農家の廃棄作物を活用したジェラートの製造・販売を展開する株式会社フォレストバンク(大阪府堺市)と本学起業部がコラボした、ジェラート企画が2025年11月よりスタートしました。本企画には、辻調理師専門学校の学生4名も参加し、起業部として初の専門学校との協働プロジェクトです。
本プロジェクトでは、以下の目標を掲げて今後の活動を進めていきます。
1.商品アイデアを形にして実際に販売する
2.ビジネスプランコンテストへの出場を目指す
■オリエンテーションとアイデア出し
初回は株式会社フォレストバンクの代表取締役社長 小林亮氏より事業内容の紹介があり、これまでの取り組みや具体的なアップサイクル商品、サステナビリティへの姿勢について学びました。その後は個人ワークを経て、4チームに分かれチーム別のワークを実施。このワークでは「自分が食べたいジェラートではなく、“売れる”視点で考えること」という条件が加えられました。学生たちは自由に発想しながらも、消費者のニーズや市場性を意識してアイデアをまとめ、商売を体験的に学ぶ貴重な機会となりました。
■専門性を活かした協働
本プロジェクトでは、辻調理師専門学校の学生による栄養や衛生、食品製造に関する専門知識と、本学起業部に所属するビジネスデザイン学部の学生による企画・販売戦略の知識を掛け合わせながら、商品開発を進めています。辻調理師専門学校の学生たちは、素材の特性や味の組み合わせ、見た目の美しさなど、「つくる側」の視点から提案を行い、本学ビジネスデザイン学部の学生は、ターゲット設定や販売チャネルの検討、価格設計など「売る側」の視点からアイデアを出し合っていきます。
■今後の展開
今後は株式会社フォレストバンクによる試作・改良を重ね、販売に向けた準備を進めていく予定です。「つくる側」と「売る側」の両面から学ぶ本プロジェクトは、学生たちにとって実践的な学びの場となっています。
■起業部について
起業を目指す学生による課外活動で、現在120名の学生が登録しています。
企業と協力して新商品や新事業を開発する「コラボ企画」やビジネスコンテストに参加する企画づくり、実際の起業に挑戦するなどの活動に取り組んでいます。

株式会社フォレストバンク 小林社長による講義

チーム別ワークの様子