4月3日(木)、フェニーチェ堺大ホールにおいて、2025年度入学式を挙行しました。
新入生のご家族も出席し、学部生2,227名、大学院生37名が午前と午後の部に分かれて新生活のスタートを祝いました。
磯晴久 学院長と中野瑞彦 学長より、入学を祝う言葉が新入生に贈られました。
式典終了後は、引き続き新入生歓迎イベントが実施されました。
イベント冒頭、客席に座っていた本学ダンスサークルメンバーが突然ダンスを踊りだすフラッシュモブを披露し、ダンス後半では40名以上のメンバーに中野学長もサプライズで加わり、全員で一体感のある踊りを披露して会場を盛り上げました。
その後の「桃大人」企画の在学生編では、活躍中の在学生4組が登壇し、少林寺拳法の演武や漫才、スピーチを行いました。卒業生編では株式会社ラウンドワンの杉野公彦代表取締役社長が登壇し、新入生がこれからの4年間をどう過ごすべきかを伝えていただきました。またもう1組の卒業生編として、2021年にメジャーデビューした3ピースバンド「reGretGirl」(リグレットガール)が登場。卒業生であるギター・ボーカルの平部雅洋さんとベースの十九川宗裕さんを含む3名のメンバーが、代表曲「ホワイトアウト」など3曲を演奏し、MCでは大学時代の思い出とともに新入生へのメッセージもいただきました。
イベントの最後には卒業生の映像クリエイターによるエンディングムービーを投影し、普段のキャンパスの様子や先輩からの歓迎メッセージが流れました。
新入生の皆さま、ご入学おめでとうございます。
皆様の大学生活が素晴らしいものとなりますよう、教職員一同、心よりお祈り申し上げます。
<当日の様子>
新入生のご家族も出席し、学部生2,227名、大学院生37名が午前と午後の部に分かれて新生活のスタートを祝いました。
磯晴久 学院長と中野瑞彦 学長より、入学を祝う言葉が新入生に贈られました。
式典終了後は、引き続き新入生歓迎イベントが実施されました。
イベント冒頭、客席に座っていた本学ダンスサークルメンバーが突然ダンスを踊りだすフラッシュモブを披露し、ダンス後半では40名以上のメンバーに中野学長もサプライズで加わり、全員で一体感のある踊りを披露して会場を盛り上げました。
その後の「桃大人」企画の在学生編では、活躍中の在学生4組が登壇し、少林寺拳法の演武や漫才、スピーチを行いました。卒業生編では株式会社ラウンドワンの杉野公彦代表取締役社長が登壇し、新入生がこれからの4年間をどう過ごすべきかを伝えていただきました。またもう1組の卒業生編として、2021年にメジャーデビューした3ピースバンド「reGretGirl」(リグレットガール)が登場。卒業生であるギター・ボーカルの平部雅洋さんとベースの十九川宗裕さんを含む3名のメンバーが、代表曲「ホワイトアウト」など3曲を演奏し、MCでは大学時代の思い出とともに新入生へのメッセージもいただきました。
イベントの最後には卒業生の映像クリエイターによるエンディングムービーを投影し、普段のキャンパスの様子や先輩からの歓迎メッセージが流れました。
新入生の皆さま、ご入学おめでとうございます。
皆様の大学生活が素晴らしいものとなりますよう、教職員一同、心よりお祈り申し上げます。
<当日の様子>
会場の様子
磯晴久 学院長による祝辞
ダンスサークルS.S.Cによるサプライズのフラッシュモブ企画では、中野学長もパフォーマンスを披露!
