせ
2025.10.24
トピックス
【ビジネスデザイン学部】伊澤ゼミ生が「南大阪教会100周年プロジェクト」に参画

■歴史的建築の保存と地域共創に挑む

ビジネスデザイン学部の伊澤映子ゼミでは、学外での社会貢献活動として大阪市阿倍野区阪南町にある日本基督教団南大阪教会の創立100周年プロジェクトを支援しています。
この教会は、昭和を代表する建築家・村野藤吾が手がけた初期の作品として知られ、建築ファンからも高い注目を集めています。老朽化に伴い耐震補強が求められるなか、教会ではクラウドファンディングによる改修資金の調達と、地域に開かれた施設としての再活用を進めています。伊澤ゼミでは、その企画立案から広報、返礼品の検討などをサポートしています。
 

■ハイパーセミナーでの発表・討議支援

10月13日(月・祝)には、教会礼拝堂を会場に「ハイパーセミナー」が開催されました。主催は南大阪教会と大阪市市民活動総合ポータルサイト(シミポタ)。阿倍野区まちづくりセンター、近畿大学、京都工芸繊維大学などが協力し、地域・学術・信仰が交差する特別な一日となりました。
伊澤ゼミからは教員と学生4名が登壇し、クラウドファンディングの構想や返礼品のアイデアを発表。さらに、約50名の参加者を前にグループディスカッションのファシリテーションを担当し、「地域に開かれた教会のあり方」や「建築の保存と活用」について多角的な意見交換を促しました。
 

■建築と地域の未来をつなぐ学び

セミナーには、村野建築研究の第一人者である笠原一人准教授(京都工芸繊維大学)、改修建築の専門家でありイケフェス大阪事務局長の高岡伸一教授(近畿大学)が登壇。教会建築の価値や耐震診断の結果、今後の改修方針について詳しい講演が行われました。
伊澤ゼミ生たちは、専門家や地域住民との協働を通じて、クラウドファンディングの実践的なスキル、社会課題解決におけるファシリテーションを学びました。 
 

■今後の展開

今後、伊澤ゼミでは教会と協働してクラウドファンディングの正式な立ち上げ支援や、支援者発掘・広報活動を行う予定です。
村野藤吾の建築を次世代に継承し、阿倍野のまちづくりと信仰・文化のつながりを再生するこのプロジェクトは、学生にとっても貴重な学びの機会となっています。


<ハイパーセミナーの様子>