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2023.7.6
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3年次保護者対象「就職説明懇談会」を開催しました
これから就職活動(就活)が本格化する3年次の保証人(保護者)を対象にした「就職説明懇談会」を6月24日(土)、和泉キャンパス・ヨハネホールで開催しました。

早期化、長期化が進み、保証人世代が経験した約30年前とは様変わりしている就活の状況を解説し、学生を物心両面でサポートする必要性を訴えました。また第一志望の企業から内々定を得た4年次の学生と母親から体験談を聞き、キャリアセンターの積極的な活用を呼びかけました。
 

◇物心両面のサポートを

初めに自身も3人の子どもの就活を見守った松尾順介キャリアセンター長(経営学部教授)が「自己肯定感を持てない学生が就職で苦労することが多い。『あなたは唯一のかけがえのない存在である』と家族が信じて伝えることが大切です」などと、親の心構えを話しました。
 続いてキャリアセンターの井峯武課長が2023年3月卒業生の就職状況、現在の就職環境とキャリアセンターのサポート体制などについて説明しました。桃大生の就職決定率は99.0%で全国平均(97.3%)を上回り、今春一期生が卒業したビジネスデザイン学部は進路決定100%を達成しました。コロナ禍の影響で若干下落していた決定率が、コロナ以前の水準に回復しました。公務員は59人となっています。
 

◇長期化・複雑化する就活

現在の就活の状況については、
○インターンシップ(3年次夏~冬)が一般化
8割以上の学生が平均5社に参加する。3年次の春から自己分析などの準備が必要。
○早期化・長期化
政府主導の採用選考ルールは「3月広報解禁、6月選考解禁、10月内定」となっているが実質的には3月に選考がスタートしている。
○多様化・複雑化
インターンシップでの早期選考など複線化、オンライン面接や自己PR動画の提出など選考手法が変化している。オンライン面接などに対応するために家庭でもネット環境の整備が必要。
○二極化
オンライン化が進み学生同士の横の情報交換が減り、活動量の多い学生と低い学生に二極化している。
—などの現状を解説しました。キャリアセンターでは学部担当者やUターン就職希望に対応する地方担当者を置いて、学生との面談やエントリー書類の添削などを行っていることを説明しました。
 

◇失敗から学び・キャリアセンターの活用を

具体的な就活体験を語ってもらうため、第一志望の企業など3社の内々定を獲得した経営学部4年次、松本夏実さんと母親の由美子さんに登壇していただきました。第一志望の企業の面接では国立大など有名大学の学生が多く、圧倒されそうな思いもあったそうですが、夏実さんは「生まれてから今日まで、そして桃大の3年間で得られた私の強みが、企業の求める人材像に合っていたのでしょう。普通の桃山の一学生ですが明るさと笑顔が評価されたのかもしれません」と謙虚に振り返りました。就活では33社にエントリーシート(ES)を提出したものの3分の1は書類選考で落とされたということで、「落ち込みもしましたが、ESに何が足りないのか考え、学ぶものがありました」と振り返り、母親の由美子さんは「うまく行かなかったときは『縁がなかっただけ』、『企業を選ぶのはこっち』などと、気持ちを切り替えて次の企業に向かえるように声を掛けました」と精神的なサポートをしたことを話していました。
母親の由美子さんは「メンタル面も含めたサポート、時代の変化など専門的なアドバイスをしていただいた結果、内々定を得られたと思います」とキャリアセンターの役割を高く評価し、松本さんを担当したキャリアセンターの大野智嗣さんは「就活はうまく行かないことの方がむしろ多い。(精神的に)しんどい時ほどキャリアセンターに足を運んでほしいと思います」と、これから就活に取り組む3年次の保護者に訴えました。


<当日の様子>