「桃大人」企画の様子
「桃大人」企画の様子
「桃大人」企画の様子
「桃大人」企画の様子
「桃大人」企画の様子
株式会社ラウンドワン 杉野公彦代表取締役社長
reGretGirl(リグレットガール)による演奏
2025年度入学式式辞
新入生の皆さん、本日はご入学まことにおめでとうございます。桃山学院大学にようこそいらっしゃいました。教職員一同、皆さんを心より歓迎いたします。また、新入生の皆さんを長年にわたり温かく支えてこられたご家族の皆様、保証人の皆様に対し、心よりお祝いを申し上げます。
はじめに、今回の大規模な山林火災に遭われた大船渡市の皆様、愛媛・今治市、西条市の皆様、岡山市の皆様、また、ミャンマーの大地震で被害に遭われた皆様に心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早く元の生活に戻られることを願っております。
さて、新入生の皆さんの多くは、中学生の頃が新型コロナウイルス感染症の最中でした。その後、ようやく高校ではさまざまな制約がなくなり、コロナ禍前のような高校生活を取り戻したことでしょう。そして、これからはこの桃山学院大学での躍動感あふれる輝かしい生活が待っています。
ご承知の通り、桃山学院大学はこの4月に桃山学院教育大学と統合し、桃山学院大学に「人間教育学部」が新たに設置されました。桃山学院教育大学の在学生約800名も桃大生となり、この和泉キャンパスで学びます。和泉キャンパスには6学部7学科、総勢約7,000名の学生が集います。加えて、大阪市阿倍野区昭和町にある大阪・あべのキャンパスのビジネス・デザイン学部では、約800名の学生が学んでいますので、桃山学院大学全体では約8,000名という大きな規模になります。今回の桃山学院教育大学との統合に合わせて、和泉キャンパスの各施設のパワーアップも行いました。例えば、「co-momo(コ・モモ)」という学生同士が気軽に集まることのできるカフェ風のくつろぎ空間(コモンズ)を設置しました。また、エレノア館という新しい建物を竣工し、皆さんの新たな学修できる環境に加え、地域の皆様、社会人の皆様とともに集える空間も取り入れました。学生の皆さんには、学生同士の交流だけに留まらず、学外の人々との交流もぜひ積極的に行って欲しいと思います。
ここで少し桃山学院大学のルーツについてお話します。本学はキリスト教の大学ですが、キリスト教にはカソリックとプロテスタントという二大宗派をはじめ、複数の宗派があります。私たち桃山学院大学は、「聖公会」という宗派に属します。関東では立教大学、聖路加国際大学、関西では神戸国際大学、神戸松陰大学、京都の平安女学院大学などがあります。聖公会は、カンタベリー大主教を精神的主導者とするイングランド国教会を母体に、世界165ヵ国以上に広がる伝統的な宗派であり、その特徴は、自らを「ブリッジ・チャーチ」(橋渡しの教会)と呼び、カソリックとプロテスタントの要素を兼ね備え、両者の橋渡し的な位置づけが特徴です。この精神の下、桃山学院は世界の人々、地域の人々を「橋渡しする」、「繋ぐ」ということを非常に大事にしています。近年の新型コロナウイルス感染症、ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエル軍によるガザ地区への攻撃、あるいは、わが日本での様々な災害や今回のミャンマーの地震を見るにつけ、今こそ人々が助け合い、支えあうことが大切であり、「自分だけ良ければそれでよい」という時代ではなくなっているのです。まさに今の時代にこそ、本学院の精神に基づく「世界で、地域で、人を支える」という教育ビジョンが求められているのです。皆さんには桃山学院の一員として、この教育ビジョンを意識しながら新生活を過ごして欲しいと思います。
さて、皆さんが新生活をスタートするにあたり、私から2点お話ししたいことがあります。
