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2024.10.21
メディア掲載
【メディア掲載】大西史晃講師(経済学部 経済学科)の論文が査読付き学術雑誌『バレーボール研究』に採択されました
日本バレーボール学会が発行する査読付き学術雑誌『バレーボール研究』(2024年26巻1号)に、大西史晃講師(経済学部 経済学科)の論文が採択されました。

大西講師は競技スポーツにおける認知機能およびフィジカルフィットネスを研究テーマとしています。今回の論文「9人制女子バレーボールのトッププレーヤーにおける身体組成,全身反応時間および実行機能のパフォーマンスへの貢献」は、びわこ成蹊スポーツ大学スポーツ学部の田中忍准教授との共著で、大西講師は筆頭著者として執筆しています。

<論文概要>
本研究では、9人制バレーボールのトップリーグであるV9 Champ League 2023に参入しているチームの女子選手を対象にパフォーマンスに対する身長、体組成、全身反応時間および実行機能(Design fluency test: DFTによる)の関連を明らかにすることに加え、それらの項目を異なるポジション間(アタッカー、セッターおよびレシーバー)で比較している。結果からは、パフォーマンスを数値化したIndividual ratio (IR)と体脂肪率の間に有意な負の相関がみられた。ポジション間の比較結果からは、アタッカーおよびセッターはレシーバーよりも背が高いこと、アタッカーは最も体重が重いこと、レシーバーの筋質スコアはセッターよりも高いことおよびセッターのIRはレシーバーよりも高いことが有意な違いとしてみられた。また、有意な差はみられなかったものの、体脂肪率の違いに大きな効果量がみられた。セッターは他のポジションよりも体脂肪率が低いことに加え、アタッカーのDFT-T(DFTの3つのテストの正答数の合計値)は他のポジションよりも低い結果となった。これらのことから、高いパフォーマンスを備えるためには体脂肪率を管理すべきであり、そのことは特にセッターにおいて重要となること、それに加えてレシーバーにとっては筋の質を高めることが高いパフォーマンスにとって有益であることを指摘している。

【参考URL】
▼電子ジャーナルプラットフォーム「J-STAGE」(運営:国立研究開発法人科学技術振興機構)
「9人制女子バレーボールのトッププレーヤーにおける身体組成,全身反応時間および実行機能のパフォーマンスへの貢献」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsvr/26/1/26_8/_article/-char/ja/

▼日本バレーボール学会Webサイト
『バレーボール研究』について
https://jsvr.org/category/issue/