2月1日(土)、パリパラリンピック ブラインドサッカー日本代表の高橋裕人選手をお招きして「ブラインドサッカー講演会・体験会」を開催しました。(後援:和泉市教育委員会、桃山学院大学教育後援会)
高橋選手はブラインドサッカーチーム大阪ダイバンズに所属しており、日本代表強化指定選手Aに選出されているストライカーです。この日はブラインドサッカーをサポートし、「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン社会」の実現を目指す化学メーカーの株式会社ダイセルの山本伸吾さん、西村恒治さんと共に「ブラインドサッカーの現在と未来」というテーマで講演会をスタートしました。
「自分自身で自分の限界をつくってはいけない」と語る高橋選手は、「目が見えなくてもメールだってできるんです」とスマートフォンを取り出し、文章の4倍速読み上げの聴き取りを披露。会場に集まった参加者は読み上げられた文章が日本語であることすら分からなかったと、その研ぎ澄まされた聴覚に驚かされました。また、パリパラリンピックで実際に着用した日本代表ユニフォームをご持参くださり、参加者はユニフォームに直接触れることができる貴重な体験をさせていただきました。高橋選手の生い立ちやパリパラリンピックでのエピソード、ロサンゼルスパラリンピックに向けての意気込み、ブラインドサッカーの魅力などが語られ、あっという間の90分となりました。
2部構成で開催された後半はブラインドサッカーの体験会を行いました。全国各地でブラインドサッカーの普及・強化にご尽力されている山本さん進行のもと、小学生から大人までブラインドサッカーの魅力に触れることができました。高橋選手がドリブルやシュートを披露すると、その迫力に参加者からは大きな歓声が起こりました。目が見えなくともこんな素晴らしいプレーができるのだと、講演会で語られた「限界をつくらない」ことを体現してくださいました。参加者は、サッカー経験のある方でもアイマスクをして行うブラインドサッカーはとても難しく、ボールと真逆の方向に走って行ったり、盛大に空振りしてしまったりと、サッカーやフットサルとは一味違った楽しさや難しさに大盛り上がりの90分でした。
目が見えない状態でプレーすることで、言葉でのコミュニケーションの大切さを深く考える時間にもなりました。高橋選手も「ブラインドサッカーは視覚障がい者だけではなく晴眼者も含め、たくさんの人のコミュニケーションで成り立つスポーツです。今日ブラインドサッカーをプレーした経験は、皆さんの日常生活でもきっと役立つと思います」と語られました。
イベント終了後は多くの参加者が高橋選手と記念撮影を行い、子どもたちのウェアやシューズへのサインにも快く応じてくださいました。また、参加した本学学生たちの質問にも熱心に応えてくれました。
今年5月には大阪駅前グランフロント大阪うめきた広場にて国際大会が開催されることが決まっています。高橋選手も出場予定ですので、ぜひ一緒に応援しましょう!
> 詳細はブラインドサッカー協会公式Webサイトをご覧ください。
桃山学院大学では、今後もさまざまなスポーツイベントを開催予定です。
今回参加できなかった皆様もご安心ください。きっとまたブラインドサッカーの魅力に触れることができるイベントを開催しますよ!ぜひ、本学Webサイトを随時チェックしてください!