1点目は、大学で「学ぶ」ことの意味です。皆さんがこれまで通っていた高校を英語で言うとhigh school、中学校はjunior high schoolです。つまり、高校まではschoolというのが普通です。これに対し大学を英語で何というかご存知でしょうか。一般的にはuniversityとかcollegeと言います。Universityの語源は、宇宙universeと一緒で、たくさんの学部が集まった大規模な大学というようにとらえてよいでしょう。一方、collegeは比較的小さな大学、あるいはuniversityを構成する一つの学校ないし教育機関と考えてください。私はこのcollegeという言葉こそ大学での学びを表していると考えています。そこでこのcollegeの語源を探ってみましょう。collegeはcolleague「同僚」の集まりという言葉が語源となっています。最初のcoは、「一緒に、共に」という意味の接頭語、後ろのlleagueは集めるという意味の接尾語です。これが変化してllegeになりcollegeとなりました。つまりcollegeとは、同じ目的を持った仲間が集まって、自ら学ぶ場所というような意味合いを持っています。言い換えれば、同じ学びの目標を共有しているということです。皆さんは、例えば、経済学部、法学部など特定の専門分野を学ぶことになっています。つまり同じ目標に向かって学ぶ、それも一人ではなく、同じ志を持って「ともに」学ぶということです。大学での学びの醍醐味はここにあります。大学の学びは自主的なものであり、皆さん自身の興味や疑問、問題意識が全ての始まりになると言っても過言ではありません。もちろん基礎は学びますが、その上で皆さんの持つ興味や疑問、問題意識をどのように仲間とともに議論し、発展させ、解決していくかは皆さん自身にかかっています。ぜひ大学の学びの意義を理解し、奥深い学びの扉を仲間とともに開けてください。
2点目は、大学生活には自己責任が伴うということです。授業への出席にしても、課題の提出にしても、あるいはクラブ・サークル活動にしても、すべて自分で考え決断し実行していかなければなりません。高等学校までのように学校が細かく面倒を見てくれるわけではありません。逆に言えば、大学とは卒業後に社会へ羽ばたくために、みなさんの自主性と自律性を育てる場であり、時間なのです。法律の改正により、皆さんは既に成人としての資格を与えられています。このことは、同時に皆さんは大人としての責任を問われることを意味するのです。常にそのことを念頭におき、意義のある大学生活を送ってください。
最後に、新入生の皆さんには、この桃山学院大学でぜひ自らのやりたいことを見つけ、それを可能な限り追い求めてほしいと願っています。
教職員一同、皆さんを支援していきます。一緒に頑張りましょう。
はじめに、今回の大規模な山林火災に遭われた大船渡市の皆様、愛媛・今治市、西条市の皆様、岡山市の皆様、また、ミャンマーの大地震で被害に遭われた皆様に心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早く元の生活に戻られることを願っております。
さて、新入生の皆さんの多くは、中学生の頃が新型コロナウイルス感染症の最中でした。その後、ようやく高校ではさまざまな制約がなくなり、コロナ禍前のような高校生活を取り戻したことでしょう。そして、これからはこの桃山学院大学での躍動感あふれる輝かしい生活が待っています。
ご承知の通り、桃山学院大学はこの4月に桃山学院教育大学と統合し、桃山学院大学に「人間教育学部」が新たに設置されました。桃山学院教育大学の在学生約800名も桃大生となり、この和泉キャンパスで学びます。和泉キャンパスには6学部7学科、総勢約7,000名の学生が集います。加えて、大阪市阿倍野区昭和町にある大阪・あべのキャンパスのビジネス・デザイン学部では、約800名の学生が学んでいますので、桃山学院大学全体では約8,000名という大きな規模になります。今回の桃山学院教育大学との統合に合わせて、和泉キャンパスの各施設のパワーアップも行いました。例えば、「co-momo(コ・モモ)」という学生同士が気軽に集まることのできるカフェ風のくつろぎ空間(コモンズ)を設置しました。また、エレノア館という新しい建物を竣工し、皆さんの新たな学修できる環境に加え、地域の皆様、社会人の皆様とともに集える空間も取り入れました。学生の皆さんには、学生同士の交流だけに留まらず、学外の人々との交流もぜひ積極的に行って欲しいと思います。
ここで少し桃山学院大学のルーツについてお話します。本学はキリスト教の大学ですが、キリスト教にはカソリックとプロテスタントという二大宗派をはじめ、複数の宗派があります。私たち桃山学院大学は、「聖公会」という宗派に属します。関東では立教大学、聖路加国際大学、関西では神戸国際大学、神戸松陰大学、京都の平安女学院大学などがあります。聖公会は、カンタベリー大主教を精神的主導者とするイングランド国教会を母体に、世界165ヵ国以上に広がる伝統的な宗派であり、その特徴は、自らを「ブリッジ・チャーチ」(橋渡しの教会)と呼び、カソリックとプロテスタントの要素を兼ね備え、両者の橋渡し的な位置づけが特徴です。この精神の下、桃山学院は世界の人々、地域の人々を「橋渡しする」、「繋ぐ」ということを非常に大事にしています。近年の新型コロナウイルス感染症、ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエル軍によるガザ地区への攻撃、あるいは、わが日本での様々な災害や今回のミャンマーの地震を見るにつけ、今こそ人々が助け合い、支えあうことが大切であり、「自分だけ良ければそれでよい」という時代ではなくなっているのです。まさに今の時代にこそ、本学院の精神に基づく「世界で、地域で、人を支える」という教育ビジョンが求められているのです。皆さんには桃山学院の一員として、この教育ビジョンを意識しながら新生活を過ごして欲しいと思います。
さて、皆さんが新生活をスタートするにあたり、私から2点お話ししたいことがあります。
1点目は、大学で「学ぶ」ことの意味です。皆さんがこれまで通っていた高校を英語で言うとhigh school、中学校はjunior high schoolです。つまり、高校まではschoolというのが普通です。これに対し大学を英語で何というかご存知でしょうか。一般的にはuniversityとかcollegeと言います。Universityの語源は、宇宙universeと一緒で、たくさんの学部が集まった大規模な大学というようにとらえてよいでしょう。一方、collegeは比較的小さな大学、あるいはuniversityを構成する一つの学校ないし教育機関と考えてください。私はこのcollegeという言葉こそ大学での学びを表していると考えています。そこでこのcollegeの語源を探ってみましょう。collegeはcolleague「同僚」の集まりという言葉が語源となっています。最初のcoは、「一緒に、共に」という意味の接頭語、後ろのlleagueは集めるという意味の接尾語です。これが変化してllegeになりcollegeとなりました。つまりcollegeとは、同じ目的を持った仲間が集まって、自ら学ぶ場所というような意味合いを持っています。言い換えれば、同じ学びの目標を共有しているということです。皆さんは、例えば、経済学部、法学部など特定の専門分野を学ぶことになっています。つまり同じ目標に向かって学ぶ、それも一人ではなく、同じ志を持って「ともに」学ぶということです。大学での学びの醍醐味はここにあります。大学の学びは自主的なものであり、皆さん自身の興味や疑問、問題意識が全ての始まりになると言っても過言ではありません。もちろん基礎は学びますが、その上で皆さんの持つ興味や疑問、問題意識をどのように仲間とともに議論し、発展させ、解決していくかは皆さん自身にかかっています。ぜひ大学の学びの意義を理解し、奥深い学びの扉を仲間とともに開けてください。
2点目は、大学生活には自己責任が伴うということです。授業への出席にしても、課題の提出にしても、あるいはクラブ・サークル活動にしても、すべて自分で考え決断し実行していかなければなりません。高等学校までのように学校が細かく面倒を見てくれるわけではありません。逆に言えば、大学とは卒業後に社会へ羽ばたくために、みなさんの自主性と自律性を育てる場であり、時間なのです。法律の改正により、皆さんは既に成人としての資格を与えられています。このことは、同時に皆さんは大人としての責任を問われることを意味するのです。常にそのことを念頭におき、意義のある大学生活を送ってください。
最後に、新入生の皆さんには、この桃山学院大学でぜひ自らのやりたいことを見つけ、それを可能な限り追い求めてほしいと願っています。
教職員一同、皆さんを支援していきます。一緒に頑張りましょう。
2025年4月3日
桃山学院大学
学長 中野 瑞彦
桃山学院大学
学長 中野 瑞彦
2025年度入学式 学院長祝辞
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。ようこそ、桃山学院へ。桃山学院を代表して、お祝いを申し上げます。ご関係の皆様、おめでとうございます。桃山学院は、皆さんと迎える春を心待ちにしておりました。皆さんのご入学を、心より祝福申し上げます。
まず能登半島沖地震、豪雨災害、先週ミャンマーを中心とする大地震ほか自然災害によって被災された方々のことを憶えてお祈りします。ウクライナやガザにスーダン、ミャンマーに平和が訪れますようにお祈りします。
さて、皆さんは、中学・高校時代、新型コロナ禍の中、つらい経験をされました。さらに、そこから元に戻って行く、回復していく、新しい取り組みを開始すると言う体験もされました。元に戻すということもなかなか力のいることです。皆様の体験されたことはこれからの人生において、これからのキャンパス・ライフにきっと役に立ちます。桃山学院大学では、もっと自由に、豊かな学生生活をおくることができるように、学院をあげて皆様を応援致します。
桃山学院は、今年創立141周年を迎えます。大学は65年目を迎えます。最初は11人の小さな学校でしたが、今は8000人規模の大学となりました。多くの先人たちがバトンを受けついで141年を迎えました。皆さんもそのバトンを、今日受け継いでくださったわけです。
創立141周年を迎える桃山学院のスピリットは、「自由と愛のキリスト教精神による人格の陶冶」と「世界の市民の育成」であります。
まず「自由と愛」についてです。
①自分を自分として、かけがえのない存在として自覚し、大切にしてください。
②自分を自分として肯定してください。
③でも自分勝手におちいらないこと。エゴからエコへ。地球という命の共同体の一員としてすべての命と繋がっていることを大事にしてください。
④そして、自分から進んで、地域や社会、世界に奉仕すること。この4つのことを大切にすることが自由と愛に生きることではないでしょうか。
そして、「陶冶(とうや)」という言葉です。日常では、めったに使うことのない言葉ですが、私はすばらしい言葉だと考えています。その意味は、「人間には天賦の才、天から、キリスト教で申しますと神から、いろいろな才能や能力、タレントを与えられている、(これは皆さんのことですよ。)それを育てあげて、大きな実りとする」そういう意味のことばであります。桃山学院は、このことを大事に歩んで参りました。思い浮かべてください。皆さんお一人お一人植木鉢を抱えている、そこには皆さんの可能性の種が植えられている、もちろん一つではありません。沢山の可能性の種が植えられています。皆さんは可能性の種のかたまりです。
皆さんの中には、すでに自分の可能性の種の存在に気が付いている方もおられるでしょう。一方で、「自分に可能性の種なんてあるのだろうか。」とお思いの方もあるでしょう。でも安心してください。皆さんには可能性の種が与えられています。まだ可能性の種が、眠っているだけなのです。しかし種はほっておいては、芽を出しません。水、栄養、太陽の光が必要です。出会いが必要です。桃山学院大学には、皆さんにとって水、栄養、太陽の光となるものが沢山用意されています。熱い思いをもったすぐれた教員や職員がいます。そして皆さんの可能性の種が芽をだすためのきっかけとなるいろいろな仕掛けが、大学のあちらこちらにちりばめられています。どうぞ思いもつかない多彩な変化をとげて、私たちを驚かせてください。そして皆さんの前に進もう、上に向かおうという意志が、スタッフや様々な仕掛けと出会うとき、大きな実りへの道が開かれていきます。どうぞ多彩なスタッフと様々な仕掛けを思い切って使ってください。
私たちの学院のバックボーンには聖公会と言うキリスト教会があります。この教会が大切にしていることの一つに、「私たちは真理を求めて旅している旅人である」ということがあります。どこかに完成されたものがあるのではありません。私たちは、真理を求めて旅する旅人なのです。皆さん、真理を求めて求道の旅をしましょう。
今日から、桃山学院大学での新しいステージが始まります。皆さんの上に、神さまの祝福が豊かにありますように。ご入学おめでとうございます。
まず能登半島沖地震、豪雨災害、先週ミャンマーを中心とする大地震ほか自然災害によって被災された方々のことを憶えてお祈りします。ウクライナやガザにスーダン、ミャンマーに平和が訪れますようにお祈りします。
さて、皆さんは、中学・高校時代、新型コロナ禍の中、つらい経験をされました。さらに、そこから元に戻って行く、回復していく、新しい取り組みを開始すると言う体験もされました。元に戻すということもなかなか力のいることです。皆様の体験されたことはこれからの人生において、これからのキャンパス・ライフにきっと役に立ちます。桃山学院大学では、もっと自由に、豊かな学生生活をおくることができるように、学院をあげて皆様を応援致します。
桃山学院は、今年創立141周年を迎えます。大学は65年目を迎えます。最初は11人の小さな学校でしたが、今は8000人規模の大学となりました。多くの先人たちがバトンを受けついで141年を迎えました。皆さんもそのバトンを、今日受け継いでくださったわけです。
創立141周年を迎える桃山学院のスピリットは、「自由と愛のキリスト教精神による人格の陶冶」と「世界の市民の育成」であります。
まず「自由と愛」についてです。
①自分を自分として、かけがえのない存在として自覚し、大切にしてください。
②自分を自分として肯定してください。
③でも自分勝手におちいらないこと。エゴからエコへ。地球という命の共同体の一員としてすべての命と繋がっていることを大事にしてください。
④そして、自分から進んで、地域や社会、世界に奉仕すること。この4つのことを大切にすることが自由と愛に生きることではないでしょうか。
そして、「陶冶(とうや)」という言葉です。日常では、めったに使うことのない言葉ですが、私はすばらしい言葉だと考えています。その意味は、「人間には天賦の才、天から、キリスト教で申しますと神から、いろいろな才能や能力、タレントを与えられている、(これは皆さんのことですよ。)それを育てあげて、大きな実りとする」そういう意味のことばであります。桃山学院は、このことを大事に歩んで参りました。思い浮かべてください。皆さんお一人お一人植木鉢を抱えている、そこには皆さんの可能性の種が植えられている、もちろん一つではありません。沢山の可能性の種が植えられています。皆さんは可能性の種のかたまりです。
皆さんの中には、すでに自分の可能性の種の存在に気が付いている方もおられるでしょう。一方で、「自分に可能性の種なんてあるのだろうか。」とお思いの方もあるでしょう。でも安心してください。皆さんには可能性の種が与えられています。まだ可能性の種が、眠っているだけなのです。しかし種はほっておいては、芽を出しません。水、栄養、太陽の光が必要です。出会いが必要です。桃山学院大学には、皆さんにとって水、栄養、太陽の光となるものが沢山用意されています。熱い思いをもったすぐれた教員や職員がいます。そして皆さんの可能性の種が芽をだすためのきっかけとなるいろいろな仕掛けが、大学のあちらこちらにちりばめられています。どうぞ思いもつかない多彩な変化をとげて、私たちを驚かせてください。そして皆さんの前に進もう、上に向かおうという意志が、スタッフや様々な仕掛けと出会うとき、大きな実りへの道が開かれていきます。どうぞ多彩なスタッフと様々な仕掛けを思い切って使ってください。
私たちの学院のバックボーンには聖公会と言うキリスト教会があります。この教会が大切にしていることの一つに、「私たちは真理を求めて旅している旅人である」ということがあります。どこかに完成されたものがあるのではありません。私たちは、真理を求めて旅する旅人なのです。皆さん、真理を求めて求道の旅をしましょう。
今日から、桃山学院大学での新しいステージが始まります。皆さんの上に、神さまの祝福が豊かにありますように。ご入学おめでとうございます。
2025年4月3日
学院長 磯 晴久
(日本聖公会大阪教区主教)
学院長 磯 晴久
(日本聖公会大阪教区主教)